第29話 【執筆編】初めての妄コン(短編小説コンテスト)(青)

文字数 2,549文字

エブリスタの超・妄想コンテストに参加することにして、とりあえず私は


① 過去の受賞作品の調査


② エブリスタのコンテスト参加経験者のエッセイ


などを先に調べました

②については今日の内容では触れませんが、後日改めて語ります。
何せ、「短編小説の書き方そのものがわからない」んだもんな
私の好む「物語の書き方のお手本」は、それなりの長さのノベルゲーム類だったので(本エッセイ23話参照)、


例えば短編小説が複数収録されたオムニバス本を読むだとか、そういう経験にも乏しいです。


「面白い短編小説とはどんなものなのか?」


すらわからない以上、事前に勉強をしないと参加出来ないな、となりました

この調査の際に知ったのですが、短編コンテストに限らず、小説の公募に出すにあたって、過去の受賞作品を読んで研究してから書くというのは大事なことなんだそうですね
〆切までの限られた時間で、自分が書く時間も必要な上に、読書して研究する時間も必要なのか……
自由なその日暮らしの私達にはご縁がなかったですが、自分の好む分野で認められるためには多大な努力が必要なんですねぇ……
よっぽど好きじゃないと続けられそうにないな
……
あ、コウ君。あおくささん、私達の話が終わるのをお待ちになってるかも
別に、さえぎって次へ行ってもらって構わないけど
毎日、こういう会話形式でエッセイ書いてるとですね……そろそろ、「さぁ次の話始めますよ」って進行のバリエーションも尽きてきて思考停止しますよね……
待ってたわけじゃなく、どうするか考えて指が止まってただけか
本題に戻しますわ。


受賞作品をいくつかチョイスして読んでみた結果……


短い話で、人が死んじゃって驚かせたり泣かせたりする話はやっぱり多いな……と

限られた文字数しかない中で、読んだ人の心を動かすとなると、やはり人の生死を描くのは強い手札になり得るのでしょうか
言い方は悪いけど、手っ取り早さはあるかもな……
あとは、やっぱり、奇抜なアイデアがどーん! みたいなのは強い気がしました。(受賞作品として)選びたくなっちゃうんでしょう
短編に挑もうっていう話の時に、大丈夫か? って思われそうな語彙力披露してる件について
このページ内ですら前述しているように、私は読書経験も読書量も大したことがないのです。


ゆえに、文章技術にも語彙力にも自信がありません。


それらの不足を、「登場人物の熱い感情描写でごまかす」ということをしてお話を書いています

ごまかす、というのはアレですが。


結局は、あおくささん自身が最も読みたいのが、「私達(登場人物)の熱い感情描写」とのことなので。


全てがごまかし目的でやっているわけではないのですよね?

私、物語よりも登場人物単体よりも、


人間関係の繫がりの強さと、それに伴う熱い感情の発露を見るのが大好物なもので。


ある意味それは自作品の「強み」でもあると思うので、短編コンテストでもそこは重視していました。


「物語の良さ」「文章の巧みさ」「超個性的なアイデア」で戦えないから、そこしか武器がないとも言えますが……

その強み、吉と出るか凶と出るか
今回は「最初の作品を描き終えるまでの話」しかしないので、結果は今後のエッセイでご報告していきますね!
というわけで、私は「妄コン受賞作品を読んでみて印象に残った、インパクト重視のぶっ飛んだ内容で何か書こう」


と、思って構想を始めました。


……なのですが、普段そういう「アイデア一発勝負!」な作風じゃないもので、ま〜〜ったく「面白くなりそうなアイデア」が出てきません

最初っから難航してた、と
そこで、困った時のアレです。


手近にいた夫に、「染まるってタイトルでイリサの話を書くんだけど、どんな話がいいと思う?」


って、アイデア出してもらう

この流れ、つい1ページ前に見たばかりだ
プロの作家さんや漫画家さんだって、個人で全てを作れるわけじゃなく、編集者さんと協力してるそうですから。煮詰まったらとりあえず第三者の客観的意見というのはアリなんじゃないでしょうか
特にコンテストとなると、自分だけの目線よりも、「読んだ人がどう感じるのか」が重要ですからね。


そんな感じで相談しました。


すると、以下のような意見を貰いました

※作者が構想していた、妄想コンテストを意識したインパクトあるドタバタコメディ


「イリサは触れたものを青く染めてしまう能力がある。悪いやつに騙されてその人をうっかり青く染めてしまい、悪事の片棒を担がされてしまって大騒ぎ」


→なんかつまんない気がして書き出せない


※夫に相談


イリサが騙されて染めちゃう、というより、「自分から染まりたがる生き物の話にしてみたらどうだろう」

夫に言われて気が付きましたが、悪事のためという打算で染められようとする人よりも、


「何らかの趣味で自分から染められることを望んで、それを心から喜ぶ人」


の方が奇人度高いのでは? そう思いました。


そして、こんな台詞が頭に浮かびました

是非にも染まりたいんです!


あなたの色に!

私も、触ったものが青く染まるのは人々にとって迷惑行為だと思ってきたので、あの時は驚いちゃいましたよ〜
「イリサが自分の能力をそう(迷惑)思ってる」と「誰かに、染めてくれと頼まれる」ていうのは作者の最初の構想から変わってないけど。


「騙されてることに気付いてないから、役に立てたと思って喜ぶ(最後に悪事に気付いてがっかり)」


こういうのから、


「心の底から染めてくれ! って頼まれて、イリサですら困惑。この人物は何者なのか?」


っていう、全然違う話に変わったと

妄コンならではのインパクト重視のコメディで挑もうとしていたのですが、結局私の普段のやり方と全然違うのでそっちは書けなかったわけで。


最初の構想を「つまんない気がした」のだって、自分の趣味に合わないことを「コンテストだから」って意識して変えようとしてたからでしょう。


夫の出してくれたアイデアに加えて、方向性を自分のやりやすいタイプの「感情の強さを見せる」に変えて……受賞作品調査でよく見た、「人が亡くなる話」にしました

そして完成したのが、ノベルデイズさんでも公開中、


「全てを青に染める人」


なのでした〜

今日は↑この作品の【執筆編】


明日は参加したおかげで何が起こったのかという、【反響編】について書きたいと思います

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登場人物紹介

作者。あおくさ。


普段のネット活動では長年、sohko3(ほしのそうこ)と名乗ってますが、この日記の中に限っては「あおくさ」と名乗ります。

名前:イリサ (青)


コウ君の影の中に住んでる謎の女性。

スーパーポジティブ

名前:コウ君 (青)


紙の日記を書く習慣がある。

スーパーマイペースな方のコウ君(多分)

名前:みく (み)


sohko3全作品の中で最も普通な、16歳の女の子。

だが、実はとんでもない裏話を秘めている

名前:秘密

通称:鏡の魔女 (み)


みくの友達だけど、同じ世界に暮らしてない。お酒好き。

名前:羽香奈(はかな)ちゃん (葉)


葉織君が好きすぎて、ちょっぴりヤンデレ? な女の子。小学6年生。

名前:葉織(はおり)君 (葉)


羽香奈ちゃんの「いとこ」だったが、家庭の事情で「きょうだい」になる。不思議な能力を持つ男の子。小学6年生。

新品のスマホ様


作者が買ったばかり、ピカピカのスマホ。

イリサをはじめ、キャラクター達が知るはずのない現代のネット事情について語る時、彼らの中へ情報をアップロードするために現れる

名前:敦(あつし) (涙)


とある長編の主人公。「ノベルゲームやギャルゲーの没個性主人公」をイメージして作られたので、実はバックボーンが薄いという弱点がある

名前:ティアー (涙)


とある長編のヒロイン。狼少女なので嘘をつく。


()←この中のセリフが本音

名前:豊(ゆたか) (涙)


作品執筆中は第1脇役、みたいな扱いだったのに、執筆の記憶が遠くなった十数年後に作者が再読したら最推しに近い激重な愛され方をするようになった男。

名前:血染め地蔵


sohko3全作品の中で最も謎が深い。

作者の現実息子が作ったキャラクター。


この日記の中では息子の言ったことを代弁するためにも使います

名前:山あざらしのサン


作者の現実娘が作ったキャラクター。

この日記の中では現実娘の言ったことを代弁するためにも使います。

通称:パー様 (パ)

名前:パーシェル


文字で表現した創作活動であればなんでも褒めてくれる神様。本に対しては滅法優しいが、人間に対しては常に塩対応

名前:エリーさん (パ)


パー様の従者だが、主神(しゅじん)に対して態度が大きい。恋バナ出来る貴重な人材。

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