第43話 初めての執筆応援キャンペーン(涙)
文字数 2,399文字
昨日の話の続きです。書籍化しない、エブリスタの中だけで褒められて賞金が貰えるだけの常設コンテストが2種類あります。
「新生ファンタジーコンテスト」「執筆応援キャンペーン」です
その中で褒められるだけ……って、表現に棘がないか?
書籍化しないってことは、選ばれた作品が商業的な意味でエブリスタ運営にリターンをもたらしてくれるわけじゃなく。さらに賞金まで出すって、運営のお財布からマイナス出してるじゃないですか。
にも関わらずこんなコンテストを続けるってことは、私が想像するに以下の理由が考えられます
① 流行作品じゃなくても質の良い作品を書き手のモチベーションを失わせないための評価の機会(エブリスタでは流行作品しか読まれない現象が顕著なため)
② ①のような見返りがあることで、流行作品じゃないと閲覧されないからって理由でエブリスタを忌避する書き手を減らさないため
①②によってたくさんの小説が投稿されることで、「総作品数が多いから読み手が読みたい作品を選ぶ楽しさと賑やかさを維持する」効果がある
あくまで私の推測なので、誰か第三者とこういう話をしたり情報を得たことがあるわけじゃありません。本当の理由をご存知の方がいたら教えていただけると助かります
一見何の得もない、損してるだけって風に見えても……後の影響まで考えたらちゃんとリターンがあるって計算の上でやってる。
そういうことって、あるんだよな
(スマホ様が教えた)情報によると、エブリスタってところにはここと違って広告収入があるみたいだから。書籍化みたいな直接的でわかりやすく金になる作品じゃなくても、「投稿されるだけで広告収入になる可能性がある」からな
むしろ、ノベルデイズに広告がない、大規模コンテストが少ないせいで……
私は常に、サ終(サービス終了)が頭の片隅にチラついて恐ろしいので……
コンテストとか特集とか、運営が負担になりそうなことは別にいいんで広告だけはどっかしらに入れて欲しい気持ちもあるんですが
この人、なんでもかんでも、「とりあえず最悪のケースになった場合」を想定しちゃうからなぁ
ノベルデイズの良いところのひとつに、広告がなくて清潔感のある見やすい画面っていうのも挙げられると思うので賛否両論あると思うんですけどね……
私としては「チャットノベルで君達の話が読める場所」はノベルデイズ以外にはなくって「とにかくなくなったら困る」ので。
そりゃあ、広告は好きじゃないですけど「サ終するくらいならあった方がいい」って思ってます
人間って、お金と一蓮托生じゃないと好きなことも出来なくて大変だね……
↑ここまでで1103文字。まだ本題に入ってないというのに。
今日は、執筆応援キャンペーンに初参加した時の記録です。
エブリスタでは「出版社コラボコンテスト」「ファンタジーコンテスト」「短編小説コンテスト(妄コン)」には参加済みだった私ですが。
意外と、執筆応援キャンペーンには2023年に入るまで参加してなかったみたいです
とりあえず書籍化っていうゴール地点が美味しいコンテストを優先してたから、かな
それもありますが、理由はもうひとつ。
書き忘れてましたが、ファンタジーコンも執筆応援も文字数に上限なし(下限は設けられてる)、新作じゃない既存作品、さらに未完結でも応募可能です
完結する保証のない作品でも読んで評価して、序盤の面白ささえあれば賞金もくれるって……太っ腹っていうか、景気が良いっていうか
2022年の時点で私が応募可能な作品は「TEAR」だけだったので、ファンタジーコンの方にばかり応募していて、執筆応援の方に縁がなかったのかも
※書いてて思い出しました。執筆応援に参加しようとしたんですが私生活の不幸に見舞われて執筆スランプに陥って挫折しただけだった……その作品は元気になってから即妄コンでやり直ししたので結果オーライです。
てなわけで、私が初参加した執筆応援の募集テーマは「おいしい時間」でした。
このテーマを見た時、私には逆立ちしても無理、スルー確定! ……そのはずでした。
作者が絶対書けないシリーズその1。食べ物の味を文章で表現すること
俺達の話、約70万文字もある長編のくせに、何かを食べててそれを俺(視点人物)がどんな味って感じてるかをほぼ書いてないもんな~
大森林でどうやって食べ物確保してるかの説明しなきゃいけないから、狩りをしたり肉を準備したりしてるシーンは何度もあるのにね〜
それで、全力諦めモードだったんですが。妄コンのためにすでに4作品も書いていた私は、執筆応援も同じような「捻った発想」をすれば、「おいしい時間」をイコール食べ物が主題の話にしなくても書けるのでは? と、思いつきました
え〜、それで書いたのが……あんまり言いたくないけど、「吸血鬼が血を吸わせてくれる相手の血が美味すぎるせいで相手にベタ惚れしてる、影のある恋愛話」だったな……
私としては、おいしい料理の表現出来なくてもお題に合わせられた! 上手いことやったぜ!
な〜んて思ってたんですけどね。結果は納得の落選でした!
落ち込む感じにすらならない、圧倒的な納得って感じ?
コンテストの結果を見ると、全ての作品が「出されたお題に対して真摯な、ごくごく真っ当に、料理の美味しさとその時間を共にする人々の物語」で占められていました。
執筆応援キャンペーンはその名の通り、
「執筆を応援するためのコンテスト」
なんですから。お題に対して誠実に向き合ってる作品が選ばれるんですよ
聞いた感じ、短編コンテストはお題に対して突飛なアイデア勝負で戦うって印象だけど。こっちは突飛なだけじゃダメで、お題に対して真面目に書いてて質が良い作品が求められてるのかな
突飛なアイデアも大事な選考ポイントだと思いますが、それだけじゃダメだってことを私はこの時の失敗経験で学びました
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