第16話 中断した小説に再挑戦するきっかけはアレだった(涙)

文字数 1,979文字

2009年に第二部・完のまま終わらせた「TEAR」の続きを、2022年1月から書くことにしました。


13年振りに自作小説執筆に出戻りとなりました

※小説引退の空白期間に、ちょこっとだけ二次創作小説書いたりしてましたが、それはまた別の機会があったらその時に(このエッセイには書かないかもしれない)
あれっ? あたし達の世界の続き、書かないんじゃなかったっけ?
そういや、そもそもなんで続きを書かないことにしたのかの理由、ちゃんと聞いてなかった気がする
理由はまたしても複合的でして...


ひとつめは、敦を主人公とした物語としては、第二部でまとまりよく完結していて、続きは「蛇足」じゃないかと思ったのです

そう言う割には、第二部の終わりまでで解明されてない要素とか、終わる直前にも「第三部で明かしそうな伏線」、仕込んであったみたいだけど
伏線残しておいて13年も放置とか……そいうことして、いいのか?
私が書かないってだけで君達の世界で第三部の出来事が起こるのは変わりない事実なので、「ご想像にお任せします」で許されそうな範囲でにおわせ伏線を仕込みつつも、「TEAR」は一度、終わらせました
他の理由は?
「TEAR」は主人公・敦の一人称小説ですが、彼の話は第二部で大半が終わってて、第三部は群像劇感が増してしまって、


「たったひとりの主人公視点だけで進行できる話」じゃありません

なるほどね。最初から三人称視点だったら良かったのかもしれないけど、途中で視点主人公が変わる小説って、統一感がなくなるかもしれないから……
構想の物語をどうにか敦視点だけで進められないかな~と、13年の間、ふとした時に考えてはいたんですよ。私だって、未練がありましたから。


でも、思いつきませんでした

でも、書くことにしたんだよね? やり方思いつかなかったのに、どうするの?
方法について語るのは後回しにして、やることにしたきっかけについて語りたいと思います
きっかけ?
2022年始まって間もなく。私はたまたま「TEAR」を読み返していて、「第三部、書けなかったな~……」と未練を噛みしめていました。


その直後……私の子供のクラスが、コロナ感染者を数人出して学級閉鎖になり。


「突然に、想定外の休みになり、数日間家から出られないことになりました」

(3人にコロナ禍に関する知識をアップロード)
うわぁ……現代の人間社会に、パンデミックって起こり得るんだ……
衛生状況の整ってない、過去の時代の話かと思ってた……
人間は病気になるから大変だね~
私の世界の人達にとっても、パンデミックが起こるなんて想像もしてなかったと思いますよ。大多数の一般人は……


ともかく。自分は感染してなくても家に閉じこもらなければならなくなったその時に、私はふと思いました。


「コロナ禍は勘弁して欲しいけど、こんなにも、時間のゆとりがある日々は今だけかもしれない。


一度挫折した作品を完全に完結させるチャンスは、今回を逃したら2度とないのでは?」

はー……自分の世界で起こった不幸が、局地的には「何かに挑戦するきっかけ」になったなんて……
俺達にとっちゃありがたいことだけど、素直に良かったと言いにくさがある
私に限らず、コロナ禍のせいで巣ごもりになって、今までになく余暇の時間が出来た。


それをきっかけに新しいことを始めたり、今までと違ったやり方を試した結果、コロナ禍以前とは暮らし方が変わった人はたくさんいるそうですよ。


私みたいに、時間があるから小説書き始めてみた~って人も見かけました

世界全体で見たら不幸な時期だったかもしれないけど、その中で自分に出来ることをしようとした結果なら、負い目に感じなくていいんじゃないかなぁ
それで、先ほどのティアーさんの疑問をどうしたかというと。


「敦の一人称視点にこだわるのは諦めて、エピソードごとに視点人物を変えるオムニバスとして書く」


こうしました。


それで読みにくさや統一感が失われるとしても……


「書くことすら出来ずに諦めるよりよっぽどマシ!」


と、この時の私は思えるようになったのです

うん。その通りだと思う
まあ、諦めるよりは断然、良いよな
人間だっていつかは死んじゃうし、それこそさっき教えてくれたパンデミック? みたいなことがあって、自分でも思ってなかった時に急に命が終わることもあるんだもん。


元気に生きてる時に、やりたいことは全部やって、悔いを残さないようにした方がいいよ!

私にとっても、君達の世界を最後まで書けていないことは、「生きてるうちにやり残したくない未練」であり、やり残したまま人生の終わりを迎えたら、確かな「無念」になったはずです。


わかっていても「書けないなぁ」とうだうだと逃げ続けてきたわけで……

俺達はもう知ってるから言っちゃうけど、第三部も無事に完結させてくれたから……俺達の話は完璧にやり終えたよな
お疲れ様でした!
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登場人物紹介

作者。あおくさ。


普段のネット活動では長年、sohko3(ほしのそうこ)と名乗ってますが、この日記の中に限っては「あおくさ」と名乗ります。

名前:イリサ (青)


コウ君の影の中に住んでる謎の女性。

スーパーポジティブ

名前:コウ君 (青)


紙の日記を書く習慣がある。

スーパーマイペースな方のコウ君(多分)

名前:みく (み)


sohko3全作品の中で最も普通な、16歳の女の子。

だが、実はとんでもない裏話を秘めている

名前:秘密

通称:鏡の魔女 (み)


みくの友達だけど、同じ世界に暮らしてない。お酒好き。

名前:羽香奈(はかな)ちゃん (葉)


葉織君が好きすぎて、ちょっぴりヤンデレ? な女の子。小学6年生。

名前:葉織(はおり)君 (葉)


羽香奈ちゃんの「いとこ」だったが、家庭の事情で「きょうだい」になる。不思議な能力を持つ男の子。小学6年生。

新品のスマホ様


作者が買ったばかり、ピカピカのスマホ。

イリサをはじめ、キャラクター達が知るはずのない現代のネット事情について語る時、彼らの中へ情報をアップロードするために現れる

名前:敦(あつし) (涙)


とある長編の主人公。「ノベルゲームやギャルゲーの没個性主人公」をイメージして作られたので、実はバックボーンが薄いという弱点がある

名前:ティアー (涙)


とある長編のヒロイン。狼少女なので嘘をつく。


()←この中のセリフが本音

名前:豊(ゆたか) (涙)


作品執筆中は第1脇役、みたいな扱いだったのに、執筆の記憶が遠くなった十数年後に作者が再読したら最推しに近い激重な愛され方をするようになった男。

名前:血染め地蔵


sohko3全作品の中で最も謎が深い。

作者の現実息子が作ったキャラクター。


この日記の中では息子の言ったことを代弁するためにも使います

名前:山あざらしのサン


作者の現実娘が作ったキャラクター。

この日記の中では現実娘の言ったことを代弁するためにも使います。

通称:パー様 (パ)

名前:パーシェル


文字で表現した創作活動であればなんでも褒めてくれる神様。本に対しては滅法優しいが、人間に対しては常に塩対応

名前:エリーさん (パ)


パー様の従者だが、主神(しゅじん)に対して態度が大きい。恋バナ出来る貴重な人材。

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