第20話 温泉帰り 坊ちゃん7

文字数 686文字

□おれは即夜下宿を引き払った。宿の女房が、不都合がありましたかと問う。どうも驚く。※誰かの策略か怪しい
□行く当てもなく、敬愛するうらなり君に、尋ね紹介してもらう。萩野という老夫婦の下宿人になった※うらなりは、おとなしく、余計な口はきかない、君子の如き人物
□後で聞くと、前にいたおれの部屋を野だが占領していた。※誰かの策略で山嵐も騙されたのか
□宿の婆さんが奥さんが一緒に来ないのかときく。東京から手紙が来ないか気にされてるから。※下女の清に報告し返事を待っていた
遠山のお嬢さんの話しになる。マドンナがうらなりと婚約したが、父没後、家が傾き、赤シャツが遠山さんを手なずけたという。※赤シャツに憤り
□この件を山嵐が教頭へ意見したらしい。婆さんに赤シャツと山嵐どっちがいいと訊くと、月給の多い方が偉いという。※世の中金次第か。
□清から返事がきた。田舎者は悪いそうだから気をつけろ。坊っちゃんからもらった50円のうち10円を送ったという。※母のようにおれを慕っているらしい。
□湯に行こうと駅に着くとうらなり先生にあった。在れどもなきが如く、人質にとられた人形のように温和し人はみたことがない。※面白い人物評だ
□中年の奥さんと美人が来た。水晶の珠を香水で暖めて、掌へ握った心持ちがする美女。うらなりが挨拶に行った。そこへ赤シャツが来た。※どうなるのか、それぞれ湯にいくらしい。
□湯からでて野芹川の堤を歩いていたら、男と女が先を歩く。おれは追いついて、振り向くと、男はあっと小声でいったが、もう帰ろうと温泉の方へひき返した。※赤シャツは知らんふりをする。どうなるの。
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