第46話 檸檬 梶井基次郎

文字数 248文字

23歳の頃、書いたのですかね檸檬は。えたいの知れない人だったのですね。風景の描写はうまいですね。心理的な状態の書き方も哲学的なのですね。「八百屋で紡錘形の檸檬を買って、京都の丸善へ行った。棚の画本から本を抜き出し、手当たり次第に積みあげた。奇怪な幻想的な城が出来上がった。その頂に、恐る恐る檸檬を据え付けた。それをそのままにして、何気なく外へ出て行った。檸檬が黄金色の爆弾だったら、丸善の美術棚が大爆発するだろう。私はこの想像を熱心に追求した」頭に良いひとの考えは、凡人にはよく分からないですね。
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