血塗れた手巻き時計

文字数 1,491文字

松浦 祈流 様作

あらすじ引用
手首を切り落とされる事件が発生した。
ディスカウントストアの時計コーナー店員の山崎と上司の石橋が事件に巻き込まれていく…………。

*3話まで連載中
1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)
あらすじだけでは想像のし辛い物語ではある。
・まずは手巻き時計の魅力から。
ローターを持たない手巻き腕時計は、自動巻き腕時計よりデザインや装着感、さらに耐久性にも優れる。(web調べ)ローターがないことで薄型のデザインにし易く、装着感やデザイン性にも優れているものが多いらしい。値段はピンキリ。
・ディスカウントストア(ショップ)とは色々なジャンルの商品を低価格で販売している小売店のこと。
あらすじの手首を切り落とされる事件は、タイトルの手巻き時計に関係していると思われる。主人公たちは、ディスカウントストアの店員ということから、そこで販売した物がこの事件に関係しているのではないか? もしくはそこで買い物をした客が関係しているのかもしれない。果たして真実は?

2 物語は(どのように始まっていくのか?)
主人公の職場にて、朝のミーティングの場面から始まっていく。ミーティング内容の各売り場の予算を見る限りでは、そんなに大きな店ではなさそうである。色んな商品を取り扱っている、ドンキ○ーテのようなタイプの店だと想像する。その中で主人公のノルマは100万であった。時計売り場として高いのか安いのか、ものに寄るだろうが。主人公はこの後、どのように事件に巻き込まれていくのだろうか?

3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。
・名前のある人物が思ったよりも多めではあるが場面のみの登場人物もいる為か、話が分かりやすい。
・フロア長がなかなかの演出家である。主人公に奇跡と思わておいてからの、ネタばらしの流れが良い。仲の良さを感じた。
・作中では恐ろしい事件が発生しているが、主人公が天然なのか暗くなりすぎない。
・先がとても気になる。

4 公開部分の感想
まだ8000文字程度なので、事件の全容は分からないが気になる部分で終わっている。ここまでの話しで分かることは主人公は少し天然でズレているタイプ。それは人を和ませたりするが、呆れさせたりもする。憎めないタイプの人物のようである。そして時計売り場には新人も併せ二人の女性店員がいるようだ。洋服店や宝石店でもそうであるがその店のものを身につける(販売の戦略して)ということはよくある。その利用法はそれぞれではあるとは思うが、少なくともこの二人は、今回の事件の被害者となりうる条件を満たしているようである。まだ巻き込まれる部分まで話が進んでいない為、どのような巻き込まれ方をするのか分からないが、被害者になってしまうのか? それとも事件を解く側になるのか、非常に興味深い。今後の展開に期待。

5 物語のその先を想像して
2021年12月2日時点での公開済の部分では、非常に気になる部分で終わっている。無事に部下が帰宅で来たのかも分かっていない。
犯人の目的が想像し辛い事件である。もし、時計を手に入れたいのならば殴打するなどし、気絶させてから奪うなどすればいい。もしくは手巻き時計を持っている人物に恨みがあるというのなら、そんな面倒なやり方はしないだろう。つまり、手首を切り落とすことに意味があると言える。果たして犯人の動機は何なのか? 次の被害者は誰なのか? 動機は見当もつかないが、現時点で被害者になりうる人物は5人いる。彼らが無事なことを祈るばかりだ。
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