打ち上げ花火と死神の恋人  香澄 翔様作

文字数 742文字

【あらすじ引用】
病院の中から見る花火は綺麗だった。
僕は花火になりたいと願った。

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)
恐らく、なんらかの原因で入院している主人公。花火になりたいと願うくらいなので長い闘病生活なのかもしれない。
そんな彼は花火に対してなにを思ったのだろうか?
綺麗なだけだろうか? 華やかさ、儚さ、大空へ飛ばされる自由。そして人々の心を奪う楽しさなんかもあるのかも知れない。

2 物語は(どのように始まっていくのか?)
花火を見上げる主人公。彼が何故現在入院しているのか?
これまでどんなことがあったのかが語られていく。
花火になりたいと願った彼に訪れたのは?

3 世界観について
舞台は現代。心臓の弱い男の子が主人公でる。
若くして家族と離れ病院に居なければならない毎日はきっと不安と寂しさ、そして苦しさでいっぱいだろうと思う。

4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。
・主人公の設定に必然性を持たせている
・ドラマチックな物語である
・短編ながらも、心情が丁寧に描かれている
・少年の願いの叶え方が良い
・悲しいお話ではあるが、来世を感じてしまう

5 お奨めしたい部分
死には恐怖を感じてしまうが、この物語はとてもドラマチックであり輪廻転生の物語を想像してしまう。
少年の最後願いを叶えてくれたのは、恐怖の象徴でありながらも美しき人 (?)である。
意外性のある物語であり、最後はとても切なくなる。

6 物語のその先を想像して
この物語はとても想像力を刺激する物語だと思う。
ここで終わりではなく、彼が生まれ変わり素敵な恋をするのではないかと想像した。
プロローグにも感じる悲しくも儚く、美しい物語だと思った。

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