第8話 広場1
文字数 476文字
次の日から、彼には他の子ども達が集う広場に案内した。
この施設には、悠也のような『元少年兵』や『元慰安婦』の子ども達が七十人ほどいる。自分の家族を戦争で亡くし、ご飯にありつけるという理由で自ら兵士に志願したり、殺された家族の復讐のために兵士になる子がほとんどだ。
そんな少年兵達は、麻薬やガンパウダーを摂取させ、感覚を麻痺させて、人を殺すことへの恐怖、死ぬことへの恐怖を無くさせ、いつも戦場の最前線で戦わされた。
地雷原を子ども達に走らせわざと踏ませて、安全なルートを大人たちが歩いていく。地雷を踏んだ子ども達はもちろん、体の一部を無くしたり、死んだりした。手足を無くした子ども達は、大人たちから捨てられた。
ここにはそんな、心身共に大きく深い傷を負った子ども達ばかりだ。
悠也は広場の隅のテーブルにずっと座っていた。そんな悠也に声をかける子はいなかった。彼もまた、自分から声をかけることはなく、ただ、他の子ども達同士が遊んでいるのを眺めていた。
広場を監視している警備員が悠也に声をかけたが、その声に気を止めることはなく、ただただ、他の子を見ていた。
この施設には、悠也のような『元少年兵』や『元慰安婦』の子ども達が七十人ほどいる。自分の家族を戦争で亡くし、ご飯にありつけるという理由で自ら兵士に志願したり、殺された家族の復讐のために兵士になる子がほとんどだ。
そんな少年兵達は、麻薬やガンパウダーを摂取させ、感覚を麻痺させて、人を殺すことへの恐怖、死ぬことへの恐怖を無くさせ、いつも戦場の最前線で戦わされた。
地雷原を子ども達に走らせわざと踏ませて、安全なルートを大人たちが歩いていく。地雷を踏んだ子ども達はもちろん、体の一部を無くしたり、死んだりした。手足を無くした子ども達は、大人たちから捨てられた。
ここにはそんな、心身共に大きく深い傷を負った子ども達ばかりだ。
悠也は広場の隅のテーブルにずっと座っていた。そんな悠也に声をかける子はいなかった。彼もまた、自分から声をかけることはなく、ただ、他の子ども達同士が遊んでいるのを眺めていた。
広場を監視している警備員が悠也に声をかけたが、その声に気を止めることはなく、ただただ、他の子を見ていた。