第25話 エブリスタに投稿始めた直後の思い出(青)
文字数 2,441文字
そういえば、本エッセイ17話で「作者は諸事情により、なろう以外のweb小説投稿サイトに投稿出来ないと思ってる」と書きましたが、その理由を語るの忘れてました。
それは、「TEAR」を投稿した当時の風潮として。
「マルチポストはウザい」みたいな声が一定数あったからです
マルチポストっていうのは、複数の投稿サイトに同じ作品を投稿すること、でしたっけ
複数の投稿サイトで読み専をやってる人が、マルチポストを見かけるとウザいので、マルチポスト作品だと気付いたら絶対読まない! と言ってるのを見かけました。
あの頃から最近まで、私は「ウザいと思われて読まれなかったら損だなぁ」と思って、当時の最大手サイトである「なろう」一本に絞らなきゃいけないなぁと考えていました
なんとなく、「過激派の意見」って感じがするけど……素直に信じちゃって良かったのかな
今となっては遥か昔のことなんで、そもそも信じるに値する意見だったのか? というのはもはやわかりませぬ……
時を経て、2022年。改めて調べたところ、現在は「web小説書いたらとにかく一か所でも多くの投稿サイトに掲載しろ!!」という意見が主流になっていました。
10年前と常識が真逆になっていて、私は浦島太郎のような心境でした
10年っていうのは、「時代がかわるほどの歳月が流れている」ってことですねぇ
それを知った私はさっそく、新しい投稿サイトを選ぶことにして……
2022年3月某日。ついに、「TEAR」を新しい場所……「エブリスタ」に投稿しました!
なろう、の次に、エブリスタ。エブリスタの後にもノベルデイズともうひとつ、別のサイトに投稿してますが……
初投稿して初日から、来る日も来る日も、閲覧数がゼロ、0、Zero……
こんなサイト、後にも先にもエブリスタ以外ではありませんでしたよ〜〜(号泣)
理由は後になって分析した時には理解できたのですが、投稿開始直後はエブリスタという場所の特性がわかっていませんから。
「どうしてこんなことに……」
と、投稿開始したことを後悔すらしていました。
毎日毎日、ゼロしかないアクセス数を見て、心はバッキバキでした
10年ごしに夢見た新天地でそれじゃあ、心が折れても仕方ないな。
原因っていうのは、パー様達と話してたアレかな?
はい。本エッセイ23話で語っていた、「自分の作品を女性向けと勘違いしていたせい」が、大きな原因です。
私の体感だと、エブリスタはけっこう読み専さんの数も多くて賑やかな投稿サイト、という印象なのですが。
「女性向け作品が好かれる」という事前の評判通りで、逆に言うと「女性向けじゃない作品は、運が悪いと一切読まれない」という傾向を強く感じました
流行作品じゃなくてもちゃんと読まれる場合もなくはないので、曖昧に「運が」という表現を選びました。時運、及び作者の営業努力が上手く噛み合うと、女性向けじゃなくても読んでもらえる作品はあります。
さらに、作者が大いにストレスを感じるエブリスタの難点はもうひとつあります。
「書き手として、私が見たくない情報を隠させてくれる手段が、一切ない」と、いうことです
え〜っと……私達の立場から、あおくささんのその気持ちをお察しするのは難しいですけど。このエッセイの中でこれまでお話ししてくださったアレやそれの話ですよね
それも、もちろんありますが。エブリスタの場合はそれ以外にも項目が多すぎるので、以下にまとめてみますか
① アプリで投稿や閲覧する場合、必ずトップ画面から入るため、ログインする度に必ずランキングを見なければならない
② 自分の投稿作品一覧を見るだけで、常時
閲覧数.本棚数.スター数.感想数
が、強制表示される
↓こんな感じ。投稿開始直後はこれがいつ見てもゼロだからメンタルやられます。
③ 通知が「自分の作品に対するもの」だけではなく、「公式からのお知らせ」「他の書き手に関するもの」が共通。
しかも、自分の作品以外の通知も全て見ないと、通知マークが消えない
自分の作品以外の通知は正直いらないです……自分のかと思ったら公式からだけだった、って時にいちいちがっかりしなきゃいけないので、精神を摩耗させられます。
公式のお知らせは必要な時に自分で見るので押し付けないで欲しい。
特に投稿開始直後は閲覧がゼロだったわけですから、
通知→やっと読まれた!?→公式のお知らせでした→ぬか喜び
で、初心者の心を折りにかかってきますぞ!!
①②③全て合わせて感じる、
「数字のストレス」が
半端ない!!! です!
「なろう」と「ノベルデイズ」はアプリじゃなくブラウザ主体だからっていうのはありますが、私は作品管理画面から直接ログインしているので、数字とお知らせのストレスは感じずに、
「自分の作品を投稿することに集中する環境が作れます」
とか言って、毎日欠かさずアクセス解析見に行ってるけど。
あくまでそれは自分の意思で見たいタイミングで見てるだけで、強制されるわけじゃないからな
なるほど……結局は数字を見るけれど、それが「常時、お出しされてしまうか否か」は大違いなんですね
数字至上主義と思われがちな「なろう」でさえ、そっちの配慮自体はしてくれるのに……今後もずっとそうあり続ける保証はないですが、他サイトがエブリスタ仕様になったら辛いのでこのままであって欲しいです
このエッセイは1ページ2千文字前後を基準に書いてるので、話の途中ですが今日はここまで。
ここで嘆いているエブリスタ流儀は、このサイトの特性上やむを得ない仕様であり、ストレスフルではありますが「恩恵もちゃんとある」のです。明日以降、その点について徐々に語っていきます。
作者の心も折れる一方ではないのでご安心ください。
また、これらは全て零細書き手にとって辛いだけで流行書き手や読み専にとっては何らデメリットにならないです。
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