第42話 オリンピックと原発と

文字数 554文字

 どうして、カネなんだろう。みーんな、カネなんだよ、おカネ、おカネ。カネカネカネ。
 吐き気がする。ばからしい。いっそ、カネのために、みんな、滅んでしまえばよい。あ、もう、滅びゆく道、辿ってるか。順調に。

 なんで生まれて、なんで生きてるのかも分からないのに、よく、欲張って、あれもこれも、欲しがったもんだよ。
 こんな、妙なウイルスで、いっぱい人、死んでるのに、わざわざオリンピック、やるんだって。
 一部の人たちの、おカネ稼ぎのために。すごいね、カネに、むんずと心、捕らわれた人、それだけのために、生きれるんだね。
 権力、地位、名誉。ああ、くだらない、くだらない、おカネがないと、守れないんだね。そんなに、どうして、守ろうと、するのかな。

 殻に閉じこもっていたいよ。雨の日も、晴れの日も、葉っぱにくっ付いて、時の流れに関係なく、自分の殻だけに閉じこもっていたいよ。そのまま、干からびても、構わない。自分の殻の中で、いのち、まっとうできれば、満足さ。

 ああ、原発もあったね。汚染水、海に垂れ流して、震災で、あんな酷い目に遭ったって、まだ、あり続けてるのさ。
 人間の手で、コントロールのできない、処理できないものが、どんどん、海と空へ、浸透してく。
 もう、おしまいさ。すべては、手おくれ。陽気に、歌を歌って、殻の中。
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