第42話 『レクイエム』・『リゴレット』
文字数 1,266文字
次はオペラです。
『リゴレット』という演目で、ヴィクトル・ユゴーの戯曲が原作。「女心の歌(女は気まぐれ)」という歌が有名です。
物語は呪いをテーマにしていて、父親が愛する娘を殺してしまうという悲劇なんだけど、この歌にはあっけらかんとした明るさがあります
というわけで、少しだけチャットノベルを。
(オレはマントヴァ公爵。富も地位も思いのまま。女を口説き落とすのが生き甲斐さ!)
女は気まぐれ。風の中の羽根のように、言葉が変われば思惑も変わる。
いつも愛らしく、優雅な顔立ち。泣いていても笑っていても、それは嘘だ
舞台は6世紀。
マントヴァ公爵が軽薄な女心を歌いながら、ジルダとは別の女性を口説く場面です。
ヴェルディの曲の特徴は、メロディーの覚えやすさにありますが、この曲には特に強くそれが感じられます。
初演後、ヴェネツィア中のゴンドラ漕ぎがみんなこの歌を口ずさんだという言い伝えも!