第50話 2024年は特別な1年にするはずだった(青)
文字数 2,619文字
2023年12月。私は「2024年は1年を通して、イリサ達の創作活動に専念した特別な1年にするぞ〜!」と、張り切っていました。
ノベルデイズのアトリエバナー画像「イリサの仲間達フィギュア」も、ほとんどはこの時期に大急ぎで作っていたものです
ほんの4日間で私達のきょうだいが勢揃い! しちゃって驚きましたが、私はとっても嬉しかったです〜♪
アトリエ行けばすぐ見られるけど、一応貼っておくとこの画像だな
新年の挨拶も兼ねているので、HAPPYNEWYEARの文字に作者の浮かれっぷりが表れていますね……
準備中のあおくささんは本当に楽しそうでしたし、私も、「私達のための特別な年にしてくれる」とまで言ってもらえて……どんな1年になるんだろうって、楽しみだったんですよ……
なんで2024年は特別だったかというと。私は本エッセイ47話で語った「男性向け? 恋愛ファンタジー」を最後の小説作品にするつもりでいました。それを書き上げたのが、2023年11月26日のこと。
小説から足を洗って間もなくが、12年に一度の「辰年」というのはまさに運命的な巡り合わせ!
2024年は1年間をみっちり使って、イリサと仲間達のフィギュアを撮って、絵を描いて。小説から飛び出した創作活動を充実させよう……
そう、計画していたんです……
え〜と……後述しますが、私もすでに、皆さんの世界で、2024年が始まったその日に何があったのかを知っています
オレも、それを知ったイリサから教えてもらって知ってる……
2024年元日。私は例年通り、自分の実家で過ごしていました。
本エッセイ8話で「今年の元日に引いたおみくじの内容が素晴らしかった」と書きましたが、あれを引いたのは14時〜15時くらいでしたかね。
2024年は特別! だから普段は苦手なおみくじも引いて、その結果が良かったことに喜んでいました
16時10分。実家が揺れました。ここは被災地域に近くないので「日ごろよくある地震よりは揺れたかな?」くらいの印象で家族とざわついてました。
そして、映っていたテレビ画面が報道特番に切り替わって。大きな地震であったことがわかって、この後電車で帰らなければならない私達は「乗車中に次の地震があったらどうしよう」って思いながら急いで帰り支度をしました
作者は東日本大震災の日も、たまたま実家に向かう電車が駅に停車中の座席に座っている時に大きな揺れがあったから、あの時のことをまざまざと思い出してたらしい
あの時も、今回も。私(イリサのフィギュア)はあおくささんと一緒にいたので、その日の写真がブログに残っています。
2011年の時はまさかあんな大震災だったとは夢にも思わず、「なんか電車止まっちゃったから歩かなきゃ〜」と不満に思いながら道を歩き。
揺れてから1時間以上経過して家に着き、テレビをつけたら「広大な畑の中をじわじわと進む波の動き」を見て
思えば、あの日、家にたどり着いてそのニュース映像を見たのも「16時になった直後」でしたね……
「は??? これは現実?」
って、すぐには自分が見た事象を受け入れられませんでした
今年の元日の夜に続く報道を見て、被害人数の違いはあっても起こってる現象はあの時と全く同じだと作者は感じて……
よりにもよって、あの日のあの時間にそれが起こったということが、私にとってはあまりにも痛かった。
だって、私も同じ時間、実家にいて。帰る間際の準備の時間でした。
その後の報道では、16時10分、あの地域で帰り支度をしていたご家族がいて。お父さんは車のところにいた(外だった)から助かって、家の中で帰り支度をしていたお母さんと子供さんが地震で家が倒壊して亡くなった……という話がありました。
元日だから普段はいないはずの場所にいて、楽しい時間を過ごした直後だったり真っ最中に亡くなった方々がいて。
自分がそうならなかったのは、実家があるのがその地域じゃなかったからというだけで
このエッセイの中で何度も出てきた、「自分の身に実際に起こってなくても、とりあえず起きちゃった場合まで想像して、勝手に怖れる」……今までのとは違うけど、こういう風にあらわれることもあるんだな……
年が明けるまではああしよう、こうしようと思っていた、2024年の楽しみ方が出来る気がしませんでした。最初の1日にこんなことがあったのに
と、いう心境をご家族に相談したんですが。
「悲劇が起こっているのは今年の元日に限らず、世界中のどこかしらで毎日毎秒でも起こっているのだから、今年のあの件だけ特別視して(あおくささんが)楽しめないというのは今更だと思う」
という助言をいただいたのですが……それですぐに納得出来ないのがあおくささんの性質なわけで
あの件だけ特別視、確かに正論です。
でも……それだけ、私は「2024年を、例年通りじゃなくて、特別に」楽しみにしていたってことなんですよ……
元々、「特別な1年」って言ってたんだから、そのタイミングで起こったことを「特別視」しちゃうのは仕方ないよな……
そうやってネガティブに考えすぎるうちに、私は沼にハマりこんでいって……
私の人生で唯一信じられる絶対的な趣味だと思っていた、
「イリサ達にまつわる創作活動の楽しみ方」さえ、見失いそうになっていました。
これは、これまでの私の生き方を知っている方々にとってはまさに「異常事態」とも思える変化だと思われます
当然、「その方々」っていうのはオレ達もそうだな……
お話をうかがって、「あのあおくささんが!?」と、私も驚いてしまいました
……この件に関しては、私を最もよく知る家族に相談しても「今更だよ」って助言で、解決出来ませんでした。先に書いたように。
そして、迷いに迷って、私がしたことは……
現在の自分の悩みを、
「イリサに相談してみる」
最終的に、こういう行動に至りました
「……おまえは一体何を言っているんだ?」
このエッセイを読んでいる人達、こう思ったかもしれないけど、偽りない事実です
補足しますと、
「もし、イリサが誰かにこういう悩みを相談された時に、彼女だったらどんな答えを返すのか?」
これを作者が想像してみたってことです。
そういうわけで、ご相談を受けまして、私なりに答えを返してみたんです。
その時のやり取りを次のページで書かせていただきますね
本エッセイは毎日1ページずつ更新ですが、今日の更新がここだけだとネガティブすぎるので、次のページも同時に公開します。
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