他人任せな転生者~(略)

文字数 1,639文字

『他人任せな転生者~魔王を討伐するはずだったのですが転移初日に魔王様が仲間になりました~』 
九蓮 様作

あらすじ引用
「....宜しくね。」そんな言葉が聞こえた直後、ミナトは知らない街に召喚されてしまい、ミナトは自分の事を知っているセラというエルフに出会う。街を歩いて行く中で、ミナトは自身がプレイしていたオンラインMMO『ドミネーション』の世界に召喚されたと確信する。しかしそこはミナトの知っている『ドミネーション』とは少し違っていて…?

 女神様のお告げによって異世界で魔王討伐をする事になったミナトだったが、当の魔王本人は魔王から追放され街中で行き倒れていた。

魔物を狩るはずが、ミナトには魔物を狩る事ができなかった。画して3人は街の人々の依頼を解決していく事になるのだが───

 転生者と元魔王、銀髪エルフがとある陰謀の渦中に巻き込まれていく、そんな話。


*12話まで連載中(令和3年11月21日時点)

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)
ゲームの世界に飛ばされ、女神に会うということから異世界転移ものだと想像する。あらすじからはなにかスキルを手に入れたりするのではなく、魔王討伐を頼まれるのだろう。しかし冒険ものであるものの、魔王を仲間にする流れ。
タイトルの”他人任せな転生者”というのがどう繋がっていくのか? 他人とは誰を指すのか? そこがオリジナルの要素であり見どころの一つなのではないかと想像する。あらすじの時点では、どのような方向に進むのかは何となく想像できても、ビジョンは浮かばない。意外性も期待できそうである。

2 物語は(どのように始まっていくのか?)
大学の近くで一人暮らしをしている主人公は、”ドミネーション”というゲームにハマり留年の危機に直面していた。明日の一時限目に主席しないと留年だという時に、運悪くそのゲームのサービス終了日と重なる。そんな彼が寝ようとした矢先、一人暮らしで自分以外に誰もいないはずの部屋で声がした。
聞き間違いだと思いきや……?

3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。
・チートの概念が面白い。確かに知り尽くした場所というのは他者より有利。ある意味チートと言える。
・主人公がプレイしていたゲームと転移した世界を比べることによって、世界観が分かっていくスタイル。
・チートスキルがないどころか、武器も持てないというのが面白い。女神のお告げでは魔王討伐を、ということだったが一体どうやって倒すというのだろうか? 
・シュールで面白い。元部下を食すなど。
・見た目が幼女の魔王が常識人。面白い。
・楽しそうなパーティーである。

4 公開部分の感想
”ドミネーション”というゲームが好きな主人公は初めこそ、チートスキルやゲーム内で使っていた武器等に興奮したり喜びを感じていたりもする。しかしクエストで魔物を討伐し、それがどんなことなのか、自分が何をしたのかについて考える。人として成長していく部分に素晴らしさを感じた。
あらすじだけでは、何故魔物が狩れなかったのか? のを想像することは難しく、それを理解するとなるほどと思える部分であり、新し観点であると思った。
主人公が魔物の討伐が出来ないことから、殺傷しなくてよい依頼を受けようとする。ここも予想外の展開である。盗品のスケールが半端ではなかった。これは主人公が初めに感じた、自分の知っているゲームの世界と違うということに関係してくるのであろうか? それとも魔王が地位を奪われたことに関係するのだろうか? ミステリーの部分もあり面白い物語だと感じた。

5 物語のその先を想像して
犯人が分かったところで終わっているが、一体どうやって盗んでいったのか想像できない。全く音を立てず気づかれずに、短時間でそんなことが可能なのだろうか? この先も大スケールな事件が待ち受けているのだろうか。ワクワクする物語だと感じた。
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