第11話 自由に生きよう!

文字数 1,295文字

ホセとカルメンが別れを決めたその時、

店に乱入してきたホセの上官、スニーガ。

おい、カルメン。

オレという士官がいながら、(ホセを指さす)こんな一兵卒と遊ぶなんて、どういう料簡だ?

ホセはむすっとして様子を見ていますが、スニーガは今にもカルメンに襲い掛かりそう……。


黙っていられず、ホセは止めに入ろうとします。

すると、スニーガはホセの顔をひっぱたくのです。

邪魔をするな!

お前、さっき帰営ラッパが鳴っただろう。早く帰れ。これは命令だ!

ホセを追い出し、カルメンと二人きりになったら、スニーガは彼女を手籠めにする気なのです。


ホセは激高します。

この野郎、許さん!

殺してやる!

ホセは剣を抜き、スニーガに襲い掛かります。

スニーガも武器を取り出し、応戦します。

チャンバラシーンの始まりです!

わ~ん。駄目だよ、ホセ!

上官に反抗したら、もう軍隊に戻れなくなるよ!

キャー、やめて二人とも!


みんな、出て来て! 助けて!

隠れていたダンカイロたちが飛び出してきて、

ホセとスニーガを取り押さえます。

はいはい、お二人さん。

チャンバラ終わり!

士官さん、大人しくしてくださいね~

(とスニーガにナイフを突きつけ、縛り上げる)

うお~、放せ、この野郎!

(ジタバタ。でも動けない)

どうにか騒ぎが収まったところで、カルメンがまた身をくねらせて歌います。
ステキな士官さん。あんたの恋はついてないよ

まあ、機嫌を直してね

ここはジプシーたちの裏社会。

堅気の世界ではスニーガの方が上だけど、ここではカルメンやダンカイロたちの方が強いのです。

動くことができず、苦々しい表情の士官をよそに、カルメンたちはやりたい放題。

さ~て。ホセ、あんたはもう、あたしたちの仲間ね?
う……

仕方ない。もう後戻りはできないもんな

よ~し。イケメン君よ、オレの子分に加えてやる
大歓迎だよ。仲良くしような
こうしてホセは密輸団の仲間に加わります。

ヤクザの親分ダンカイロと、兄弟の契りを交わすホセ。


楽しくやっていこうね~!
ね~!
もう何にも縛られない。自由が一番!

素晴らしい生活が待ってるよ!

少し長い動画になりますが、こちらは「花の歌」の直後から始まり、二幕の終わりまでを収めたもの。

ホセとスニーガの対決は剣ではなく、ピストルになっています。


ラスト、自由を歌い上げる壮大な大合唱で幕を閉じるところがスペクタクル!

ぜひ最後までご覧ください。

ま、まじか~。

ホセはヤクザの仲間入りをしちまった。

手が血まみれだ~

無法者として生きるって、大変なはずだよね。

彼らの言うような自由は確かにあるかもしれないけど、何かあっても、誰にも守ってもらえないでしょ?

どれほど深刻な話なのか、ホセ自身がイマイチ分かっていない様子なのが、見ていて切ないところだよね。
でもさあ。今のホセは、カルメンと一緒にいられるなら幸せって思うかもよ?
サバ君はこの二人の幸せ、長続きすると思う?
いや……あの様子じゃ無理だね
そうだよ~。

だいたいホセはミカエラのことを忘れちゃったの?

彼女のことはどうしてくれるのさ(怒)!

ミカエラは第三幕にも出てきます。

久々にホセに再会した彼女が何を言い出すのか、お楽しみに。


さて、ここで再び休憩で~す!

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