第36話「TEAR」連載開始アンド表紙有償依頼の思い出①(涙)
文字数 2,379文字
今日からチャットノベル版「TEAR〜魔物の森の涙さん」連載開始となります。全177ページなので毎日1ページ更新で約半年続きます。よろしくお願い致します!
実は、直近の連載が6月29日に完結にしているのに、1日空けて今日からの連載になったのは、
「今日が君達にとっての記念日でもあるから、それとおそろいにしたかったから」だったりします
今日はですねぇ。2022年7月1日。君達の作品「TEAR」と、イリサ達の作品「GRASSBLUEシリーズ」の、
有償依頼で描いていただいた表紙が、正式に完成した記念日! なのですよ〜!!
イリサ達の方は明日改めて話そうと思うので、とりあえず今日は君達の表紙について見ていきましょう
自分で言うのもなんだけどさ……生みの親が作ってくれた本来の俺達の姿から、凄まじ〜く格好良くしてもらえてるな〜
「同じ人物の写真をカメラで撮る」にしても、プロに有償依頼したら実際より、なおかつ自分で撮るよりもう〜んと美麗になるじゃないですか。だからこそ、有償依頼をするのです。
君達という、私の大事な我が子達を、少しでも良き姿にして晴れの舞台(イコール、投稿サイトに物語を公開する)へお出しするためにね!
ふぅ〜ん……人間にはそういう、文化? が、あるんだねぇ……
(有償……依頼……?)
(ティアーもわかってなさそうだな……)
俺もその、表紙の有償依頼とかいうの? よくわかってないんだけど
かくいう、ですねぇ。私が、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで、「有償依頼」に手を出してしまったのは、元を正せばあなたのせいなんですよ?
まったく覚えのないところで、自分のせいにされてもなぁ
時は、2022年3月14日。某SNSを眺めていた私の目に、
「数年前からとあるジャンルをきっかけに一方的に追っかけをしていた、とある絵師様が、一次創作イラストの有償依頼を募集する告知」
が飛び込んできました
「TEAR」をエブリスタに投稿開始した直後で、「GRASSBLUE」の小説を書き始めた、まさに同日です
この時の私はですね。TEAR関連の活動を再開した直後で、本エッセイ22話で語ったように、豊さんへの親ばか推し愛が爆発している真っ最中でした。
「有償依頼をすれば、元から憧れだった絵師様の絵柄で、豊の顔が見られる……ってコト!?」
って、憧れが止められなくなってしまいましてね!!
あっ。そういや、ご本人には聞かせられないからって、他の人達を呼んで付き合ってもらったんでしたね。あの話
いわゆる恋バナ? は、本人の前じゃあしないもの! ……なんだよね〜?
(って、まどかがよく言ってたなぁ)
まどか=敦の姉。今日公開されてる「TEAR」の1ページ目ですでに出てくるキャラなんでヨロシクね!
(エッセイ22話読んできた)
うん……これは、本人は知らない方がいいやつかな……?
(同上)
知らない方が良いったって……もう読んじゃったじゃないか……
話が進まないので、その感情は今日の語りが終わってからの舞台裏で君達だけで処理してくださいね。そのうち、別の日に項目設けて語り直すかもしれないのでね
(とことん自分勝手なこと言われてるし、そのうち深掘りして語り直すかもってのも普通に嫌だな……)
表紙を依頼する上で問題になるのは、実は「TEAR」の登場人物は「全員に、明確なキャラクターデザインが完成した上で書いた小説ではない」ので。
そして、その中でも「敦と豊」に関しては、全登場人物中でも唯一、
「小説の本文の中ですら、外見情報が書かれてないくらいに、何ひとつデザインが決まってない」
という状況だったのです
敦は主人公? だし、あなたは豊のことだ〜い好き、なのに?
(せっかくいったん打ち止めになったのに、蒸し返すのやめて欲しいな……)
執筆開始時点の敦のコンセプトは、当時の私が主食としていた、「ギャルゲーの無個性主人公」だったので。あの頃のそういう主人公は、前髪伸ばして顔が見えないとかで、
「プレイヤーが主人公に自己投影しやすくなるように、デザインを没個性にする」
というのがお約束でした
(そういうものだからって言われたら仕方ないけど、自分のことを没個性って連呼されるの悲しいな……)
豊のコンセプトは、出てくる登場人物どいつもこいつも人外ばかりの中で、「初期は、主人公と同じ人間の高校生男子」でありながら一緒に魔物の世界に巻き込まれる存在……
てな感じで。ふたりとも、見た目の上では「平凡な男子高校生」なので、他の魔物達と違って種族特性を出した見た目が設定出来ず。特徴ない男子高校生のデザインっていうのが当時の私にはうまく作れませんでした
(ふたりとも、普通の高校生っていうの、見た目だけなのにね〜)
そんなこんなで、有償依頼の際に即興で君達のデザインを絵師様に提出しなければならなくて。
敦はギャルゲー主人公イメージのままで、「前髪が長くて顔が見えない+小瓶のネックレスを目立たせる」とだけ、お願いして。
豊はキャラデザこそ存在しなかったものの、「おそらく、敦の外見と対照的な感じだろう」ってイメージだけは執筆当時からあったので。
「敦の前髪が長いなら、豊は前髪が短い」
ってことが決まって。そしたらとんとん拍子にデザインが出来上がりましたね
十年単位で挫折してた創作作業なのに、ちょっとしたきっかけがあると一気に決まるって。このエッセイ見てると、いっつも同じような展開だよな
これが創作ならご都合ワンパターンか? って言われたらごめんなさい、と頭を下げますが。エッセイってことは現実の出来事なんだからしゃーないじゃないですか
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