第78話 異世界ファンタジー

文字数 624文字

 先日、あるユーチューバー曰く、「なろう系で異世界、よく見るんだけど、ほんっと、みんな書いてること同じなんだよ。ある日突然交通事故とかに遭ってさ、そんで必ず中世に飛んでくんだ。そこでラブラブして、起承転・転・転・結みたいに終わる。くっだらねーなーって思うけど、なんか見ると安心するんだよな…」

 異世界小説を読んだことのない自分には、面白い話だった。(しかし、どうして中世に飛ぶんだろう?)
「なんか、見ると安心するんだよな」というのが、面白かった。

 彼らは、スマホを駆使している。ライブをして、チャットとかいうもので、「スパチャ」とかいう金銭も、リスナーからライブ中に「おひねり」みたいに投銭され、数万円の稼ぎになったりしている。すごい世界だなあ、と思った。
 ユーチューバーも大変だろうけど、その成り立ち方、立たせている土台が、どうも胡散臭い感じがして、でもたまに見てしまう。

 みんな同じようなことを書いていて、「くっだらねーのに、見ると何か安心する」その心は何だろう、と考えてしまう。
「ひとりの作家は一生涯に同レベルのものしか書けない」なら分かる。しかし「みんなが同じようなもの」であるのが異世界ファンタジーだとしたら、よく分からない。
「みんなで渡れば怖くない」的な意識も働いているのかな、と、穿った見方をしてしまう。読んだこともないのに、あれこれ言えた義理ではない。
 でも、その異世界ファンタジーが主流の投稿サイトに、オレも何か書いてるんだよな…
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