第15話 学校 坊っちゃん3

文字数 663文字

□学校で先生が務まるかなと思った。先生と呼ばれると足の裏がむずむずした。臆病ではないが、胆力に欠ける。俺は江戸っ子で華奢で小作りにできているから教壇でも押しがきかない。※おかしな光景が目に浮ぶようだ。読者を引きつける。
□田舎者に弱みを見せると癖になるから、大きな声で巻き舌で講釈した。※表現が面白い。立川談志が、この真似をしていると思った。
□生徒は早くて分からんからゆるゆるやって、おくれんかな、もしと言う。分かるまでまってろと返す。※生徒への対応もおろおろしせず、愉快。
□宿に帰ると亭主がお茶を入れましょうかと、おれのお茶をのむ。※ずる賢い人物が可笑しく書かれている。
□骨董品や印材や大硯を毎日のように勧める。骨董責めにあったら長く続きそうもない。※後半がざっくりして面白い。
□学校も嫌になる。そばやで天ぷらそば4杯食べた。翌日、黒板一杯に、天ぷら先生と書いてある。冗談も度を超せばいたずらだ。一晩寝たら癇癪に障らなくなった※良い表現だ。引き付けられていく文章である。
□遊郭の入り口に団子屋があり食った。翌日、教場に団子二皿2銭と書いてある。※新人の先生を生徒が茶化す。負けるな先生。
□次は赤手拭いと書いてある。温泉が好きで手ぬぐいが赤い。※経由を面白く真理を描写し、情況を面白くする
□温泉で泳いだら、風呂や湯の中で及ぶべからずと張ってあった。翌日黒板に同じ事が書いてある。※誰にも経験があるのではと思う。
□生徒全体が俺を探偵しているようだ。帰れば骨董責め。くさくさした。※最後の表現がぴったりで面白い。
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