第3話 ノベルデイズに初投稿したきっかけ(青)
文字数 1,742文字
と、いうわけで前ページでご紹介した作品を投稿して、ノベルデイズデビューと相成ったのです
(新品のスマホ様が現れました。
イリサ達に現代のネット事情をアップロードします)
そもそもなんですが、あおくささんはどういうきっかけで、ノベルデイズという場所を知ったのですか?
え~……少々言いにくいんですが。
「創作活動 自分がやらなくても」
みたいなワードで検索したところ、
「ノベルデイズは流行作品を書かなくてもそこそこPVが貰えるから、閲覧数のことで悩んでる方は試しに投稿してみたらいかが?」
みたいなnoteを見つけたからです
うん……いくら現代の情報をアップロードしたところで、君達のような「承認欲求の欠片もない人々」には、理解できない悩みですよね……
スマホ様からもらった情報によると、閲覧数っていうのは、自分が書いたものがどれくらいの人数に読まれたかってことでいいんだよな?
コウ君が書く日記は私や家族が読むために書いてくれているもので、この世でほんの数人しか読まないですが……
私もコウ君もと~~っても楽しく読み・書きしてますよ!
あおくささんの作品も、誰からも読まれていないわけではなくて、気に入ってくださった何人かの方には読んでいただけてるんですよね?
あなた方のようにネットのないファンタジー世界で、紙の中だけの創作活動を個人で楽しんでいる……
そういう人にはわからないであろう、現代社会の「数字の苦痛」というものがありまして
閲覧「数」っていうのも、そのひとつか。
オレが紙に書いたものは、どこで誰に読まれたって、その人数が記録されたりしないもんな
あおくささんも、子供の頃は私達のことを、ただノートの中に書くだけ。
それだけで楽しかったんですよね?
大人になって、ネット社会になったら、その「紙に書いてた物語」を電子にして。
「この世の誰が、どんな場所からでも、アクセスさえすれば読める」
そんな環境になったのですよ
オレ達の世界からしたら、まるで魔法みたいな行為が当たり前になってるな
わざわざ海を越えて都市部へ行かなくても、様々な物語や文献に触れることが出来るなんて、便利なんですね~
便利なんですが、便利イコール手軽ってことで、ちょっとでもやってみたいな~と思った人が簡単に創作物を発表出来る。
発表する人が増えれば、その中に自分という存在や作品が埋もれがちになる。
閲覧する側からしても、自分に有用な情報を見つけやすくなる「線引き」や「基準」が欲しくなる……
その結果生まれたのが、あらゆる情報に「閲覧した人数や閲覧者がそれを評価したか否かを数字で目に見えるようにした、評価点システム」なんですね
例えるなら……コウ君の日記帳の表紙に、読んだ人が点数をつけて。
次に読む人が、その点数を見て、「数字が低いということは、価値がない情報かもしれない」って、それを開く前から判断して読んでもくれない……
そんな感じでしょうか
オレは、イリサ達以外の誰かに読まれたくて書いてるわけじゃないから気にしないけど。
都市部の出版会で本を売ってるような人達にとっちゃ、本を開きもしないで表紙の数字だけで判断されるかもしれないってのは死活問題ってのはわかった気がする
自分よりうんと評価されて、大勢の人に求められてる作品の数字が常に目に入ってくる。
そういうのを日々日々視界に入れながらも発表していたんですが……
「私が苦しみながら創作活動しても、求めてる人が少ないのが数字に出てるから。
だったら、自分がやらなくても」
っていう、最初に検索したワードにたどり着いたわけですね
数が少なくても、たったひとりでも「いいな」って思ってくれる人がいるなら……価値がない、作る意味がない。そんなことないって、私は思いますけど……
はい。今の私はその言葉を検索した時よりは気持ちを立て直したので、
「自分自身のために、創作活動を続ける」
って方向性を取り戻しました。
まだまだ落ち込んではいますけどね。
そういう心境になれたのも、落ち込みの原因からちょっと距離をとって、ノベルデイズという新しい場所での活動を始めたおかげでもあるんですよ
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