第30話 【反響編】初めて妄コンに参加したら人生が変わった(青)
文字数 2,668文字
そんなこんなで完成した、「全てを青に染める人」をエブリスタに投稿し、妄コン「染まる」に応募しました。
エブリスタでの「満を持して公開しても、書いてる時に作者が期待しているより全然読まれない現象」にすっかり慣れてしまった私は、
もはやすっかり期待をしなくなって、「どうせ今回も読まれないだろうな~」って気持ちで投稿の瞬間を迎えました
この現象はあくまで作者の経験であって、流行作品を書いてちゃんと読まれてる人には当てはまらないのでご留意ください
前提なのですが、あおくささんはこの作品は「記念参加」のつもりで、受賞を望んで書いたものではなかったりします。前のページで触れた「コンテストのために行った事前調査②」を使っていないのもそのせいです
妄コンに参加している書き手の口コミも、エブリスタで投稿生活していると多く目に入ります。それらを見ていると「そう簡単に受賞出来ると思うのは甘え」と思わされます。
初参加から受賞するぞ! て心意気で参加するほど私も夢見がちじゃなかったので。
今回の目的は、「染まる」ってお題のコンテストだからイリサ達で何かやろうっていう、自分の思い出参加が優先です
そもそも、元はなが〜い小説のごく一部を切り取るみたいな短編小説の書き方してるから。世界観全体は元の小説で語っててこの短編の中では謎も残る終わり方をしていて全部明らかになるわけじゃなく
果たして選考のためこの作品を読む方々は、こういった作品を単独で評価してくださるものなのか?
※今後のエッセイで詳細を語りますが、妄コンはこういう作品の出し方でもちゃんと選考してくれることが判明しました。
前振りが長くなりましたが、本題の、
「投稿してみたら、どうなったのか?」
……これまでのエブリスタに投稿した作品ではなかったような、予想を超える驚きの反響がありました!!
例によって、普段読まれてない作者の予想を超えて読まれたってだけで、もっと読まれた経験のある人にとっては飛び抜けた数字じゃないことをご留意ください
こういうのは数じゃなくて、ひとつひとつの反響の思い出(質)が大切なんですよ、コウ君!
その通り! 今回も無風だろうな〜と思っていたところに、公開したら思わぬ感想を、しかも複数いただきました。
今日、このエッセイを書くために久しぶりにエブリスタの方の作品ページを見に行ったら、あの日の思い出が鮮明に蘇ります。それだけ、私の一生で特別な体験をしたと思います。
……しかし、時が経ち少し頭が冷静になってくると、
「今まで長い時間かけて必死で書いた長編小説にはこのような反応が皆無だったのに、今回だけこの賑わいはなんなんだろう?」
とも思いました
エブリスタさんでは、私達の作品はまだ投稿されていない最初っから、あおくささんの作者アイコンは私、イリサの写真を使っていました。
そしてティアーさんや江の島のお話を連載する傍ら、エブリスタ版エッセイを投稿していて、そこで「イリサ」という看板娘がいることだけは明かされていました
アイコンもエッセイも、今現在、ノベルデイズでやってるのと同じことしてるな
エッセイで出てくるイリサってなんなの? と思っていたところに、短編小説という気楽に読める形で私が登場した。
「イリサちゃんってこんな人だったんですね!」
とコメントくださった方もいましたよ〜♪
それにプラスして、作品を通して私と知り合ったものの、長編小説を読むのはちょっとな……と感じていた方が、短編なら……と思って読んでみた。というのがあったんだろうなぁと想像してます
後にあおくささんもそうしていましたが、「自分が妄コンに参加するために、同じ妄コン参加者の作品を読んで研究する」ということをする書き手の方もいます。
同じ、「短編小説を投稿する」という行為でも、それが「コンテストに参加するために書いた」というだけで、読んでいただける敷居がぐ〜んと下がるみたいでした
これに味をしめた私は、妄コン作品として出せば、いつもより読んでもらえる可能性があるかもしれない……と、
「まだ発表出来てない没アイデアを、妄コンのお題にかこつけて書いて発表する」
ということを目論みました
没ネタ、という言い方だとピンと来ないかもしれませんが、あおくささんにとっては、
「小説にしたかったけど、自分の技術不足や、書いても読んでもらえないかもしれないから意欲が湧かない」
という悲しい理由で、形にしそこねている作品群ということです
いわば、叶えそこねた夢の残滓みたいなそれらを、妄コンでお題を与えられることで。また、コンテストのおかげで「読まれるかもしれない」「受賞するかもしれない」という意欲も自然と湧いてきます
自分の脳内で設定や構想だけふわふわ浮かんでて書けなくても、お題を出されたら意外と書けた。って、昨日もおとといも言ってたもんな
あおくささんにとって「超・妄想コンテスト」で書いた作品群は、受賞する、しないに関わらず。
「ただ参加するだけで、長年の夢をたくさん叶えてくれたコンテスト」
だったのですね
この時いただいた感想の中に、
「作者が自分の考えた世界観、登場人物などを深く愛しているのが作品を読んでいるだけで伝わってきた」
というのがありました。この感想は、私の作品は、私が楽しく書いている時はそれが文章に表れているんだなぁと教えてくれました。
だったら無理して流行作品を書こうとしたり、スランプで書けない時にまで何かしようとしても、持ち味が生きてない作品が出来上がるだけかもしれない。
元から自分のしたいようにするつもりではいましたが、今後もこれでやっていこうという確信を得ることが出来ました
今回限りの記念参加にするはずでしたが、このような反響を受けたことで、あおくささんの活動方針が定まりました。
「自分が好きなもの」「没アイデア」「出されたお題」
この3つを組み合わせて、アイデアを使い尽くすまでは、妄想コンテストに参加する! と
本作は残念ながら受賞しませんでしたが(期待してなかったけど、あまりにも予想外の反響だったのでもしかしてワンチャン受賞してる〜? とか思っちゃってた愚かな作者)、
この作品をきっかけに私の人生は一変したので本当に感謝しています
お題を出した人達は、受賞もしなかったたったひとつの妄コン作品がこんなにも、ひとりの人生を変えたって知らないだろうなぁ
まぁ、コンテストはコンテストなので、受賞する・しないで書き手の人生変えてる自覚はあると思いますけどね
(妄コン受賞作品は書籍化可能性があるのでガチで狙い出すともう必死ですよ)
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