理氏とその世界について

文字数 1,329文字

理科 -logic dept.様作

あらすじ引用
 この短編集は“あかさた......”と続いていきます。しかし短編なので順番は気にせず読んでもらって構いません。前3作は前提に近いですが、なくても本編は理解できます。
 “観測”及び“状態”という言葉だけは普段と異なる使い方をしているのでお気をつけください。前提で確認できます。難しくはありません。

備考・短編集
★どんなことをテーマにした作品なのか?
ザックリ言って理である。
人間そのものでもあるように感じるし、宇宙とも感じる。

【観測と前提とは?】
本編では普段と異なる使い方をしているとはあるが、本来の意味を知らなければ、どう違うのか理解も難しいと思うので、ここで辞書を引いてみた。

観測……天体・気象などの現象の変化を、観察・測定すること。転じて、ある事に基づいて推し測ること。(web調べ)
前提……推論の際、結論を導く基(もと)となる命題。転じて、ある事が成り立つための前置きとなる条件。(web調べ)
もう一つこちら。
状態……事物が、その時にそうなっている、ありさま。特に、外面からでもそれとわかる様子。(web調べ)

【どんな物語なのか?】
世界の始まりについてから始まっていく。ここでわかるのは、世界の始まりについてそのものではなく、理氏という人物がどのような思考を持っているのか? ということだと思った。
この”世界の始まり”一つを取っても”誰が作ったのか?”、”どうやってできたのか?”ではなく”始まり”だということが述べられているように感じた。人は質問の意味を考えずに答えることがある。それは思い込みや先入観によるものが多い。あなたなら、その質問に何と答えるだろうか?

【好きな所や印象に残ったところなど】
・アンケートに答えながら読み進めるスタイルというのはとても面白い。
まるで講義を受けているような楽しさがある。
・観測と状態について、読んでいるうちにややこしくなったのは、分数の掛け算や割り算を理解しようとした時の心理に似ていて、笑った。
・難しくはないが、何となくわかる。言いたいことはきっと簡単なことなのだが、それを理解しようとすると難しくなる。
・言葉にするのは難しいが、当たり前のことを言っているのだと感じた。
(特に世界の終わりなど)

*完結作品
【全体の見どころ】
読んで何について考えさせられるか? それが一番重要な部分であると感じた。つまり、物語においての作者とは何か? そしてどういう風に書いていくものなのか? そして人間とは何か? そんなことを考えさせられる物語だ。
言葉にし辛いものが多いのだが、人の先入観や思い込み、偏見は無から作られるものではない。巧く作品についての感想を表現するのが難しい作品だと思われる。読んだ方が理解できるのだ。

ここには、まさにその通りだと思うことが詰まっている。
これぞ百聞は一見に如かずだと思った。
何を言わんとしているのかは理解できる、ただ”どのようにして?”を説明するのがレビューであり、”どう感じたか?”を表現するのが感想である。それらを言葉にするのが難しい作品である。
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? あなたならどんな感想を持つのだろうか。おススメです。
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