明らかな双月の下、遥かなる地へ

文字数 1,627文字

蝦夷縞りす様作
【作品URL】
https://ncode.syosetu.com/n6469hh/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/147136214/203582018
https://novelup.plus/story/272191467
https://www.pixiv.net/novel/series/8240417

【あらすじ引用】
 天地守護・環姫が妖魔六将を守護石へと封じた双月界創世から三千余年。
 金のため、妖魔が出没する砂漠で危険な仕事を請け負っている自己中守銭奴『秋良』。重傷を負って倒れていた記憶喪失天然少女『はるか』を見つけたのは、その砂漠でのことだった。
 人型妖魔の襲撃をきっかけに、はるかが創世の女神・環姫の現身『稀石姫』と知る。
 妖魔と竜人族の手で破壊されゆく守護石は、妖魔六将の復活と双月界の崩壊を招く。それを防ぐ鍵は失われたはるかの記憶にあった。
 はるかは双月界の未来を背負い、自らの記憶を取り戻すために。秋良は忌まわしい過去を背負い、その遺恨を晴らすために。ふたりは戦いへ身を投じていく。
 それぞれが過去を抱え未来を掴まんと戦い、あがく。
 その戦いが双月界の真実に繋がるとは知らぬままに――。

【物語は】
 ある一場面から始まっていく。
 この時点では、この二人がどうやってここに辿り着き、どうしてこんな状況になったのか分からない。
 この場面は終焉に向けてなのか?
 それともターニングポイントとなるのだろうか?

【世界観など】
 本編に入ると、ある三人の男が代わる代わるにある一組の男女を小高い丘から見下ろしていた。どうやら舞台は砂漠もしくは荒野ような場所であり、観察している方が主人公なのかそれとも男女の方が主人公なのか、冒頭の方ではまだ分からない。
 映画のワンシーンのような始まり方が印象的である。
 小タイトルが地名だったりするので、移動をしている感じがし、不思議な感覚に。
  種族によって見た目に差があるようで、細かいところまで丁寧に描かれている。
 主人公の一人は見た目が違うため、現在住居にしている街にて、迫害を受けている。彼女は記憶がなく、何者なのか後に明かされる。

【登場人物について】
 主人公の二人は、見た目のせいで周りから誤解されやすかったり、舐められやすかったりするようである。
 この二人の素性や性格については徐々に明かされていくが、二人は正反対とまではいかずとも、性格は異なり考え方も異なる。
 記憶のない彼女が、何故人を殺すことを躊躇うのか? 人でなくても生き物(?)を殺めることをとても躊躇うのだが、その理由についても伏線があるように感じた。
 読了部分では、二人の性格はわかるものの記憶を失った少女の役割までは明かされておらず、これから色んな事が繋がり何か大きなことに巻き込まれていくのではないか? という予感がある。

【物語の見どころ】
 多視点による群像劇。色んな角度から、この世界観が明かされ、主人公たちがこの世界でどんな風に生きているのか見えてくる。
 書き方が巧いので、後から意外な事実が明かされることも。
 物語は、ある一場面から始まっていくがそれがどんな風に関わっているのか、序盤では分からない。過去なのか、それとも未来なのか?
 
 群像劇では全員が主人公ということもあるが、この物語では”秋良とはるか”が主人公と考えてよいのではないだろうか?
 初めは二人の日常やこの世界がどんな世界なのか分かっていく。
 そしてある老人から依頼を受けるところが、ターニングポイントとなるようだ。果たして二人はこの後、無事に家まで帰ることまでできるのだろうか?
 記憶は戻るのだろうか? はるかを探す彼らと会うことは出来るのだろうか?
 果たして双月界の真実とは?
 あなたもお手に取られてみてくださいね。
 物語のその先を、ぜひその目で確かめてみてください。お奨めです。

*備考14ページ目まで拝読
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