第42話 修学旅行と三角関係 その2
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俺達3人で遊んだりすることも多かったもんな。
学校の行きも帰りも一緒だしな。
でも、大丈夫大丈夫。紬には俺がいるだろ?(笑)
修也が付き合い悪くなっても、ここに一緒に遊びに行く相手がいるだろ。
元気出せよ。せっかくの修学旅行なんだからさ(笑)
多分一緒にいるのが当たり前過ぎて私は気づいていなかっただけ…
例え美咲ちゃんでも、私以外の誰かに取られたくないって思ってるんだよ…
私、多分、修也のことが好きなんだ…
バスが水族館に到着すると、先生に従って、ぞろぞろと移動する。
水族館は特に誰とまわるとかは決まっていないが、クラスごとの移動となる。
私は突然変に意識し出してから、修也と顔を合わせるのがなんか嫌だった。
中島君がいなくなったので、待ってたら徹くんに話しかけられた。
中島君には、誘われたから違う人とまわるねってラインを入れておいた。
男の子に告白なんてされたことがない私。
徹くんが私のこと好きで、誘ってきて、好きな人いるか聞かれたのかと思った…
自意識過剰でした…
ペンギンを見てはしゃいでしまっていた私に、徹くんが、ちょっと切ない表情で語りだす。
俺さ、美咲のことずっと好きだったんだよ…
言いたくても言えないし、言わなくてもどうしていいかわかんねーし。
なんか言ってもし駄目だったら友達じゃいられなくなりそうで、どうしていいかわかんなくてさ…
小学校卒業したって中学もまた同じ中学校だろ。
卒業式の後に告ろうかと思ってたけど、結局中学校一緒だし怖気づいてそうだしさ。
思い切ってじゃあ修学旅行で同じ班の活動が終わった後にでも告ろうかと思ってたけど、バスでの光景見た後だと、なんか、自信ねーわ(笑)
紬が転校してきた時は本当に悪かったよ。俺も美咲も主犯だからさ…今は本当に申し訳ないことしたなって、謝っても済む話じゃねーよな。
でも、言えない…
何も出来ない自分がもどかしい。
徹くんは恋を掴むため積極的に行動している。
凄いことだと思う。
私には真似出来ない…
見てまわってる最中に修也と中島君と美咲ちゃん達に遭遇した。
お昼はここのレストランみたいなとこで順番に食べるらしいから、俺達2組はそろそろ時間だからみんなで行こうぜ!
合流してレストランにみんなで向かうと、ちょうど1組と2組の入れ替わりの時間で、私達は席についた。
(なんで目の前に、来るんだよ…)
そう思ったけど、本人達に悪気はない。
私が別に気にしなければいいだけなのだから…