第69話 子供の頃も大人になった今も、恋愛物にそんなに興味がない(青)
文字数 2,582文字
昨日の日記を書くために自分の人生を思い出していて、気が付きました。
私は子供の頃から、コンテンツとしての恋愛物も、友達との恋バナにも、そんなに関心がなかったなぁ……
ここでは語れない、もっとやばげな性癖に蝕まれていたもんで
今さら隠さなくてもとは思うけど、このエッセイのそこかしこでにじみ出ているので、ご自由にご想像ください
自分が「作品を市場に提供する側」になってみて痛いほど味わったのですが、大人に向けて作品を提供する市場って
「恋愛がないと、見向きもされない」
自分には関心のない世界だったから、世の中の一側面がこんなことになってるなんて知りもしませんでした
つい最近まで、あおくささんは「二次元コンテンツ愛好者」だったそうです
いわゆるアニオタ、漫画オタ。後日この件に関してはねっとり語りたいので省略します
大人になってもキッズ向け、いわゆる「ニチアサ」を観てました。主にプリキュア。子供が生まれたから付き合いで観てたとかいう「環境のせいじゃなく……俺は子供の頃からこうだった。仕方なかったってやつだ」
無理やりじゃなく、一度言ってみたかっただけなのです。
プリキュアのオープニングテーマソング聞いてると、「子供の世界は友達がいちばん大切! いつまでも続く友情!」
な〜んて繰り返し言ってますが……大人になっても続いてる友情なんかなかったし。大人になってから友人になる人は、「お互いに自分の世界や家庭があって、それが第一であることを前提にした付き合い」になるし。
曲調はノリが良くて好きですが、心の中では「そうはならなかったんだよ……」って切なさが常にありました
あくまであおくささんの人生が結果としてそうなったというだけで、子供の頃から大人まで友情が続いた人も世の中た〜くさんいらっしゃいます。全ての人がそうなるわけじゃないのでご安心ください!
イリサにしては珍しく、作者に痛手を与えそうなコメント
子供の頃に触れるコンテンツは恋愛より友情を推してるのに、大人のコンテンツは「超・恋愛至上市場」です。
自分も作品を世の中に出してみて、痛いほど味わわされました。
あまり出したくない話題ですが、原作では恋愛要素がなかったり薄かったりする作品がドラマ化したりすると、存在しないヒロインが生えたり元からいる登場人物が性転換したりします。
あれは、恋愛要素があるだけでお金になるから、メディアミックスさせる側にとっては楽だからなんでしょう。
手間ひまかけて映像化するなら、費やした資金も時間も報われたい。
……その、「報われたい」って気持ちに関してだけは、深く理解できますよ。原作改変には全く賛同しませんし反対派ですが
「頑張って創作したから、報われたい」
あおくささんがこのエッセイで語り続けている、根幹の感情ですもんね。
「報われたと思える線引き」をどこに設けるかによって幸せ指数が変わるんだろうなぁって、ずっとお話をうかがっていて私も感じています
恋愛要素っていうのを入れれば確実に儲かるってノウハウがあるなら、それが備わってない原作を使わせてもらって改変するなんてしないで、自分で作ればいいのにな
それを突き詰めた結果が、web小説界隈です。
「今流行ってるこの要素詰め込んだ、既存作品とちょっとしか変わらない、もう何度も読んだことがあるような作品ばかりになる」
いわゆるテンプレ作品ですし、そのテンプレも恋愛至上主義が根深く、恋愛要素が薄いと読まれる可能性はぐ〜んと下がります
流行している以上はその作品が好きな人がた〜くさんいるはずですし。
作者さんにとっても「そういう作品が好きだから、書くことが苦にならない」のでしたら、幸せなんだと思います
WIN WINの関係ってやつ。
うちの作者みたいに、恋愛物がそんなに好きじゃないってだけで市場じゃ不利なのに、さらに流行作品にも合わせろ……
そんな人が市場のために書けって言われたら、まぁ、辛いだろうな
世の中のあちこちでは「テンプレばかりのweb小説市場はくだらない、つまらない、なんでこんな市場になってしまったんだ」という嘆きの声が聞こえます。私も、声を大にして言いたくはないですが、思わないわけじゃないです
あおくささんにとっての嫌いは、誰かにとっての好き。
長年ブロガーとして様々な好きを語ってきましたが、なるべく嫌いは語らないようにしているそうです
どう〜〜〜しても堪え切れなくて書いちゃったこともありましたが、出来る限り避けようとは思ってますよ。
ここで、昨日このエッセイに書いた話を参照します。
児童向け小説の公募受賞作品を読んで感銘を受けたこと
作者には絶対に書けない、圧倒的な格の違いを感じたって
言い換えると、一瞬でその作品の大ファンになっちゃったってことです。
イリサ達よりも、本エッセイをご覧の皆様の方が理解できるのではないでしょうか。
人は、どんなにすごいものを見せられても、「自分の好きな作品」に嫉妬したりはしないのです
見れば見るほど、好きになっていくだけですよね。たぶん……
私自身もそうだったと思うのですが……テンプレ小説がランキングを独占していることを苦々しく思う人の深層心理には、
「自分が苦手なものが市場で認められている現実が、苦々しい」
「自分の方が良質なものを好んでいる自負があるのに、その認識より劣る作品が大人気なのが悔しい」
……なのでは、ないか、とっ……ゲッフゥ
作者自身、己の醜い感情と向き合って吐き気をもよおす
昨日の作品を読んで心を清められた時に、私は知りました。
自分も書いてる立場でweb小説市場なんか見ていたら、心を病んでしまう。
ただ自分好みの物語を紙の小説で読んでいる時は、醜い感情に振り回されることもなく純粋に楽しめるってね……
それに気付いたから、今、意図的に、web小説を読む機会を減らしてオフライン活動に切り替えようとしてるんですよねぇ……
かと言って、紙の小説を積極的に読みに行ってるわけでもないんだけどな
今年は毎日やってるマイブックとブログとノベルデイズの両立で手一杯で、紙の本だって探して読んでるゆとりがないからですね……
(心も体もゆとりがない大人は、物語を楽しむのは)難しい。ってやつですね!
ごく普通のこと言ってるだけなのに()←これに「難しい。」を添えるだけでひろゆき構文になる
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