公爵令嬢は転生者で薔薇魔女ですが、普通に恋がしたいのです

文字数 1,693文字

瑛珠 様
【作品URL】
https://ncode.syosetu.com/n3127hq/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/531130679/458630340
https://kakuyomu.jp/works/16817139555493544571

【あらすじ引用】
 四歳で、元地味喪女平凡OLな前世の記憶を思い出し、現代日本から剣と魔法の異世界に転生したと気づいた公爵令嬢、レオナ。
 戸惑いつつも真面目に生きる彼女は、三百年前に絶大な魔力を誇った史上最強の悪女『薔薇魔女』と同じく、この世界唯一の深紅の瞳を持っており、この王国では無条件に忌み嫌われる存在であった――

 十四歳になり王立学院へ入学すると、魔力測定で膨大な魔力&全属性を持っていることが判明し、名実ともに『薔薇魔女』の再来だと言われてしまう。
 私は普通に恋愛結婚がしたいだけなのに!と思いつつも、色々なことに巻き込まれていき……皇帝や王子と婚約!?だが断る!ですわ!漆黒の竜騎士様が最推しですもの!えっ、他国の陰謀!?わたくし、売られた喧嘩は買う性質(タチ)でしてよ!

 ざまぁも婚約破棄も国外追放もない。
 けれども濃くて濃くて濃ゆうぃ王立学院二年間。
 笑い・キュン・バトル・シリアス・涙、がたくさん詰め込まれた、レオナと個性的な仲間達の奮闘を、どうぞ応援してください。

【物語は】
 現在四歳である主人公が、前世の記憶を思い出すところから始まっていく。
 前世は現代社会で、地味なOL。彼氏いた歴なし。
 公爵令嬢に転生したことを知った彼女は、恋愛に憧れていたにも関わらず、政略結婚をさせられるかもしれない未来にショックを受ける。
 その夜、一族が揃った場で彼女が父に願ったことは……?

【世界観について】
 序盤の印象ではあるが、とても安定した世界観だと感じる。
 前王国宰相(さいしょう)がヨボヨボのおじいちゃんということから、平和もしくは人材不足という印象を受ける。
 その上、周辺国と協力し困難を乗り越えたことから、近隣国との関係が良好なのではないか? という想像もできる。
 魔法の使える世界が舞台であり、三百年前に絶大な魔力を誇った史上最強の悪女『薔薇魔女』が存在する。
 
【主人公と家族】
 一般的に想像される貴族のスタイルでありながら、主人公の父母は恋愛結婚で結ばれたようである。その為、一夫多妻制でありながら妻や子供を大切にし、家族思いの父である印象が強い。
 主人公は恐らく”忌み子”と呼ばれる存在のはずだが、家族からとても愛されているようである。特に兄は過保護で面白い。
 彼女は、恋愛に憧れており縁談を断ることに成功はするものの、更なる困難が待ち受けていた。

【登場人物について】
 読んでいるうちに、それぞれの真実が明らかになっていく物語であり。
 もちろん、四歳の時に起きた出来事の真相も後に明かされる。
 主人公が知らない裏側が読者にだけ明かされるのである。中には切なくなるエピソードもあり、主人公がどれだけ周りに大切にされているのか実感がわく瞬間でもある。
 そして主人公の選択が正しかったということにも改めて気づかされる。

【物語の見どころ】
 兄と従者がフレンドリーな雰囲気があるからか、貴族という立場でありながらかなりコミカルである。
 始まりは四歳からだが、直ぐに十年後へと移る。その為、テンポの良い物語だとも感じた。十年後の話しでは、主人公が学校へ通うこととなるのだが、そこで様々な問題が起き始める。
 恐らく勘の良い人ならば、同時に何かが起きていることを察するだろう。
 ただの異世界転生物語ではない。何かミックスされているのではないか? と思わせる物語である。
 主人公はシツコイストーカー王子の求愛を諦めさせ、忌み嫌われる運命から脱出し、素敵な恋が出来るのだろうか?
 個性豊かな登場人物それぞれの心情を垣間見ることもできるエピソードあり。
 あなたもお手に取られてみませんか?
 恋に憧れる主人公の行く先を、その目で確かめてみてくださいね。
 お奨めです。

*備考9ページ目まで拝読。
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