自称ぽんこつ令嬢は、今日も記憶をなくしたい。(略)

文字数 1,016文字

自称ぽんこつ令嬢は、今日も記憶をなくしたい。それなのに殿下からの溺愛が止まりません。

あらすじなし
美杉 様作

備考・短編
1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)
記憶をなくしたい理由は何だろうか?
タイトルが”それなのに”と続くことから、殿下の溺愛から逃れるためなのだろうか? と想像する。しかしながら愛されている方の記憶がなくなっても、あまり相手には影響がないように思える。つまり愛から逃れるためには”相手の愛している”という気持ちを喪失させなければならないからだ。とすると、主人公の記憶を失いたい理由は一体なんだろうか?

2 物語は(どのように始まっていくのか?)
主人公の記憶を失ったという経緯から始まっていくが、読者から見てもツッコミどころが満載であり、事実主人公は殿下に真実かどうか迫られている様子。

3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。
・殿下は上手であるが、主人公の思惑には気づかない。恋は盲目というものだろうか。
・主人公は自分を凡人だと思っているが、命を救える能力は確かに素晴らしいものだと思う。それが少し地味だったとしても。
・いろいろと勘繰ってしまう物語でもある。
・初めはコメディなのかと思ったら、緊迫する場面もあって驚く。
・これは策略が失敗した一回に過ぎないが、今まで散々失敗してきたのだろうなと思うと、主人公が諦めたほうが早いのでは? と感じてしまう。
・お似合いの二人だなと感じた。

4 作品の感想
これも一つの愛なのではないか、と感じた。主人公は決して殿下のことを忌み嫌っているわけではない。そして彼が嫌な人物というわけでもなく、理想的な男性なのだろう。しかしだから良いというわけでもないのだ。主人公の自分は相応しくないと頑ななのは、一種の愛の形なのではないだろうかと感じた。自分から身を引くということもあるように。
殿下がどうして彼女に拘るのか? これは想像の域を超えないが、国王と妃との間にあったことも関係しているのではないだろうか。想いを貫くことこそが、後の争いに繋がらないということも考慮しているのではないかと思った。理由はもちろんそれだけではないと思うが。

5 物語のその先を想像して
どんなに頑張ろうとも、殿下の想い通り結婚することになるのだと思う。主人公も嫌いだから諦めて貰おうと思っているわけではなさそうなので。
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