第19話 寄宿生の処分 坊ちゃん6

文字数 819文字

□野だは大嫌いだ。こんな奴は沢庵石付けて海の底へ沈めちまう方が日本の為だ。※昔の時代がかった言い方面白い。
□家へ帰ってあいつらの申し条を考えると尤もなようだ。山嵐がよくない奴だから用心しろという。※話を信じ込む。
□ここへ来た時第一番に氷水を奢ったのは山嵐だ。裏表のある奴から奢ってもらっちゃ、おれの顔にかかわる。※寅さんみたいだ。
□明日1銭5厘返し、喧嘩してやろう。ここまで考えたら眠くなったからぐうぐう寝てしまった。※子どもみたいな主人公だ。
□朝学校に行くと赤シャツが、昨日言ったことは秘密にしてくれと言う。※最初から言わないでくれよ。
□おれが山嵐と戦争をはじめたら肩を持つべきだ。それこそ一校の教頭だ。※どこまでもマイペース
□学校で、赤シャツが来て、船での話は秘密にしてという。山嵐と喧嘩するというと、無法なことをしたら困るというので口外しないことにした。
□山嵐が、君のお陰で遅刻した、罰金を出せという。氷水の1銭5厘を返した。※銭は山嵐の机にそのままあった。
□山嵐は、下宿の亭主が君は乱暴で女房に足を拭かせるなど威張り過ぎだから、出てもらいたいと頼まれたという。
□午後、無礼を働いた寄宿生の処分の会議。狸校長は学校の職員や生徒に過失があるのは私の不徳と謝罪。校長が責任で咎といなら自分から免職なればよさそうなもんだ。※尤もです。笑う。
□赤シャツは寛大な御取り計らいをという。野だは教頭の意見に賛成。おれは反対だと言った。博物も漢学も歴史も教頭に同じ。※いまでも有りそうな会議です。
□山嵐が赤シャツ党に不同意だという。寄宿生を厳罰、教師の面前で謝罪させる。俺はうれしかった。※おれの肩を持ってくれる山嵐に好感をもつ。
□校長は処分を寄宿生は1週間の禁足。おれの前で謝罪。おれの言う通りになったので学校は辞めずに済んだ。
□校長は教師はなるべく天婦羅とか団子屋とか飲食店へ出入りせずという。※おれへの嫌がらせか。
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