第17話 心の変化
文字数 2,103文字
稽古は今日は休みで、師範と千鶴さんは日中は買い物に行き、私と修也は家に留守番で、二人でテレビゲームをして遊んでいた。
修也も紗絵ちゃんと連絡を取りあっていたみたいだが、私は稽古で疲れて夜はすぐ寝てしまっていたため、紗絵ちゃんとはいつもほど、連絡は取れていなかった。
前回のRISE-1の大阪ライブは行けなかったので、今回の横浜は楽しみだ。
中島くんも帰省していなければ、見に行きたかったらしいが、見に行けたとしてもRISE-1は人気グループのためライブのチケットがなかなか取れないらしい。
本当なら紗絵ちゃんに頼んで中島くんも関係者席で一緒に見れたらと思うのだが、私と修也が口を滑らせてしまったことが、バレてしまうと思うと、なかなか言いづらかった。
明日は紗絵ちゃんはオフで家にいるらしいので、私は学校のことを聞かれるだろう。
でも、空手を習い始めて私は精神的にも少し成長したのだろう。
昔、紗絵ちゃんがいじめられたことがきっかけで空手を習い始めたと言っていたので、心配はかけたくないが、本当は紗絵ちゃんが1番私の気持ちを理解してくれ、いいアドバイスをくれるかもしれない。今はそう思うようになっていた。
だから、学校の話をするのはもう憂鬱ではなくなっていた。
凄い人で溢れかえっていた。
私達は関係者席のため、スタッフに案内され、一般の入場口とは別口から、通された。
横浜スタジアムに来たのは初めてで、凄くワクワクした。
部屋みたくなっている箇所には椅子とテーブルが用意されくつろげるようになっていた。
お酒も用意されてますので、大人の方はどうぞとのことでした。
それでは、私は失礼させていただきます。
私も凄いと思いながら、スタジアムの方を見る。
中央にステージがあり、きっと紗絵ちゃんはあそこに立つのだろう。
私も一度でいいから立ってみたいなと思い眺めていた。
私はリンゴジュース、修也はコーラにした。
私達は凄く高そうな料理を頼んで食べていた。
師範と修也は、肉ばかり食べている。
紗絵ちゃんから、千鶴さんにラインが来ていたみたいで、遠慮なく高いメニューたくさん食べてくださいと言われたらしい。
修也は茅ヶ崎さんの推しカラータオルを一生懸命振る準備をしている。
私は紗絵ちゃんの推しカラータオルをカバンから取り出す。
紗絵ちゃんは3番目に登場した。
私と修也は頑張って推しカラータオルを一生懸命振った。
横浜スタジアム
ライブ開演〜STAY TOGETHER〜
遊園地の時は凄く近くで見れたが、スタジアムだと、結構遠くに感じた。
スタジアムのライブ公演は凄く盛り上がった。
最終日DVDの収録も行われていたらしい。
2時間半のライブが終わり、私達は会場をあとにした。
紗絵ちゃんはライブの打ち上げがあるらしく、帰りは日付が変わってからとのことだった。
私は山本家で寝る前に紗絵ちゃんにラインを入れた。
「相談したいことがあるので、明日、紗絵ちゃんがお休みだと聞いたから、出かける予定がある場合はいつでもいいから、都合の良い時に話を聞いてほしいです。」
天然水CMイメージガール
CMテーマソング 澄んだ瞳で(RISE-1)