第73話 怖いけど、初めてオマージュ元を明かしてみようと思う(パ)
文字数 2,484文字
昨日語った通り、このエッセイの中では自作品語りをしても大丈夫だろう! と、判断しまして。
今日から私の代表作のいくつかのオマージュ元を明かしてみようと思います。
……けれど、ちょっと世間の反応が怖いです
ここでならやって問題なしと、自ら前置きしたばかりではないか
そもそもですが、オマージュってどういう意味の言葉っすか?
自分で適切に説明するのが難しいので、検索して出てきたwikipediaを引用させていただきます
オマージュ(英語: hommage)とは、芸術や文学において、尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作すること、またその創作物を指す語である。しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。
※引用元 wikipedia
オマージュについて語ろうとする時、「盗用の領域に入っているのか、いないのか?」というのはデリケートな問題でして。
私としては自分の作品は盗作ではないと言いたいです、ですが……!
箇条書きマジックという現象がありまして、それを適用してみたら、「ほとんど同じでは??」って自分でも首を傾げてしまいました
※箇条書きマジックについて
シンデレラと白雪姫は全然違う話なのに、
・義母にいじめられていたお姫様が
・城を出て王子様に助けられて
・最後は義母には因果応報の報いがあって
・姫は王子と幸せな結婚をしてエンド
ストーリーの要所を箇条書きにすると全く同じ話のように思えてしまう。こういう現象のことです。
しかし、スマホ様とやらの教示では、貴女の世界における流行web小説というものはいうものは。
こうした箇条書き……先に人気が出た作品の要素をそのままに少々味付けを変えた「テンプレ小説」という手法が受け入れられているのだろう?
あなたのオマージュ元がそういう「現代の流行作品」ではなくて、「過去に自分が好んでいた作品群」だっていうお話でしたら、特に問題にならないんじゃないっすか?
あ……そうか。
私が「箇条書きマジック問題」で創作界隈が荒れているのを目撃したのは、私が「TEAR」を書く前……
今となっては「若い人は生まれてすらいない、いにしえの時代」の出来事でしたわ
作者さんも「若い人」ではないからこそ、オマージュ元が「なろう小説」にならない世代ってことっすよね〜
いくらエッセイとはいえ具体的な年齢の話はしたくない……
話を戻しますが、オマージュ元を明かしてしまう弊害はもうひとつあります。
読者の方は自分の作品をオリジナル度数高い作品と思って読んでくれているかもしれないのに。
オマージュ元を細かく明かしてしまったら……
「なーんだ。思ったより独創性低い、既存の作品の影響受けてたんだ〜」
って、がっかりしちゃうかもしれないっすね
作品の作り手側が思うほど、全てが独創性だけで築かれた物語などないものだよ。
作者が生まれてから創作側に回るまでに、幾多の作品に触れている。意図的にしろ無意識にしろ、既存の作品から一切の影響を受けないなどあり得ない……とは言わないにしろ、影響を受けずにいられる可能性は限りなく低い
全ての作品は、既存の何かの真似っこになっちゃうっすか?
特定の、たったひとつの作品から模倣してしまうと、それは盗作に近い何かになってしまいかねない。
自分にとって好ましい複数作品からオマージュして、そこに自分の性癖をプラスすれば、盗作とは言い切れない新規の作品と言えるのではないか。
……と、いうのが常套手段であると、「作家が教える小説指南書」という類の書物を読む際によく見かけるよ
自分は書く気がないくせに、楽しく指南書が読めるなんて……つくづく、文字ならなんでも美味しいっすね、パーシェルは
自ら書く気はなくとも、作家がいかなる手法で物語をしたためるのか、そしてその心境には興味があるからな。それは自分に関わりのない、あらゆる職種の経験談(エッセイ)を楽しむことに共通するのだよ
小説よりエッセイの方が読まれやすいのって、そういう理由もあるかもしれないっすね~。
あ、そういえば、何の話してましたっけ?
(3人で話してるのに急に自分だけ疎外感……3人ってこれだから辛ぇんだわ)←コミュニケーション難あり作者あるある
↑コミュ障という言葉を使いたくないので無理矢理別の言葉に変えました。
話を戻すが、オマージュ元を事細かに明かす作家などそう多くもなく、同時に珍しくもなし。
何か問題が起こり得るというのなら、明かす必要などないだろう
しかも、誰からも「(オマージュ元を)明かして〜、教えて〜」って、言われてないっすよね?
あなたがただ話したいってだけじゃないっすか?
……はい!
誰からも訊かれてないし、明かしたところでメリットないかもしれない!
でもっ!! 私が喋りたいだけなんでずっっ……!
↑最後のところ、超有名海賊漫画っぽく読んで欲しいみたいっす
前のページで反論していた、「頼まれてもいない自作品語りを自らする作者は、読者が誰も訊いてくれないから」というのを、自ら証明してしまっているが?
だから切なくて泣いてるんじゃないですか、察してください(号泣)
実証してしまったということで、いっそ開き直りまして。明日から自作品語り一辺倒、オマージュ元を明かすエッセイを数日に渡ってお送りするみたいっす
そうだ、昨日の日記に書ききれなかったんですが。
裏設定を呟いてる暇があったら作品にしろって意見がありましたね。
実をいうと私、小説にするまでもない裏設定を落書き・呟きした結果、短編小説コンテスト用作品として生まれ直した経緯が何度もあります。
かくいうエリーさんというキャラクターも、「小説に出せなかったキャラクターを絵だけ描いておきますシリーズ」から生まれました
↑こんな感じの落書きが先にあって、これを描いた1ヶ月後に小説になりました。
作者自身、呟きで済ませちゃうような裏設定は、その時点では「書くほどではない」と思ってるからやってるのであって。何かのきっかけで書く可能性もあるんだから、「呟き、落書きで裏設定を消費するのは無駄なこと」ばかりではないんですよ
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