瀬良さんのお茶会

文字数 1,279文字

りの 様作
【作品URL】
https://sutekibungei.com/novels/9cf19f0c-08a6-4581-a3d5-fde2de6870be

【あらすじ引用】
 美少女に見えるほどの可愛い美少年店長、瀬良香(せらかおる)のハーブティ専門喫茶店『TIME』にたくさんの悩めるお客さんが訪れた。
描いたマンガがつまらないと言われ続けるマンガ家志望の女の子、笑顔が苦手なファッションモデル志望の男の子、クラスの男子にチヤホヤされ、
クラスの女子の反感を買って仲間外れにされる女子高生、恥ずかしがり屋で声優を目指している女子高生。
 偶然なのか、必然なのか『TIME』を訪れたお客さんは香の煎れるハーブティと優しい言葉に勇気をもらい、自分たちの抱える悩みを解決して前に進み始める。
今日も『TIME』には悩めるお客さんが解決の一杯を求めている。

【物語は】
 幻想的でちょっと不思議だなと感じる店長の心情とお店の雰囲気から始まっていく。
 特別な力を持っているわけでもない彼が、どのようにしてお客さんの悩みを和らげることが出来るのだろうか?

【お客様視点で紡がれる物語】
 一話目の主人公は、漫画家志望の女性。
 クリスマスイブに原稿を持ち込み夢を打ち砕かれてしまった彼女は、酔っぱらいのホスト風の人物に誘われハーブティ専門喫茶店『TIME』にやってくる。
 そこで店長に勧められたハーブティーを口にしながら、今日の出来事を回想していく。

【店の名前の由来を知る時】
 この店の存在理由と、店長の想いについて知ることが出来る。
 この物語の中で教わること、考えさせられることは多いと思う。
 自分はじーんとしてしまったが、一話の主人公と感情移入してしまう人は創作界には多いのではないだろうか?

 自分の決めた道を諦めないこと。
 それは意外と難しい。
 人というのは簡単に傷つきやすく、人の言葉に打ちのめされるものだから。
 それが自分の目指す道の延長線上にいる人に言われたならなおのこと。
 しかしこの物語では、諦めないという選択を与えてもらえることだろう。

【その後の物語】
 この物語では、気持ちを新たにし店を出て終わりという物語ではない。
 その後の主人公についても描かれており、明るい気持ちにさせてくれる。

【物語の見どころ】
 この物語は、何かを諦めそうなとき挫けそうなときに、そっと癒してくれる物語である。
 才能があり、早いうちに成功する人もいればそうじゃない人もいる。
 しかし夢を叶えることに早いも遅いもないのだ。
 いつだって諦めてしまうのは自分であり、諦めなかった人が夢を掴むもの。
 もちろんそれには努力が必要かもしれない。
 けれど、がむしゃらにただ頑張っていても努力は実らない。リラックスして、本来の楽しいや好きという気持ちを思い出した時、新たな一歩が踏み出せるのではないだろうか?
 そんなことを考えさせてくれる物語です。
 あなたもお手に取られてみませんか? 
 夢を諦めそうになっている人。挫けそうになっている人に程、お奨めしたい作品です。

*備考14ページ『咲かない夢』まで拝読
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