第53話 最後の作品を書けたきっかけもアレだった(青)

文字数 2,458文字

2023年11月に書いた長編小説は、私の人生最後の小説にするつもりで全力で書きました。


ですが、ひとつ。作者としては読みたいんだけど読者としては裏設定止まりでもいいかな? 程度のエピソードが書けないままになっていました

そんな矢先、エブリスタの短編コンテストで「雪の思い出」ってお題が出された
あおくささんとしてはこのワードが出されたら、あの方の話を書かないわけにはいかない……と、いう事情がありまして
ノベルデイズではまだその作品が投稿できないので読んでてちんぷんかんぷんになりそうで申し訳ないのですが。


昨年9月、同じコンテストで「月夜の遭遇」ってお題が出た時も、


「このお題なら自作品のアイツで何か書かなきゃもったいない」


となって、その時は私も創作意欲が溢れてる時期だったので全力で書いて、ありがたくも優秀作品に入ることが出来ました

↑「アイツ」は作品の中で割とヒールポジションで読者から疎まれかねない立ち位置だから、短編コンテストで主役ポジションで書いて、アイツにもちょっといいところがあるのかもしれない……みたいなエピソードを後付け出来たのは良かったかもしれない
これもまた、コンテストがなければ存在し得なかったエピソードですから、本当に助かりますよね~♪
あの時のうま味をもう一度……! と、言いたいところなんですが。今年の1月の私はもう何もかもに疲れていたので、かつては簡単に書けていた短編小説でさえま〜ったく書ける気がしませんでした
そんな時……まさかの。それも、作者の実娘さんの誕生日、その当日に
実娘さんがコロナ陽性になってしまいました……
唐突な病気で登場人物を◯して話を動かすのはご都合主義! とかよく言われますし、君達(イリサ達)のお話にも何度かそういう場面ありましたが……


現実でも、まさかこんなタイミングで? ってところで急に発症するってあるんだなぁ……と、頭を抱えましたよ。


2020年のコロナ禍発生からはや4年、運良く今まで無傷だった我が家なのに誕生日当日に〜? ってね

快復した娘っちは後に語った……


今年の誕生日は一生忘れられない、と

そりゃあもちろんそうだろうな
いつまでも語れそうな思い出になってしまいましたね……
余計な話なんですが、エブリスタで連載してたらたまたまコウ君(の、中の人)が病気で◯◯るページが、あなたの誕生日当日に公開されちゃったんですよ
まーたそうやって、現時点のノベルデイズの読者さんにはわからない裏話をここに書く……
ネタバレになっちゃわないですか?
エッセイっていうのは私が記録したいことを書く場所なので、せっかく話の流れで書けそうな思い出があるのに書かないのはもったいないのです。



話を戻しますが、我が子ふたりのコロナ明け頃に私も予想通り感染して陽性になりました。


そして、布団の中でうなされていた時に、外は積雪がありました

あおくささんのお住いの地域での積雪は、数年に1度くらいです
身動きできない布団の中で、他にできることもなかったので……


私は短編コンテスト「雪の思い出」について、プロットを考えていました。


そして、体調が回復しても、外に遊び歩きに行くことも出来ませんので(仕事も休みになった)。


家にいなきゃいけない時間を使って、その「最後の小説(仮)」を書くことが出来たのです

このエッセイ16話で「書けなかった長編小説を書けた」のも、コロナ禍で家に出られなかった(仕事も休みになった)から、ってことだったし。


あの時とほとんど同じだな

コロナにまつわる経験は厄介でも、作品に取り組ませてくれたという意味ではすごく助けられてしまいましたね……
私の近年の作品群はコロナをきっかけに始まり、自分自身がコロナに感染した時に最後の作品を書いて、終わる……


これもすごく運命的に思えるというか

こっそり……


(本当の「最後の作品」はこの時の短編ではないのですが、これはまた後日別のページに書きますね)
というわけで、やり残したことを書けて今度こそ「小説のGRASSBLUEシリーズ」も完全に完結!


自分の人生で最後になるかもしれないのに短編かぁ……と思いましたが、この話の内容は案外、自分自身の幕引きには合ってるかもしれないって思いました

この話の中で、登場人物同士が「お疲れ様」って言い合ってるところを見て、作者自身も彼ら……総じて、オレ達みんなからそう言ってもらえたように感じたらしい
短編でありながら、この時の私には「楽しみながら書く」ということがま〜ったく出来なくて、最後の力を振り絞ってようやく書き終えた……という体たらくでした
以前、感想をいただいて知ったのですが、あおくささんの作品の特徴は


「ご本人が私達への愛着や、私達を表現することが楽しいと文章や作品に表れている」


とのことだったので……

今の自分では、その持ち味を生かした作品を書くことは出来ないだろうと判断して。小説を書くのは引退しようと決めました
未完結作品がないから、全てやり切ったと自分で思っての判断だから、良いんじゃないかな
ブログ、人形作り、絵の練習。他にやりたいこともたくさんあるからこその選択ですからね
これで最後のつもりなので、最後に今度こそ、短編コンテストの目標だった受賞枠を夢見たんですけどね……優秀作品からも選外でした。


図々しいですが、2024年は特別な創作の年にする! はずなのに最後の作品も受賞逃したから、1度も受賞の思い出が残せないんだな〜と落胆しました

話せば長くなるからざっくり言うけど、落選したことを知らない作者の実娘さんが発表の当日、たまたまこの作品の二次創作っぽいことをしてくれたので、この作品を書けたこと自体は本当に良かった……って、作者はほっとしてたらしい
神すぎるタイミングだったぜ
このページの中だけで、たくさんの「日付やタイミングの偶然」がありますから。運命って本当にあるのかもしれないって思ってしまいますね
スピリチュアルな話っぽく聞こえたらすいません。偶然っていうのは恐ろしく、そしてありがたいなぁって思い出なのでした
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

作者。あおくさ。


普段のネット活動では長年、sohko3(ほしのそうこ)と名乗ってますが、この日記の中に限っては「あおくさ」と名乗ります。

名前:イリサ (青)


コウ君の影の中に住んでる謎の女性。

スーパーポジティブ

名前:コウ君 (青)


紙の日記を書く習慣がある。

スーパーマイペースな方のコウ君(多分)

名前:みく (み)


sohko3全作品の中で最も普通な、16歳の女の子。

だが、実はとんでもない裏話を秘めている

名前:秘密

通称:鏡の魔女 (み)


みくの友達だけど、同じ世界に暮らしてない。お酒好き。

名前:羽香奈(はかな)ちゃん (葉)


葉織君が好きすぎて、ちょっぴりヤンデレ? な女の子。小学6年生。

名前:葉織(はおり)君 (葉)


羽香奈ちゃんの「いとこ」だったが、家庭の事情で「きょうだい」になる。不思議な能力を持つ男の子。小学6年生。

新品のスマホ様


作者が買ったばかり、ピカピカのスマホ。

イリサをはじめ、キャラクター達が知るはずのない現代のネット事情について語る時、彼らの中へ情報をアップロードするために現れる

名前:敦(あつし) (涙)


とある長編の主人公。「ノベルゲームやギャルゲーの没個性主人公」をイメージして作られたので、実はバックボーンが薄いという弱点がある

名前:ティアー (涙)


とある長編のヒロイン。狼少女なので嘘をつく。


()←この中のセリフが本音

名前:豊(ゆたか) (涙)


作品執筆中はストーリーに都合のよいだけの便利なサブキャラでしかなかったのに、作者が忘れた頃に読み返したら性癖に刺さって最愛の推し息子のひとりになってしまった。

名前:血染め地蔵


sohko3全作品の中で最も謎が深い。

作者の現実息子が作ったキャラクター。


この日記の中では息子の言ったことを代弁するためにも使います

名前:山あざらしのサン


sohko3作品全キャラクターの中で最もツッコミ属性。

作者の現実娘が作ったキャラクター。

この日記の中では現実娘の言ったことを代弁するためにも使います。

通称:パー様 (パ)

名前:パーシェル


文字で表現した創作活動であればなんでも褒めてくれる神様。本に対しては滅法優しいが、人間に対しては常に塩対応

名前:エリーさん (パ)


パー様の従者だが、主神(しゅじん)に対して態度が大きい。恋バナ出来る貴重な人材。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色