4. ブレイク・スルー(pt2)実験

文字数 3,390文字

稿

!。二千日ほどかけて仕上げますー。

***R-35 指定***

実験は風光明媚な海岸沿いの重機械電脳技術開発センターにて行われた。



鉄壁の防御に囲まれた地下数千メートルの実験施設にて。
言わずもがなだが、ここの守りは当然に、
万一の失敗に際しての被害を想定してのものである。



選択されていたマシーンは、通称『守護の盾』。
ズバリ、それは先制攻撃を目的としての

である。
そう、だから、最初から、いきなり!「本気も本気の一番勝負」だったのである。
何事においても余裕をもって臨まんとね…。



絶対防御体勢兼待機としてのキュービック・モード。



そのものスバリとして、その形態にて本体は眠っている…。



片や、搭乗員の方はアジア山岳地帯の出身の若者。
そこに生活する少数民族における元僧侶。
しかしなんと”ブンダハリー”の認可を若干二十四にて得度されている。



第三の眼の開眼者と言えば分かってもらえるか…。
忍耐力、精神力、意思力、すべて常人離れしたレベルにある。
祖国の再建を条件として、この任務に服することを承諾する。



バイザー兼拘束具を装着しての出立ち。



既に接続はスタートしている(無線)。
意識には二つの世界からの信号がデュアルで投影される。
ミッションは、これらを内的に統合し、一つの世界として認知すること。
その新たなる世界観に適合し、かつ自在なる振る舞いをなせるよう努力することだった。



異界たるLimboへの門が強制的に開かれてゆく。
あまりにも大掛かりな空間強制接続になる。



映像出力が叶いだす。界面が泡立ち波紋を寄せる様で浮かび上がってきている。
この翻訳はGHVによるものだ。



意識としてのビジョンが、どんどん、急速に変化してゆく。



鈍く輝く鉛のような波紋となり…



なにやら具体的なるの様相を急速に深めてゆく。
実体あるもの、理解可能なる対象として、翻訳が整ってゆく。
そして、初動としての世界創造が始まっていた…。



なんだこれは?…多くの、此方に差し出されているこのたくさんの手は…。
求められている?。それとも助けて?…。



居並んで座っている観客ら…皆不愉快でたまらんって顔つきばかりだ。
しかめっ面で固まってやがる。咳払い一つなくして、身動き一つも見せやしない。
本心としては歓迎はされておらずっと…。



タバコを咥えた鯔背(いなせ)な感じの男…。ベレー帽?をかぶってる。
誰だ?こいつは…。



尊大なポーズ決め込んだガキだ。良い(とこ)の坊ちゃん?。でっかい雌鳥、脇に従えてやがる…。
タバコを咥えているところなんかは同じだな。もしかしたら同じ奴なのか?



それは突如姿を改め、まるで歓迎を表すかのようにジェスチャーしてみせた。




「ランチャー・ステージ終了。統合世界確立されました。
「世界同調は、これより、被験者の意識選択の下で行われます。
「バイザー・オフにて、モニターのみのご確認でお願いします。」



完全にダイブがなされる…。心世界内への出現となる…。



「・三(さん)・二(に)・一(いち)・・(ゼロ)」 … . ... . .. ..



「ダイブ成功!存在確認!」



「続いて召喚対象接近、結像中…」



それは沢山の羽根を纏った包まれた塊のような存在として、すぐ現れた。
こちらの現界に反応してか、即座に接近してきくる…。
速やかに過ぎるぞ…。警戒要。プロテクト、マキシマムで展開!。



体の真ん中んところに、大きな目がある…。
此方をじっと見つめている…。
完全に知性のある目だ!。



突如、羽根は弾けて伸び上がり、まるで天を突くかの如き様となった。



私は血塗れの、血管と神経のみの剥き出しの身となって、
いつの間にか、ひしと、豊かに、抱きしめられていた…。
その”彼”に…。防御など何の役にも立ちゃしなかった…。



なんて甘美で満ち足りた、幸せなひと時なんだろう…
こんな経験今までしたことがない…。



ときの移ろいゆくままに…いつまでもいつまでも…こうしていたい…。



急げや急げ、さあ急げ!。こいつを早く、決して気付かぬうちに、
遠く遠くの、彼方も彼方の、向こうも向こうのその果てまでも連れてゆけ〜。



清く静かなるのこの佇まい。
この石畳の道を外れることなく、奥へと奥へと進んで参らん…。



あら、またあの男の子だ…。
雌鳥が今度は台座の上にのってて、頭の位置にきているぞ…。
それにしても立派な雌鳥だ…。



ここは何処だ?。大きくって広い広い暗室。体育館か何かなのか?。
上部には何か大きなリボン状の物体が吊るされている。
これは照明の一種?…。



舞うかのように、いや、のたうつかのようにして見える…。



天高くから床スレスレにまで降下してきてからの再上昇。
そのような様を強調しての造形だ…。



でも最後には、錐揉みしながら、大きくって綺麗な螺旋を描きながら、
急降下にて地へと至ったと…。



蛇だ…。後ろのほうは骨が剥き出しで白色の尾となっている…。
何かの名残りなのか?。何か大きなダメージを負った印なのかな?…。



蛇みたいなのがたくさん眠れる赤子を守ってる…。
きっと

がさっきのやつなのかも知れない。
ならば「主人公は最初から登場してた」ってことになるんだろな…。



有刺鉄線で巻かれ、身動き取れなくなってる蛇。



そんで今度は、硬質ガラスん中の蛇。
どうやら封印されてるってのを表しているみたいだ…。



眼だ。此方を冷厳なる眼差しもて、ただ「ジッと」見つめている…。
異質にすぎる。これを理解することはただただ無意味なるを知るばかり…。
徹底的にして完膚なきまでの拒絶がその眼差しには宿ってる…。



鎖で身動きできないようにされている黄金バット?…。
暗黒の王子が上方に目をやっている。
何を見てる?。



ガシャシャーン」と突如音がした。誰かがバケツをひっくり倒してしまったようだ。
中からは滝のようにして黒羽根が湧いて流れ出た。沢山も沢山、もう本当に沢山のが…。
あたりはもう羽根で洪水みたくになる…



突如あの男の子が歓声をあげた。
凱歌の調べを華々しく、また激しく奏でながら…



黄色の髑髏。それは夜における太陽となった。
こっちの方を、絶えずジッと見つめている!。



俺はなんてところにいるんだ…?。
なんでこんなところなんかにきちまってるんだ。
逃げたい逃げたい逃げたい、逃げ出したい。
今すぐ家に帰りたい…。



ああ、もうだめだ。もう無理だ…
体は取り上げられてしまってて、もう頭んだけだ。
そんで、あいつの掌の上に俺は今いるんだ…。
しっかり主導権は握られてしまってて、魅入られて、
もう抗う真似なんてこと、できゃ〜しない…。



とうとう、みんなして触れてきやがんの。やめろよー。その死人みたいな冷たい手で
触ってくんのわよー。「気持ち悪りぃぃぃー!「汚らわしー」。んでもって、俺ん中に…
「入ってくんじゃねーーー!!!」



*ここからは音声出力途絶。記録映像のみ。





































 「Ia-! Ia!- ! CTHULHU fhtagn !!!








〈続く〉




補足:最後の二者による叫びは、GHVの翻訳において、
   [いあ?いあ?くとぅるふ?ふたぐん?]
   [

x 3]

   と記述されていた…。




あとがき:

もう最後はメチャクチャのワヤクチャでんがな〜…。
皆さんの誰もが、大声で

くださったものと確信してます。
何が一体どうなったのか、誰か「私に教え

!!!」(山田菜々)。
こんだけ大風呂敷広げといて、やがてに、それらを畳むことが叶うのだろうか?
いや…これは大丈夫。難しくしてないから…。

いや〜私も笑いました。笑うしかありませんよね。
前回が駄弁語りとしての言葉数が多かったので、
今回はその反動だと思ってやってください。
ご了承とご勘弁の程をよろしくお願いします。

まだ7.23部ほどの出来でしかありません。
言葉継ぐのがしんどくなっちゃいました。
少し時間かけて仕上げます。

出し惜しみ一は切なしであることには気づいてやってくださいねー♡。
自分で自分の首を絞めてる。引き出しの中はもうほとんど空だって〜のに〜…。
いつまで生きれるかなんて、誰も分かったもんじゃないからね…。

ところで、我らが主人公たるエノクが、一瞬だけですが登場してるんです。
彼はこのことの経過も霊視してたんですねー。


メンゴ。


*連続性が疑われる写真も混ざってますが、間違いではありません。
*みんな一瞬で集まっちまってた。これも凄い奇跡だと思うんだけんど。
*問題はだ…どっちの助けでこのお膳立てがなされているかってこと…。



敬具








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