第23話 「女性向け」の定義を勘違いしていた愚かな作者(私です)(パ)

文字数 2,307文字

このエッセイも23話になりましたが、唐突に新しいメンバー(登場人物)増やします
皆様こんにちは〜。呼ばれて飛び出た、エリーで〜っす!


そっちの仏頂面はエリーのお仕えする神様で、パーシェルと申す者でございます!

※エリーさんは言葉選びが拙いことがありますが、彼女の個性なので誤用として指摘しないであげてください
吾(われ)は自分の読書に集中したいゆえ、余計な茶番は勘弁願いたいのだが……
もー、これだからパーシェルは!


せっかくエリー達を抜擢いただいたというのに無下に断っちゃダメっすよ!


……あれれ? こういったお仕事はイリサ様達のお役目とうかがいましたが……


どうしてエリー達がお呼ばれしたっすか?

私もこのエッセイには主人公ポジションのキャラクターしか登場させないつもりだったのですが、今回のお題を語る上で以下の条件が必要で……


イリサ達だけでは満たすことが出来ずに詰みました!

① 現代社会の創作物に対する「読む・書くのどちらにも、強い関心や共感を向けてくれるキャラクター」


② 「女性向け作品の市場」について語る上で、人並みに「恋愛」に関心を向けてくれるキャラクター

何より重要なのが「関心がある」って部分です。イリサ達だけだと「へー、そうなん」て相槌止まりになって話が盛り上がりません。
そういうわけで、


「完結さえさせればどんな物語でも愛してくれる激甘読書家」のパー様と、


作者の作品群では激レア属性、「恋愛話にちゃんと興味ある返しをしてくれるエリーさん」


の組み合わせが最適と判断しました

(これから話すお題に必要な創作市場の事情をふたりにアップロード)
なるほど、な。異時空の現代社会における文筆事情について、この茶番に参加すれば知見が得られるということか。面倒ではあるが、吾に対する見返りは大きいやもしれぬ
前々から思ってたっすけど、エリーが特異っていうより、むしろ皆様が恋バナに無関心が過ぎるっすよ!


色欲ってものがない世界っすか〜〜??

大変申し訳無いのですが、それはあなた達(登場人物)だけの問題でなく。


私、あおくさの創作における手癖による影響が甚大なのです……

手癖を自覚の上で注意深く執筆を進めなければ、「作家性」と呼ばれる内容の類似を起こすのはよくあること……あるいは必然なのだよ
その「作家性」があるからこそ、作家様のお出しする味を求めて、固定ファンがついていくっすからね〜
私もそれは同意なので、自分の個性を潰してまで手癖を消そうとは考えていないのですが。


問題が起こったのは、私がその手癖ゆえに生まれた自分の作品の「ジャンルを勘違いしていた」ところにあるのです

自分の得意分野で書き続けているのに、そのジャンルを勘違いするなんてあるっすか?


自分じゃミステリー書いてるつもりだったのにホラーだったとか?

まず前提なんですが。私は兄と弟、つまり男きょうだいの間に挟まって育った女です。


少女漫画とかも読んではいますが、男性向けコンテンツの存在が身近でしたし、思春期に自らで選んで触れるコンテンツは男性向けに偏ってきていました

そうなると、生物学的には女性でも、貴女(きじょ)から発する作品群には男性的な側面も表れる可能性があるな
はい。私の創作には、美少女と恋愛するシミュレーションやノベルゲーム、いわゆる「ギャルゲー」と呼ばれるジャンルの影響が大きく表れています
先ほど、スマホ様とやらから受け取った情報によりますと……画面などの、紙媒体以外に表示される絵柄や映像などに文章が付随して、物語を楽しむ。ってやつですよね。


そういうの、パーシェルはどうっすか? 関心あります?

無論、それが文字を使って書かれた物語である以上、吾がその世界に生まれたとすれば一作品でも多く味わう所存であるが
うわぁ……今でさえ、読書以外何もしない自堕落自己中引きこもりと思われているのに……


同じ行動をそういった特徴のゲーム類に示されたら、世間体があまりにも危ぶまれるっすよ……

付け加えると、私はギャルゲーの影響を受けつつも、生物学上は女性でもあるため、男性のセクシーさを表現する創作物も愛読してきました。それは異性愛ではなく、同性愛を描く物語を愛好するって方向で……我々の世界で知られた呼称としては「腐女子」ってやつで
うむ。そういった特殊用語もすでにアップロード済みである。続けたまえ
(パー様はあらゆる創作物に貴賎なし、という思想なので、腐女子だろうが成人向けだろうが否定しません)
そういうわけで、私が書くのは「ギャルゲーの影響を受けた腐女子」という、ちょっと中性的側面のある物語なのかもしれません。


悪く言えば、「どっちつかず」。男性向け、女性向けの「どちらの需要も満たしきれていない」可能性があると、色々と遠回りして経験と分析をした現在はそう思います。



ですが、私は……


女性向けをイコール、腐女子向け、と、長い間誤解していました。


自分の作品は女性向けである、と、思い込んでいたのです

なるほど〜。ジャンルを勘違いって、そういう意味だったっすか
私はweb小説投稿サイトの新規開拓を検討する過程で、「自分の作品を女性向けである」と勘違いしたまま、サイト選びをしてしまいました。


その結果、「このサイトは女性向け作品を求めている読者層が厚いよ」という評判を参考に、そのサイトを選んで投稿開始したのですが……


この、「ジャンル勘違い」の影響は甚大で、悲喜こもごもに襲われ続ける投稿暮らしを年単位で送る羽目になったのでした

教訓


投稿サイトを選ぶ時には、自分の作品がそこの読者層に合ってるかの「勘違い」「読み間違い」を起こすと、もしかしたら強いストレスを感じるかもしれないので気をつけようね!

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登場人物紹介

作者。あおくさ。


普段のネット活動では長年、sohko3(ほしのそうこ)と名乗ってますが、この日記の中に限っては「あおくさ」と名乗ります。

名前:イリサ (青)


コウ君の影の中に住んでる謎の女性。

スーパーポジティブ

名前:コウ君 (青)


紙の日記を書く習慣がある。

スーパーマイペースな方のコウ君(多分)

名前:みく (み)


sohko3全作品の中で最も普通な、16歳の女の子。

だが、実はとんでもない裏話を秘めている

名前:秘密

通称:鏡の魔女 (み)


みくの友達だけど、同じ世界に暮らしてない。お酒好き。

名前:羽香奈(はかな)ちゃん (葉)


葉織君が好きすぎて、ちょっぴりヤンデレ? な女の子。小学6年生。

名前:葉織(はおり)君 (葉)


羽香奈ちゃんの「いとこ」だったが、家庭の事情で「きょうだい」になる。不思議な能力を持つ男の子。小学6年生。

新品のスマホ様


作者が買ったばかり、ピカピカのスマホ。

イリサをはじめ、キャラクター達が知るはずのない現代のネット事情について語る時、彼らの中へ情報をアップロードするために現れる

名前:敦(あつし) (涙)


とある長編の主人公。「ノベルゲームやギャルゲーの没個性主人公」をイメージして作られたので、実はバックボーンが薄いという弱点がある

名前:ティアー (涙)


とある長編のヒロイン。狼少女なので嘘をつく。


()←この中のセリフが本音

名前:豊(ゆたか) (涙)


作品執筆中は第1脇役、みたいな扱いだったのに、執筆の記憶が遠くなった十数年後に作者が再読したら最推しに近い激重な愛され方をするようになった男。

名前:血染め地蔵


sohko3全作品の中で最も謎が深い。

作者の現実息子が作ったキャラクター。


この日記の中では息子の言ったことを代弁するためにも使います

名前:山あざらしのサン


作者の現実娘が作ったキャラクター。

この日記の中では現実娘の言ったことを代弁するためにも使います。

通称:パー様 (パ)

名前:パーシェル


文字で表現した創作活動であればなんでも褒めてくれる神様。本に対しては滅法優しいが、人間に対しては常に塩対応

名前:エリーさん (パ)


パー様の従者だが、主神(しゅじん)に対して態度が大きい。恋バナ出来る貴重な人材。

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