第44話 初めて「流行小説を意識して書く」に挑戦してみた(青)
文字数 2,372文字
「推し・お気に入り・応援」
時はアニメ「推しの子」のオープニングテーマ曲「アイドル」が大ヒット真っ最中。私も現実我が子達がYouTubeで何度も繰り返しPVを流していたので流行を知りました。原作漫画自体は私の方が連載開始直後から読んでいてすでに購読をやめていたりしたんですが。
つまり何が言いたいかというと。こんなタイミングでこんなお題で募集されるってことは、明らかに、推しの子やアイドルを意識した作品書いて応募してくれって言われてるようなものですよね
web小説の勉強のために作品を読む……それは、確かにしてました。
しかし、それは「ランキング上位の流行作品」ではなくて、「エブリスタ運営の作品特集」の方ばかり読んでたんだなぁってつい最近気が付きました
それでざっくり……
「身分の高い女性が、特に何かを努力したわけでもないのに理想の男性と上手くいって結婚する」
令嬢物ってこんな感じなのかな? と思いました
「努力しなくてもありのままの自分が認められて幸せになれる」
(男性向けではチート、女性向けでは溺愛。と、私は解釈しました)
それが流行作品の必須条件なんだっていうんだからしょうがないじゃないですか……
私は君達が何重もの苦労の末に辛うじて幸せになる、みたいな状況を読んでこそカタルシスを感じる性癖なので、そういう流行の楽しみ方を理解するのは難しいんですが
① 「アイドル」「推しの子」を思い浮かべながら
② 付け焼き刃で知った令嬢物風味で、ヒロインが苦労もなくスパダリな相手役と結婚出来る
③ 近年のなろう系の特徴とされる、「主人公(ヒロインの相手役)が絶対に負けない最強」
④ 作者がほぼ書いたことのない、ガチガチの恋愛物。ジャンルとしては恋愛ファンタジー
こんな話を書くことにしました
まず、登場人物はこの作品のためだけに考えるのではなくって、例によって私が子供の頃のアイデア落書きノートに書いてあった「お蔵入りキャラクター」を使用します
私のお蔵入りキャラクターの中にひとりだけ、「美しく淑やかなお姫様」って設定の女性がいたんですけど、普段の私の作風との相性が良くなくて使いどころがわからずにお蔵入りになってました。
彼女を活躍させられる話を書く機会だ! と思うと、普段と違う傾向の作品でも頑張ってやってみようかってなったわけです
相手役の男性は戦闘面は最強で顔良し性格良し。観衆からの人気を集めている(YOASOBI「アイドル」の歌詞からイメージ、最強で無敵のアイドルで金輪際現れない一番星)のですが。
生まれつき言葉を使えなくてコミュニケーションが取れないことに悩んでいる。最強で無敵のアイドル的ポジションだって本人が望んでるわけじゃなく、その障がいを抱えてるゆえにやむを得ずやっている。そういう男性です
私自身が魅力を感じる男性像がどうしても、苦しみながらも生きる努力を続けて最後には信頼出来る人に巡り合って、やっと幸せになる。だから、こうなっちゃうんですよね