【短編】図書室には二人しかいない

文字数 740文字

直三二郭 さま作

【作品URL】
https://kakuyomu.jp/works/16818093081881135531

【レビュー全文】

────面白いなと思うし、深く考えさせられる物語でもある

 これはあくまでも個人的な感じ方になるが、この物語から自分は「恋愛とは何か?」について今一度考えさせられた。
 人間は動物の一種。だから子孫繫栄のための本能があって、他の人間と惹かれ合うように出来ている。その形が必ずしも子孫繫栄に繋がると限らなくても。

 人間には心と言葉があり、人間としてのプライドや理想なんかもある。とにかく複雑な生き物なので(心理的にね。もしかしたら生活や社会的にも)そういう一連の人との繋がり、もしくは繋がる過程を「恋愛」と定義しているだけなんだと思った。
 動物で例えると、求愛から「一緒に種族を増やしましょう、そうしましょう」という合意までの過程をね。
 だからこそ人は、いろんな物語を生み出せるのだと思った。
 恋愛には「こうである」というマニュアルがあるわけでも、ルールがあるわけでもないので。

 ハッピーエンディングの形は作り手によって違う。それは人それぞれ「恋愛の形」についての受け取り方や考え方、理想や体験が異なるからだと思う。
 どんな物語も読み手によって感じ方は違うと思うが、この物語は二人の関係自体に「笑いや萌え」を感じることもできるし、自分のように「恋愛ってなんだろう? おつき合いとはなんだ?」と自問自答するきっかけにもなる。
 そしてハッピーエンディングと受け取るか、「え?」と思うかも人によると思う。二人のその後について想像するのもまた楽しみ方の一つ。

 あなたならこの物語をどんな風に楽しみますか? 
 是非、お手に取られてみてくださいね。お奨めです。
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