第24話 辞職天誅 坊ちゃん11

文字数 690文字

□明くる日、体中が痛い。婆さんが四国新聞を持ってきた。昨日の喧嘩がでている。中学の堀田と新任某が騒動を煽動した。教育者として不適切と報道。
□新聞は無闇に嘘を吐く。学校へ行くと、傷だらけの顔を見て皆が笑う。校長は新聞社へ正誤を申し込んだという。
□山嵐が、赤シャツが僕らを喧嘩に巻き込んだ。新聞やへ手を回したと言う。
□3日後、山嵐は校長に辞表を出せと言われた。校長へ私に辞表をだせと言わないのですかと談判。辞表を出した。
□山嵐は辞表を出し、告別の挨拶をした。山嵐は赤シャツが芸者と角屋に泊った現場を押さえ、天に代わって誅伐を加える加勢する。
□角屋の向い桝屋の2階に泊り、障子に穴を開け、張り込む。8日目に、赤シャツが芸者と角屋へ入った。野だも後から入った。
□おれと山嵐は帰路を襲撃する。朝5時二人が出てきた。人気のない杉並木で捕まえた。教頭職が何で芸者と角屋に泊った詰問し
□野田におれの悪口を言ったと持っていた玉子を顔に投げつけた。教頭の屁理屈に黙れと言い拳骨を食わせた。この奸物とぽかぽか殴る
おれも野田を散々叩き据えた。奸物だから天誅を加えた。以来慎め。俺は逃げもせん。用があるなら5時までに巡査をよこせ。といい二人すたすた歩き出した
□下宿の婆さんへ東京へ言って妻を連れてくると勘定を済ました。港の宿に巡査は来なかった。汽船は夜6時出帆した。
□おれと山嵐は不浄の地を離れ、神戸から東京へ直行で帰った。山嵐とは直ぐ分かれ、今日まで会う機会はない、。
□下女の清と家をもった。清は肺炎で死ぬ前日、坊ちゃんのお寺に埋めてくださいと言った。だから清の墓は養源寺にある。
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