第66話 入学お祝い会(許婚)

文字数 2,105文字

本来の予約時間は18時から。


あっという間に時間が経ち、予約時間の10分前に、師範、千鶴さん、修也がついた。

この度は紬ちゃん入学おめでとう♪


二人とも早かったのね!
ありがとうございます♪


皆さんのおかげです♪中学生になってもご迷惑すると思いますが、よろしくお願いします♪


紗絵ちゃんとお昼ご飯からここにいてお話してました(笑)


話ししてたら、結構あっという間でしたよ!

全然いいのよ♪紬ちゃんは私達の娘みたいなもんなんだから、部屋も専用であるんだし、遠慮なく毎日来ていいからね♪


うちの修也なんてみてよ、紬ちゃんと違って可愛げないでしょ?


来てそうそう、座って挨拶もしないで、メニュー表見てるでしょ(汗)

千鶴さんがそう言うと修也が
はぁ?だって入学のお祝い会なんだろ?俺主役なんだろ? 


メニュー見てなんか悪いのか?

そうじゃなくて、まぁいいわ。


二人は並んだ座りなさいね♪

そう言って何故か、私と修也は主役だからだろうけど隣に並んで座らされた。
修也今日ありがとね。紬を助けてくれたんでしょ?


沢山お肉食べていいからね(笑)

あぁ〜まあ(笑)


じゃあ遠慮なく食べるわ(笑)

ボディーガードこれからも頼むからね(笑)


あ!千鶴さん、この二人が結ばれれば、どちらも千鶴さんの息子と娘になりますよ?(笑)


そしたら修也が私の息子か(笑)


許婚(いいなずけ)にしましょう♪(笑)

紗絵ちゃん、それいいわね!今日から許婚にしましょう♪(笑)



勝手に決めんなよ(汗)俺は紬みたいな女はタイプじゃない(笑)
こっちこそごめんですから!
強がって言い返したけど、タイプじゃないと言われて結構内心ショックだった…
え〜結構許婚いいと思うんだけどな〜♪


だってさ、なんだかんだ言って、お隣さんだけど、ほぼ同棲みたいなもんでしょ?


親公認なんて、凄くいいじゃん♪


デートしても行きも帰りも一緒なんだよ?


ラブラブ出来る時間が人より長いんだよ?

それは紗絵姉の場合で、俺は自分の時間がないの嫌だ(笑)


紗絵姉が義理の母親なのもちょっと、こき使われそう(笑)

師範は特に何も言わないが、千鶴さんと紗絵ちゃんが勝手に盛り上がって許婚が決定事項とされた…


私は全然本当は嬉しいんだけどね。


心のなかでは、そのまま紗絵ちゃんと千鶴さんが強引に強行突破してくれと思ったりもしていた。

恵美ちゃんは少し仕事が押したから、遅れてくると紗絵ちゃんに連絡があった。
そのまま、恵美ちゃんからは先にはじめててと連絡もらったらしいので、先にメニューを注文して、お祝い会が始まった。
紗絵ちゃんは神戸牛だの何だの肉ばかりを食べ、師範と修也も肉ばかり食べていた。


千鶴さんはお酒を飲み始めていた。


恵美ちゃんが30分ほど遅れて現れた。

皆さん、遅れてごめんなさ〜い!


仕事が長引きました(汗)


沢田さんが送ってくれたけど、それでも遅れちゃいました。

あ!きたきた。なんかスカート超短くない?デカいオケツ丸出しなるよ?(笑)
そこまでケツでかくないから!


これは、なんか私も思ってたより短すぎてびっくり(笑)


てか、紗絵はなんか、落ち着いた感じだね?真ん中のお花が入学式っぽいね(笑)


紗絵はスカート膝丈だとおばさんみたいだね(笑)

うっわ…失礼なやつ…


恵美、決して足が長いわけじゃないからね!ケツがでかいからだからね!(笑)



紗絵ちゃんをシカトして、私と修也に話しかけてくる恵美ちゃん。
二人とも入学おめでとう♪


私からの入学祝いね♪

恵美ちゃんはそう言うと、私と修也にそれぞれ、封筒をよこした。


中には現金が入っていた。

たいしたあれじゃないけど、なんかの足しにするなり、好きなもの買うなり、使ってね♪
私と修也はお礼を言って、千鶴さんと師範も申し訳無さそうにお礼を言っていたが、紗絵ちゃんは
ケツデカオバサンありがとう♪(笑)
1人だけ失礼なことをいい続けていた…
RISE-1なら他のメンバーもいるからともかく、チガナルは、よくこんなデコボコでかみ合わないのにユニット二人でやってるなと思う…



恵美ちゃんも合流し、千鶴さんと恵美ちゃんは飲み始めると、運転をしなきゃない紗絵ちゃんは自分だけ飲めないとぶつぶつ文句を言っていた。


許婚の話を聞き恵美ちゃんもノリノリで私と修也を冷やかしてきた。


なんだかんだであっという間に時間は過ぎて、師範の運転する車に千鶴さんと修也が乗り、紗絵ちゃんの運転する車に恵美ちゃんと私が乗り帰った。


紗絵ちゃんは家につくなり、1人だけ飲んでいないと騒いで、冷蔵庫に入っていたお酒を浴びるように飲んでいた。


私は帰ると明日の準備をして、すぐにこの日は眠ってしまった。

恵美ちゃんは同じグループのRISE-1の南野さんと交際していると、この間、紗絵ちゃんが口を滑らせて、私に言った。


一緒に住んでいるけど、恵美ちゃんが直接私に言ってきたわけではないので、未だに私はそのことについては知らないフリをしている。


たまに紗絵ちゃんと恵美ちゃんがそのことについて話している時もあるが、私は特に話に混ざったことはない。


恵美ちゃんはもともと美人だけど、最近恋をしているからなのか、もっと美人になった気がする。

※RISE-1 茅ヶ崎 恵美 24歳


紬、修也の高松中進学お祝い会参加

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

成瀬 紬(なるせ つむぎ)。

物語の主人公。紗絵の姪。内気で気弱。

成瀬 紗絵(なるせ さえ)。紬の叔母。

アーティスト、マルチタレント。

T.Kレコード所属RISE-1のメインボーカル。

山本 登(やまもと のぼる)。山本道場師範。修也の父親。絵里や紗絵の恩師。

山本 千鶴(やまもと ちづる)。修也の母親。

山本 修也(やまもと しゅうや)。のちに紬の幼馴染となる人物。初恋の人は茅ヶ崎 恵美。

沢田 水子(さわだ みずこ)。T.Kレコード会社マネージャー。紗絵の所属するグループRISE-1の担当マネージャー。

茅ヶ崎 恵美(ちがさき めぐみ)。

アーティスト、マルチタレント。紗絵と同じRISE-1のメンバー。紗絵とは親友でもありライバル。

佐々木 虎男(ささき とらお)。ギャング組織での一員。のちに紗絵の舎弟的存在となる。

藤堂 英玲奈(ふじどう えれな)。

美少女コンテストで紗絵が負けた相手。

美少女コンテストグランプリ受賞者。

紗絵より年齢は1つ上。

藤堂グループの令嬢。高飛車で性格は悪い。

安西 楓(あんざい かえで)。紬と修也と同年代で二人が高校生の頃に登場する人物。

紬の恋敵。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色