ローヌ渓谷地方

文字数 933文字

<ローヌ渓谷地方>
フランス南東部にあり、イタリアやスイスなどとも近い産地
 ローヌ川に沿って産地が続いている。
 大きく北部と南部に分かれており、ワインのタイプも南北で異なる。
 比較的高めな気温を反映し、ワインは赤ワイン、ロゼが多く造られている。
 A.O.C.ワインに限定すれば生産量の80%が赤ワインとなる。
 A.O.C.ワインの生産量はボルドーに続き国内2位で、I.G.P.ワインの生産量も2位の大規模な生産地である。

〇歴史
 フランスで最も古くからワインを造っている地域である。
 14世紀にローマ法王がアヴィニヨンに移住したことからワインの品質が向上した。
 その代表例がシャトー・ヌフ・デュ・パプである。

〇気候風土
 ローヌ渓谷の気候風土は南北2つの地域に分けられる。
 ・北部ローヌ
  穏やかな半大陸性気候で、ブドウ畑はローヌ川沿いの急斜面に集中している
 ・南部ローヌ
  地中海性気候で、ブドウ畑はゆるやかな起伏の土地に広がっている
  地中海沿岸特有のガリッグ(灌木林)やハーブなどが見られる

 この地方を象徴する気候条件としてミストラルと呼ばれる風がある。
 ローヌ渓谷を北から南に吹き抜ける風で1年のうち120~160日も吹くとされる。
 この風の影響で湿気が少なくブドウが病気にかかりにくい。

〇主なブドウ品種
 ヴェオニエ(白ブドウ:香り高く、ボリューム感のあるワインができる品種。
 シラー(黒ブドウ):スパイシーな香りでボディのしっかりとしたワインになる。北部の主要品種。
 グルナッシュ(黒ブドウ):スペイン原産で丸みのあるワインを生む。南部の主要品種。

〇主なA.O.C.
 ◇ローヌ全体
  コート・デュ・ローヌ(赤、ロゼ、白)
  コート・デュ・ローヌ全体のA.O.C.ワインの生産量の約半分を占める

 ◇北部地区
  コート・ロティ(赤)
  コンドリュー(白)
  エルミタージュ(赤、白、ヴァンド・パイユ
 黒ブドウはシラーのみ認められている。白はヴェオニエが有名。
 
 ◇南部地区
  ジゴンダス
  シャトー・ヌフ・デュ・パプ
   複数のブドウ品種を混ぜてワインを造る。
   シャトー・ヌフ・デュ・パプでは最大13種類のブドウを使用することが可能。










(抜粋)



のぉーそ、のぉーそ。

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