第21話 警視庁勤務のホセ⁉
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極端な話、オペラ解説の本には「絶対に本場ヨーロッパの劇場に行け! 劇場独特の空気を味わうことが大事だ」などと書かれていることもあります。
また日本ではなかなか上演されない演目もあるため、上級者になるほど本場に行きたいと思うことが多いようです。
一方で、有名歌劇場に行ったからといって、そこで良い公演にめぐり会えるとも限りません。またその日の歌手の好調・不調という話もあります……
というわけで、ウサギの個人的な考えですが……
純粋に作品を楽しむのが目的なら、日本国内の公演で十分!
そして劇場鑑賞の予習という意味でも、まずは映像がおススメ。
販売されているDVDなら、名演に出会える可能性が高いです
(ただし、口コミをよく見てね。パッケージの宣伝文句には流されないように)。
自宅の音響がイマイチ……という場合は、映画館で観るという方法もあるよ
映画館配信で以前から有名なのが、アメリカのメトロポリタン歌劇場。
「METライブビューイング」という名で、日本では松竹系の映画館で観られます。
最近ではウィーン国立歌劇場も、映画館配信に乗り出しているようです。
そして映画館配信ではありませんが、日本の新国立劇場もネット配信を始めています。
自宅で観られて、無料!(※期間限定)
「新国デジタルシアター」で検索してみてね(リンクを貼れなくて申し訳ありません)。
https://www.nntt.jac.go.jp/stream/
ちなみに回し者じゃありませんよ(笑)。
そうなの。新演出カルメンだよ。
(これもウサギの個人的な考えですが)本当は、初めての人にはまず古典的な演出をお勧めしたい! 特に『カルメン』の音楽は昔のスペインのイメージと深くかかわっていますし、いきなり新演出・省略が多いバージョンだと意味が分からないかもしれません。
だけど新演出も、物語の普遍性をあぶりだすという意味では面白いのです。ホセを現代の警察官に読み替える演出はあちこちでなされているようですが、今回は日本の警察、というところが新しいですね