第33話 「アルフレード、君が!」
文字数 1,672文字
パーティーが盛り上がっているところへ、アルフレードが現れます。
やけに硬い表情。しかも一人でやってきた彼に、人々は戸惑いを隠せません。
カード賭博が始まります。
不敵な表情で勝負に挑むアルフレード。
そこへ、今度はヴィオレッタがドゥフォール男爵のエスコートでやってきます。
内心、息を呑む人々。
しかし男爵はすぐ、アルフレードの存在に気づきます。
はっと足を止め、ヴィオレッタに耳打ちするのです。
アルフレードは二人の到着に気づいていながら、無視して賭博に参加しています。
ヴィオレッタが泣き出しそうなので、フローラは自ら椅子を持ってきてそこへ座らせます。
必死にヴィオレッタの背をなでるフローラ。
ヴィオレッタがフローラと話し込んでいる間も、賭博は進められていきます。
不穏な空気を察し、フローラが近づいてきます。
アルフレードの態度の悪さに、ドゥフォール男爵は腸が煮えくり返る思いです。
ふいに立ち上がり、アルフレードに近づいていきます。
いよいよ、卓上での決闘です。
オーケストラが不穏な音色を奏でます。
食事の間へ移動する人々。
殺気立っている男爵とアルフレードも、周囲になだめられ移動していきます。
ヴィオレッタはフローラに、こっそりアルフレードへの言伝を頼みます。
再び、フランスのテレビ版『椿姫』より。
緊迫感のある映像になっています。アルフレードと男爵のにらみ合いにご注目下さい!
しばらく後、ヴィオレッタが一人で賭博の部屋に戻ってきます。
ドゥフォール男爵の恐ろしい性格を知っているヴィオレッタは、アルフレードの身を心配しています。ここへ呼んだのは、彼に警告しなければならないと思ったから。
そこへ、無表情のアルフレードがやってきます。