第15話 生まれたら、必ず死ぬということ

文字数 244文字

 不思議なことだ。
 知らないうちに生まれて、そして、どうして死んでいくのか分からずに、死んでいくのだ。
 不思議なことだ、今、生きているということ。

 生命は、この世で、まるで唯一、公平な、平等な、差別の無いものだろう。

 考えてみれば、束の間の人生。
 どうせ、いや、せっかく生まれて死んでいくのに、なぜわざわざ殺人や自殺が、この世に蔓延るのだろう?

 欲望のせいか。
 限りない欲望。生命には限りがあるのに。

 限りある生命を共有する、この接点、最低限の、万人共通の接点を、忘れないでいたいものだ。
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