放課後活動【短編】

文字数 1,323文字

Tempp 様作

【あらすじ引用】
放課後、坂やんに声かけようとしたら時康にとめられた。
これから中根さんに告白にいくんだって。マジで!
俺全然聞いてないんだけど?

毒のないやつです。ほっこり青い春。
【物語は】
主人公が放課後、幼馴染みに声をかけようとしたら、もう一人の幼馴染みに止められるところから始まる。なんでも、その幼馴染みはある女子生徒に告白に行くらしいとのこと。
青春である。羨ましいくらいの青春だ。

友情っていいなと憧れを抱いてしまいそうな、幼馴染み三人の物語。

【登場人物の魅力】
主人公と、告白に向かう人物(坂やん)、主人公を止めた(時康)三人は幼馴染み。1P目でそれぞれの性格が垣間見える。主人公はどうやら、口が軽いらしい。二人のやり取りにより、気の置けない仲間であることが伝わってくる。
*気の置けないとは、遠慮や気遣いをする必要がないという意味である。

主人公は本当のことを言われているには違いないが、欠点を指摘されても明るい。そして幼馴染みとの和やかな雰囲気が崩れない。彼は素直な性格でもあるようだ。

主人公の性格が素直過ぎるために、起きる笑いが面白い。
特に、応援するか迷う部分。すかさずそこにツッコミを入れる幼馴染み。普段の仲良さも見て取れる。
大人になってから、友人関係になるというのは難しい。何故ならそこには利害の一致や、年の差が招じ始めることもあるからだ。確かに、社会人になって趣味の合う友達が出来るというのもあるが。

三人はそれぞれ性格が違い個性的。
主人公は、一見酷いことを言っているように見えるが、仲が良いからこそ言えることである。そんなことからも、三人はとても仲が良いと感じた。

【物語の魅力】
幼馴染みの恋を巡り、アイデアを出し合う主人公と、幼馴染みの一人である、時康。主人公が最初に幼馴染みの一人である”坂やん”に声をかけた時、彼は落ち込んでいた。しかしここからが本当の始まりだったのだ。

コミカルな部分もあるが、友情を感じるところが好きである。告白に失敗したところから、プレゼントを贈るというアイデアへ移る。このアイデアの話も面白い。初めに贈ろうとした商品への意見出し合いがあり、ほんとにこれでいいのかと吟味するなど、プレゼント選びの大変さが伝わってくる。

この部分での一番の魅力は、やはり三人の友人関係かも知れない。
持つべきものは友を地で行く。

【物語のみどころ】
あなたなら、純粋に友人の幸せを応援出来ますか?
幼馴染みの一人に好きな人ができ告白するということを、ひょんなことから知る主人公。もう一人の幼馴染みはその事を既に知っていた。
今回、好きな相手へ告白すると決めた幼馴染みに彼女が出来てしまうと、自分だけ彼女がいない状況になってしまう。

冗談を交え、葛藤しつつも協力する主人公。
コミカルに描かれてはいるものの、ほのぼのしてしまう三人の友情がここにある。その中でプレゼント選びの難しさと、恋への盲目さ。そして人の温かさなどを感じる作品である。
果たして幼馴染みの恋の行方は?

あなたもお手に取られてみませんか?
ある放課後に起きた恋と友情の物語。
学生時代にこんなことあったなと、青春時代に戻れる物語です。
是非読まれてみてくださいね、おススメです。
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