第89話 チャットノベル執筆に頼りすぎた私の末路(青)
文字数 2,707文字
以前、こういういきなり感ある出だしでエッセイ書いたら星をくださった方がいたので。こういうのがいいのかなって
また姑息なことをして……
しかも訊きたいのはそっちじゃないし
姑息じゃなくて、反響あった経験を活用するんですよ!
それがweb小説の基本なんでしょ?
普段はそういうやり方、採用してないってこのエッセイの中で何度も言ってたのに
それで、あおくささん? 何を気をつけるんでしょうか
タイトルと関係あるんだろうけど。
えーと、チャットノベル執筆に慣れすぎると作者みたいになっちゃうと
実はですね。チャットノベルでの長編小説連載が好調で嬉しいので、書き下ろしエピソードを「TEAR」「GRASSBLUEシリーズ」にそれぞれ付け加えようと思って書いたんです、昨日
読んでくださった方、いつも本当にありがとうございます!
オレ達の話が始まる時も同じくらい読んでもらえたら嬉しいけど、こればっかりはどうなるかまだわからないな
書き下ろしといっても既存のエピソードの1話分に満たない短編です。昨日書いたのは「TEAR」の方なんですが、たった3千文字しかありませんでした。
だというのに……「地の文」を考えて書くのが、ね。精神的に億劫で……ッ!
チャットノベル、延々と会話を書くだけで成立しますからね
アイコンがあるおかげで、誰が出てきてどんな表情で喋ってるかというのを省略出来てしまう。ていうか、もはや無意識に「アイコンに頼ることを前提に話を考える」が当たり前になってしまってますよ!
現在構想中のゲームシナリオも、基本は絵による背景とアイコンを使ったチャットノベルにする前提で、情景を文字で書くということは想定にありませんでしたからね〜
それはそれで、まだ描ける対象の限られた手習い趣味絵描きに過ぎない私には別の意味で大変なんですけどね~
風景画がまだ描けないから、これから勉強していかなきゃいけないんだよな。
そう考えるとあまりにも無謀な夢を追ってるわけだけど……
挫けそうになったら、思い出すんです。私達の小説を、構想から書き上げるまでに25年かかったんだから。次の夢も叶うまでに25年かかるかもしれないと!!
web小説の世界、インターネットで作品を発表するっていう環境。25年も経ったらまた現在と様変わりしていて、ますます読んでもらうの大変になってるかもしれないな
まぁ、25年前はそもそも「発表出来るインターネット」すら整ってない世界だったんですから。読んでもらえるまでに悲喜こもごもがあろうが、発表出来るだけありがたいって話ですよ
話を戻しまして。昨日、ほんの短い「小説」を書くだけで大苦戦した私は危機感を覚えたのです。会話と絵に頼って話を作るのに慣れすぎて、まともな小説を書けなくなっているかもしれないと!
……まぁ、このエッセイの中で散々に語ったように、いま現在の私は小説に関してはスランプ期ですので。小説が書けないのはチャットノベルに慣れすぎたせい、だけが原因じゃなくて元からなんですが
絵を描くのも、何年も筆が途絶えてしまうと、かつては上手に描けてた方もけっこう「以前のように描けなくなる」ってあるそうですから。小説もそうなのかもしれませんね
私、「TEAR」を読み返す度に「この文章、本当に私が書いたの?」って驚いてしまうんですよ……近年に色々と書いてはみましたが、あの頃みたいな密度を感じる文章は全く書けてない気がしてます。
あの頃は「なろう」に投稿しない前提で書いているので、「この場に自分の作品しかない想定」で、世界観、情景を全部、作品内で説明しなきゃいけなかったからだと思います
その作品の世界観、ファンタジーだったら作品世界内で必要な説明全部しなきゃいけないってやつ
これが、あおくささんのいる現実世界が舞台の小説だったら、共通認識があるから全てを作品内で語ったりしないというのはわかるんですけど……
現在社会では案外そうでもなくてですね。webの世界で数多の作者によって星の数ほど作品が投稿されるのが普通になった結果。ファンタジー世界にも「なんか事細かに説明しなくても、ファンタジー世界といえばあんな感じでしょ」という共通前提が生まれつつあるみたいです。
むしろそういう共通認識を踏まえて読む人がものすごく多くなったから、それに当てはまらない独自性のある「説明の多いファンタジー作品」は読み始めから忌避されるのでは、なんて説もあるくらいです
(この辺の事情に関して詳しくない方は「ナーロッパ」で検索してみてください。
蔑称みたいに使われることもあるので紹介するの気が引けますが)
というわけで、次は「GRAASBLUEシリーズ」に書き下ろし短編を書く予定なんですが。どうしても書けなかった場合はお蔵入りになりますごめんなさいです
まだノベルデイズで公開されてない作品の「予定」でしかなくて追加あってもなくても変わらないだろうに、誰に対して謝っているのか
エピソード内容としては私自身に大いに関わるので、実現しなかったら私はちょっと残念です……
というわけで、いるかもしれない読者様と、イリサ達に対してです
あくまで書けなかった場合の話ですから、書けたら官軍ってやつですよ!
ますます、先行謝罪みたいで必要性がなくなったなぁ。この作者のことだからどうせ「書けない」って言っても書きそうだし
私自身がそのエピソード読みたいから書こうとしてるわけだから、無理をおしても書くだろうっていうのはその通り。いつも通り。
ですが私の場合、書いてる時に「楽しさを感じているか否か」が露骨に文章にあらわれるタイプの書き手ですからね〜。昨日書いたやつも、その「苦しみながら書いた感」が出ちゃってるんじゃないかと危惧してます
私が来年から書くために購入したほぼ日5年手帳にちょうどいい記述があったので、引用します
まとめると、
「作り手が楽しんでないことは伝わる。楽しんでないとか嫌々作るようだったら、作らない方がいい」
こんな感じかな
とはいえ、私が今回の書き下ろしで苦痛を感じたのは「書く作業が下手になった自分自身の衰え」であって。作品そのものは愛する二次元我が子達の新規エピソードを自分も読みたい想いで描いてるわけですから「嫌々やってない」ということだけは明言したいです!
もし該当のお話を読んで、あおくささんの苦悩を感じ取ってしまったとしても。「読んでくださった方への感謝。楽しんでいただきたくて書いたお話」なんだと思っていただきたいと願っています〜
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