第79話 日菜を仲間に
文字数 1,296文字
昼休みになった。
日菜がダッシュで学食に行こうとしているのを、真雪がなんとか食い止めた。
「日菜ちゃん待って!」
「ほえ? ゆきちゃん、どうしたのでぴよ? 学校を裏を掘ってたら、千年前の遺跡でも発見したような顔をしてるうひょ」
「……」
真雪は何も言わず、日菜の両手をがっしりと掴む。
いつもと違う様子に、日菜は目を大きくして驚いていた。
「日菜ちゃん、またオンエア部を一緒にやろうよ。みんなで面白いことを始めてみよう」
「わお、ゆきちゃん積極的。いったいどうしたのにゅす?」
「うん。なんかね……私、わくわくするような部活がしたいんだ。今までのオンエア部よりももっと、みんなによろこんでもらえるような……そんな部活」
「わくわく、よろこんでもらえる……むむむ~」
いつも面白いことを追求している日菜。
真雪の話を聞いて、全身がうずうずしてきた。
「すごく面白そうぴこ! 本当にそんなことができるのっす?」
「わかんない……でも、やってみようよ! 毎日、学校が楽しくなるように」
「おほぉ、ゆきちゃんそうくるのっすか。……最高なり! 日菜もそういう学校生活が送ってみたかったにゃりん。ゆきちゃん、やろうぽよ!」
どこに納得したのかわからないが、日菜は同意してくれた。
とりあえず、楽しそうならそれでいい感じだった。
「あ、でも」
日菜が思い出して言う。
「放課後に活動するなら、町内会の落語クラブ会長さんにお話ししておかないといけなかったにゅす。参加できるかはそれからにゅる」
「わかった。私からもお願いしてみるよ。一緒に行こう」
放課後。
真雪と日菜は、落語クラブの会長さんの家を訪れた。
日菜がインターホンを押すと、年輩のおじいさんが出てきた。
彼が落語クラブの会長さんだった。
「おや、日菜っぺ。これまたかわいいお友だちを連れてきて。何か用かの」
「じつはですね……日菜、ここにいるゆきちゃんに誘われて、また部活を始めたいと思ってるっすよ。だから、夕方の落語クラブには行けなくなると思うっす……」
「ほお、そうかいそうかい。そりゃよかった」
会長さんは、笑いながら言った。
「日菜っぺがまた部活をねえ。学生だからそれがいちばんええ。楽しんでおいで」
「会長さん、ありがとにゃりん! 暇なときには、遊びにいってもいいなすか?」
「ああ、いつでも来なさい」
「あの……ありがとうございました!」
最後に真雪がお礼を言った。
会長さんは終始にこにこしていた。
会長さんと別れたあと、真雪は日菜と少し話をした。
「いい人そうだったね。あまり落語するような人には見えなかったけど」
「ゆきちゃん、人は見かけによらないにょす。会長さんは落語がものすごく上手なのですよ。日菜も、会長さんのような落語ができるようになりたいにゃりす」
「会長さんの落語、見てみたいかも」
「今度の日曜日に公民館で落語会があるから見に来てみるといいにょすよ。会長さんだけでなく、いろんな人の落語が見れるにゃぬ」
「日菜ちゃんの落語も見られる?」
「もちろん! ぜひみてほしいのです!」
落語の話をしている日菜は、すごく楽しそうだった。
ちゃららら~。
日菜が仲間になった!
日菜がダッシュで学食に行こうとしているのを、真雪がなんとか食い止めた。
「日菜ちゃん待って!」
「ほえ? ゆきちゃん、どうしたのでぴよ? 学校を裏を掘ってたら、千年前の遺跡でも発見したような顔をしてるうひょ」
「……」
真雪は何も言わず、日菜の両手をがっしりと掴む。
いつもと違う様子に、日菜は目を大きくして驚いていた。
「日菜ちゃん、またオンエア部を一緒にやろうよ。みんなで面白いことを始めてみよう」
「わお、ゆきちゃん積極的。いったいどうしたのにゅす?」
「うん。なんかね……私、わくわくするような部活がしたいんだ。今までのオンエア部よりももっと、みんなによろこんでもらえるような……そんな部活」
「わくわく、よろこんでもらえる……むむむ~」
いつも面白いことを追求している日菜。
真雪の話を聞いて、全身がうずうずしてきた。
「すごく面白そうぴこ! 本当にそんなことができるのっす?」
「わかんない……でも、やってみようよ! 毎日、学校が楽しくなるように」
「おほぉ、ゆきちゃんそうくるのっすか。……最高なり! 日菜もそういう学校生活が送ってみたかったにゃりん。ゆきちゃん、やろうぽよ!」
どこに納得したのかわからないが、日菜は同意してくれた。
とりあえず、楽しそうならそれでいい感じだった。
「あ、でも」
日菜が思い出して言う。
「放課後に活動するなら、町内会の落語クラブ会長さんにお話ししておかないといけなかったにゅす。参加できるかはそれからにゅる」
「わかった。私からもお願いしてみるよ。一緒に行こう」
放課後。
真雪と日菜は、落語クラブの会長さんの家を訪れた。
日菜がインターホンを押すと、年輩のおじいさんが出てきた。
彼が落語クラブの会長さんだった。
「おや、日菜っぺ。これまたかわいいお友だちを連れてきて。何か用かの」
「じつはですね……日菜、ここにいるゆきちゃんに誘われて、また部活を始めたいと思ってるっすよ。だから、夕方の落語クラブには行けなくなると思うっす……」
「ほお、そうかいそうかい。そりゃよかった」
会長さんは、笑いながら言った。
「日菜っぺがまた部活をねえ。学生だからそれがいちばんええ。楽しんでおいで」
「会長さん、ありがとにゃりん! 暇なときには、遊びにいってもいいなすか?」
「ああ、いつでも来なさい」
「あの……ありがとうございました!」
最後に真雪がお礼を言った。
会長さんは終始にこにこしていた。
会長さんと別れたあと、真雪は日菜と少し話をした。
「いい人そうだったね。あまり落語するような人には見えなかったけど」
「ゆきちゃん、人は見かけによらないにょす。会長さんは落語がものすごく上手なのですよ。日菜も、会長さんのような落語ができるようになりたいにゃりす」
「会長さんの落語、見てみたいかも」
「今度の日曜日に公民館で落語会があるから見に来てみるといいにょすよ。会長さんだけでなく、いろんな人の落語が見れるにゃぬ」
「日菜ちゃんの落語も見られる?」
「もちろん! ぜひみてほしいのです!」
落語の話をしている日菜は、すごく楽しそうだった。
ちゃららら~。
日菜が仲間になった!