第76話 貿易会館へ場所の変更

文字数 465文字

 小倉京町にあった文芸セミナーは北九州市の補助で、文化歴史の展示をしており、小倉ゆかりの作家の展示が行われていた。その場所を、一時借り後藤みな子先生の講座が開かれていた。六人の受講生がおり、原稿用紙10枚の作文を書き、月一回集まっていた。受講生は自分の自慢の作文を朗読する。その後、後藤先生のビシバシ厳しい批評が行われる。それは、厳しく私も散々、攻撃される。「面白くもなんともない」。胸にこたえる。これを何回も乗る切らねばならない。作文がうまくなりたいために、この作家のもとで手練を積む。
 このセミナーの場所提供の補助金が、新市長の考えで、予算が削除された。前の市長の時は、文化に対する理解があった。かつては、市の財政状況も良かったのかもしれないと、後藤先生は言う。偉い人が決めたことは、しょうがない。新市長は文化に対する理解が足りないようだ、と私は思う。
 場所がないので、貿易会館の一室をかり、再スタートとなった。名称も文章教室金曜会となった。受講生は二名となった。それでも後藤先生は教えてくれるという。私は頑張るつもりである。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み