第168話 お姉さんみたいな存在
文字数 2,319文字
仙台に転勤1年間だけでよかったと思った…
私は珍しく連休。昨日のは掃除をしたり、片付けをして、買い物も済ませて、千春ちゃんが泊まりにきても不自由のない万全の体制をとった。
学校が終わって着替えてから来ると言っていた千春ちゃんの住む一人暮らししているアパートに車で迎えに行った。
この間、お父さんと紗絵ちゃんが遊びに来て、私に車を購入してくれていたらしく、その車でやってきて、プレゼントだと言っておいていった…
電話で維持費が高いから、仙台駅の近くに住んでるから、車いらないし、駅の近くのマンションだから駐車料金高いからって言ったのに、気にしないでとか言って、二人は1泊すると新幹線で帰っていった…
買ってきた車は新車のベンツ…多分グレードも高い…
私じゃ維持できないって言ったら、車検とか修理が必要になったらお金は出すし、マンションへの駐車場代も1年分払ったって言ってた…
お金持ちの二人の気持ちは私には理解できないところもあるけど、有り難いって言えば有り難い…
ガソリン代も減ったら勝手にこれで入れなよとか言って、家族カードのクレジットカードを無理矢理おいていった…
普通の人からしたら、恵まれてる環境なんだろうけど…
仮にプレゼントしてくれるなら、私は軽自動車で充分なんだけどな…
贅沢な悩みなんだろうけど…
車の中から私も頭を下げると出発した。
一緒じゃないですか(笑)
ありがとうございます。でも、いいんですか、私1円も出してないことになりますけど?
食材代とか迎えまで来てもらってるんでガソリン代とかかかるじゃないですか(汗)
受験は大丈夫ですよ♪たまには息抜きしないとですから(笑)
ここのマンションね、会社が半分は家賃負担してくれてるんだ♪
そして、残りの家賃半分は自分で出すって言ったのに、勝手にお父さんが1年分払っちゃったんだよね(汗)
だから、半分の家賃払おうと思ってお父さんの口座に勝手に家賃振り込んだらさ、倍にして振り込み返してきたから、払うのやめたんだよね(汗)
親はどっちもちょっと金銭感覚おかしい人達だけど、私は普通だから、安心してね(笑)
あ!部屋は夜寝るときは好きな方使ってね♪
こっちは私の部屋です。冷蔵庫も喉が渇いたらご自由にどうぞ♪
色々飲み物もあるし、アイスとかお菓子とかデザートも買って入れてたからね♪
私、一人っ子なので、兄弟とかいないので、紬さんと出会って、ずっと良くしてもらって、紬さんはマネージャーやプロデューサーかもしれないですけど、私はお姉ちゃんみたくも思ってました。
だから、もう仕事の付き合いないのに、またこうして一緒に話せたり、泊めてもらえるなんて嬉しいです♪
高校3年生
藤堂 紬の住むマンションにて