5. 追跡。
文字数 2,370文字
Re: 開演。 天村亭崇ん生、参。
え~、深夜のスラブ軌道でこざいます…。
成田湯川駅から東におよそ700m行った辺りになりますか…
高架は全体的にごっついPC造りでして、その上部に敷設されております路面も
それは中々に間仕切の広い派手やかなものでございました。
なので〜、ですので、一舞台たるに全くの不足なしであったのでございます…。
京成成田線の丁度そのあたりはいたく寂しい区間となっておりまして、
そこそこの広がりを見せる田んぼん中を、突っ切って路線は東西に一直線に走っておりました。
その田んぼの向こう側ってのは南も北も広大なる森林地帯なのででございます。
つまりは、夜ならば、もう暗過ぎて何も見えない分からない、
線路と並行して走る北千葉道路には一切照明は設置されておりませんでした。
何かと当御時世は世知辛ろうございまして、
切り詰め〜、切り詰め〜、切り詰め~…(断)。
〈暗転〉
Re: 除幕後は悪夢の如きサイケデリアでッ!。
時刻はまだ午前二時をまわっていない。
風は凪いでその在処を隠していた…。
不思議なことに現場は、まわりの様子が肉眼で視認できてた。
但し、暗き環境下での、ほんのりと、辛うじて、朧にではあったが。
なんと 度ピンク の光に曝されていたのだ。
ぼわっとしたガス状の光彩が見ることを適えていた。
腰重たそうに、未練がましそうにして、
道床を舐めるかのようにして、いく筋にも分かれ、いく層にもなって流れている。
這うが如くに動きゆるりと鎌首をもたげたかのようにして上方へとのんびり昇ってゆく…。
路盤上には、おびただしい数の肉片が散らばっていた。
どれもヌルヌルと濡れそぼったかのようなクリムゾン・レッド。
それはそれは鮮やかにして反自然的な調色だった…。
そこらかしこをピンクに染めて、全てを斑 らに変えていた。
汚 らわしい。本当に本当に汚 らわしい。
道床のみならず彼方此方の壁面にも肉片がビッシリと張り付いている。
大きいの小さいの、サイズは全くの出鱈目だ。
飛び散ったものだからこれはしょうがないっちゃ~しょうがないのだけれど。
とても嫌らしく汚らしい限りの演出をもって、これらは取り残されていた(誰に?)。
このガス光は大量に散らばった
そのすべてのものからだった!。
肉片は急速にガス化してその体積を減らしていた。肉が分解して立ち昇る気体が
自動的に励起状態となる。それがどうした理屈かはわからないがプラズマ現象をも
引き起こし発光化していたのだ。
滲むようなピンクのガス光で現場は燻られ照らされていた。
匂いがヤケに障ってくる。喉がヒリヒリと焼け付く。気が遠くなる。
甘い甘い
頭の芯がしびれて、爛れて、蕩けてしまいそうな按配。
一切合切がもうどうでも良くなってくる。
異界よりの芳香が辺り中に充満していた…。
怪しく、また毒々しい色調。
悪趣味もこれ極まれりだった。
更にはだ、
すべての切断面には肉の芽のようなものがいくつもいくつも急速に生え出てきてる。
それはよくみれば、それはあの怪物の姿形を極微にしたようなものだ。
細かに震えて揺れながら伸びてくる…。そして、なんか喋ってもいる…。
(全くのナンセンス。バブリングでしかない)
ゆらゆらと伸びてきて、揺れながら痙攣し、そして…。
「
嫌らしい、本当に嫌らしい。浅ましいまでの挙動だ!。
「
伸びきって後には、宙に溶け込んでゆく。消えてゆく…。
総じて「しゅうしゅう」音をたてながら霧散して、跡形も無く所在を消してゆく。
〈暗転〉
Re: 交信録。
戦闘バイク。かっては破壊天使らの
ならば当たり前の話だが水陸空を行くに全くの不足なし。
バイクを降りて現場を検証するに、もう何の手掛かりも見つからなかった。
振り向きざまにエノクはバイクに向かって声を発した。
『追跡は?』
「一切検知ならず」
「向こうは何の轍 も残していない」
「見ての通り、どこぞへと煙となって消えたに等しい」
『バックアップを総動員してこのエリアにおける過去の異常を洗え。』
「…電力経路に異常あり。…最終的には先ほどの列車内にてを確認。それが最後…。」
『開始点はどこだ?』
「22:57、神奈川県横須賀、米海軍管轄の吾妻島が最初の出現になる…。」
エノクはバイクにまたがり夜空に向かって声を発した。
『ガイアー!』
『吾妻島を押えろ。』
『出現と同時に ”時間牢” 展開。』
『一切を即刻、凍結、封印せよ!』
同時刻〈吾妻島〉上空に巨大な光輪が出現していた…。
『追うぞ、イリヤ!』
「根拠は?!」
『決まっている…
『フライヤー!』
『全速力だ』
『 目的地、吾妻島!』
一切近隣への配慮のお構いなしで凶暴な爆音が急速に立ち上がっていた。
続いて摩訶不思議な電子音が巻き起こり、これへと混ざり込む。
怪鳥の如きに姿へとトランスフォームしたバイクが
夜空に向かって、鋭角にして、飛び去っていった。
弾丸の如くして…。
〈続く〉
次回予告:
大当たり。
ダブル・シーン。
介入者あり。
ガイアー無敵の進軍。
多分(創作)失敗するよ!。
そしたら『 フレンダー・ジェット!!!』で逃げる。
行き先は○○のいる横須賀だ〜イ。
イメージ・ボード
読 者..
え~、深夜のスラブ軌道でこざいます…。
成田湯川駅から東におよそ700m行った辺りになりますか…
高架は全体的にごっついPC造りでして、その上部に敷設されております路面も
それは中々に間仕切の広い派手やかなものでございました。
なので〜、ですので、一舞台たるに全くの不足なしであったのでございます…。
京成成田線の丁度そのあたりはいたく寂しい区間となっておりまして、
そこそこの広がりを見せる田んぼん中を、突っ切って路線は東西に一直線に走っておりました。
その田んぼの向こう側ってのは南も北も広大なる森林地帯なのででございます。
つまりは、夜ならば、もう暗過ぎて何も見えない分からない、
真っ暗闇
に等しい場所、そういった空間だったので御座います…線路と並行して走る北千葉道路には一切照明は設置されておりませんでした。
何かと当御時世は世知辛ろうございまして、
切り詰め〜、切り詰め〜、切り詰め~…(断)。
〈暗転〉
Re: 除幕後は悪夢の如きサイケデリアでッ!。
時刻はまだ午前二時をまわっていない。
風は凪いでその在処を隠していた…。
不思議なことに現場は、まわりの様子が肉眼で視認できてた。
但し、暗き環境下での、ほんのりと、辛うじて、朧にではあったが。
なんと 度ピンク の光に曝されていたのだ。
ぼわっとしたガス状の光彩が見ることを適えていた。
腰重たそうに、未練がましそうにして、
ガス光
が路面をゆ~るり漂っていた。道床を舐めるかのようにして、いく筋にも分かれ、いく層にもなって流れている。
這うが如くに動きゆるりと鎌首をもたげたかのようにして上方へとのんびり昇ってゆく…。
路盤上には、おびただしい数の肉片が散らばっていた。
どれもヌルヌルと濡れそぼったかのようなクリムゾン・レッド。
それはそれは鮮やかにして反自然的な調色だった…。
そこらかしこをピンクに染めて、全てを
道床のみならず彼方此方の壁面にも肉片がビッシリと張り付いている。
大きいの小さいの、サイズは全くの出鱈目だ。
重量子砲
で撃たれて飛び散ったものだからこれはしょうがないっちゃ~しょうがないのだけれど。
とても嫌らしく汚らしい限りの演出をもって、これらは取り残されていた(誰に?)。
このガス光は大量に散らばった
代行者
の残した肉片、そのすべてのものからだった!。
肉片は急速にガス化してその体積を減らしていた。肉が分解して立ち昇る気体が
自動的に励起状態となる。それがどうした理屈かはわからないがプラズマ現象をも
引き起こし発光化していたのだ。
滲むようなピンクのガス光で現場は燻られ照らされていた。
匂いがヤケに障ってくる。喉がヒリヒリと焼け付く。気が遠くなる。
甘い甘い
オピウム
の香りだ。頭の芯がしびれて、爛れて、蕩けてしまいそうな按配。
一切合切がもうどうでも良くなってくる。
異界よりの芳香が辺り中に充満していた…。
怪しく、また毒々しい色調。
どピンク
の霧に包まれて事物の一切が神経に酷く触って眼に映る。悪趣味もこれ極まれりだった。
更にはだ、
すべての切断面には肉の芽のようなものがいくつもいくつも急速に生え出てきてる。
それはよくみれば、それはあの怪物の姿形を極微にしたようなものだ。
細かに震えて揺れながら伸びてくる…。そして、なんか喋ってもいる…。
(全くのナンセンス。バブリングでしかない)
ゆらゆらと伸びてきて、揺れながら痙攣し、そして…。
「
クチャラクチャラ
」なんか音を立てている。嫌らしい、本当に嫌らしい。浅ましいまでの挙動だ!。
「
ヤンヤラノコノコミュンミュンミュン…
」伸びきって後には、宙に溶け込んでゆく。消えてゆく…。
総じて「しゅうしゅう」音をたてながら霧散して、跡形も無く所在を消してゆく。
すべての肉片は
その体積を急速に縮めていた…。〈暗転〉
Re: 交信録。
戦闘バイク。かっては破壊天使らの
長
が操っていたものだ。ならば当たり前の話だが水陸空を行くに全くの不足なし。
バイクを降りて現場を検証するに、もう何の手掛かりも見つからなかった。
振り向きざまにエノクはバイクに向かって声を発した。
『追跡は?』
「一切検知ならず」
「向こうは何の
「見ての通り、どこぞへと煙となって消えたに等しい」
『バックアップを総動員してこのエリアにおける過去の異常を洗え。』
「…電力経路に異常あり。…最終的には先ほどの列車内にてを確認。それが最後…。」
『開始点はどこだ?』
「22:57、神奈川県横須賀、米海軍管轄の吾妻島が最初の出現になる…。」
エノクはバイクにまたがり夜空に向かって声を発した。
『ガイアー!』
『吾妻島を押えろ。』
『出現と同時に ”時間牢” 展開。』
『一切を即刻、凍結、封印せよ!』
同時刻〈吾妻島〉上空に巨大な光輪が出現していた…。
『追うぞ、イリヤ!』
「根拠は?!」
『決まっている…
ハンチ
(勘)だ。』『フライヤー!』
『全速力だ』
『 目的地、吾妻島!』
一切近隣への配慮のお構いなしで凶暴な爆音が急速に立ち上がっていた。
続いて摩訶不思議な電子音が巻き起こり、これへと混ざり込む。
怪鳥の如きに姿へとトランスフォームしたバイクが
夜空に向かって、鋭角にして、飛び去っていった。
弾丸の如くして…。
〈続く〉
次回予告:
大当たり。
ダブル・シーン。
介入者あり。
ガイアー無敵の進軍。
多分(創作)失敗するよ!。
そしたら『 フレンダー・ジェット!!!』で逃げる。
行き先は○○のいる横須賀だ〜イ。
イメージ・ボード
読 者..