第113話

文字数 2,706文字


源三郎江戸日記(弟四部)113

こいつめと引き寄せて唇を重ねて座敷に運び裸にして燃えあがったのです、行為が終わり、魂だけでも快楽があるから不思議じあなと言うと、ここではいくら情を交わしてもややこは出来、
ないのですよと笑ったのです、起き上がり服を着て座ると、膳を出して、何が食べたいですかと聞くので、いわしに酒じあなと言うと、おあきが、呪文をとなえると、パッと出て来たので、
相変わらず見事じあなと言うと、

よくあきが来ませぬなあと酌をするので杯を重ねたのです、いわしを食うて美味い、美味いというと、安上がりな旦那様とおあきは笑っています、暫く歓談していると、そろそろ刻限です、
戻りましょうと言うので、お釈迦様に挨拶して三途の渡しに戻りおあきの手を握ると空に浮き、東に向ったのです、それでは私は根岸でまっていますと言って呪文を唱えると、自分の体に、
戻り目を覚ましたのです、

二人はそのまま寝ています、部屋を出てエミの処へ行くと、お戻りなされませと言うので、奴らは悲鳴を上げておったぞと言うと、そうですか、どんな風にうまれ変わってくるのですか、
と言うので、トラから猫になるのさと言ったのです、みんな料理と酒は足りているかと聞くと、七衛門が十分にあります、百姓達も喜んで祭りをやっているそうです、もう直ぐ暗くなり、
ますので、

花火をはじめましょう準備してきますと言って傍を離れたのです、名主の代表がご老中のわざわざのお出ましご苦労様に御座いますと言うので、手をあげなさい今日は無礼講じあ、たまに、
は季節はずれの祭りも良いじあろう、新田開発も順調なそうだな、今年の秋には倍の収穫になるじあろう、さすれば身売りもしなくて済むようになるなと言うと、ハイ、給金もタップリ、
も貰えます、

上様と尾張様には感謝しておりますと言うので、これから花火をやるそうじあゆつくり楽しんでくれと言ったのです、そろそろ目がさめる頃じあなと部屋に行くと、二人は目を開けて起き、
あがり、あれは夢だったのかと聞くので、そう思うならそう思えば良い、向こうでは2年だったろうがこちらではたった2時じあと言うと、恐ろしいところでごさったと言うので、こんど、
は戻ってはこれぬぞと言うと、

宗春がおもいしりました、二度と悪さはしませぬ、これよりは善行をして生きていきます、善行をかさねて天国にいけるようにしますと言うと、新井も思い知りました、わたくしも善行を、
重ねて天国にいけるようにしますと言うので、宗春殿は明日城下に戻り継友殿にあやまりなされ、今後は兄を助けて治世の手助けをしなされ、村々を回り民の声をきくのじあ、女を抱き、
美味いものは食うてはよいが、

やりすぎはなりませぬ、又新井殿は直ちに江戸にかえり、不始末を老中共にあやまりなされ、大名を苦しめる事はその領内にいる民を苦しめる事につながる、悪い事をする大名は懲らしめ、
ねばならぬが、ただ財政が豊かだからと言うて多大な賦役に借り出してはならぬ、賦役は公平にあたえなければならぬのじあと言うと、それがしの考えがいたりませなんだ、今後は色々と、
調べて民の為に働きますると言うので、

きょうは近隣の民が、祭りをやっています、声をかけてやりなされと言うと、表にいかせて座らせて、酒をエミが注ぐと、そなたはと言うので、ご老中の幼馴染で、今は側室ですと笑うと、
そうであったのか、色々迷惑をかけたな、と頭を下げたのです、名主の代表に、尾張公の弟君じあと言うと、平伏するので宗春が頭を上げてくれ、今日はしのびじあ、みなの働きがあって、
尾張藩は持っているのじあ、

これからも頼むぞと、声をかけたのです、花火が上がり、あちこちで、歓声が上がったのです、夜おそくまで祭りは続き、その日は寺に宿泊して翌日は、宗春と新井に馬をやり送り出して、
七衛門に船子は江戸に返してくれ、かえったらみんなに10両づつ褒美をやるのじあと言うと、ハイ、名古屋の店で渡します、そのまま船で江戸に戻しますといったのです、富蔵に配下には、
2分銀をわたしてくれと言うと、

現場に戻ったら渡します、これで戻ります、お気をつけて、高鍋に行ってください、何かあれば、又よんでくだされ、直ぐにかけつけますと言うと、現場に戻っていったのです、それでは、
城下に戻り高鍋にむかうぞと言うと、馬に乗り城下に向ったのです、宗春は御座所に顔を出して今後は兄上を助けて精進しますと、起請文をさしだすと、これで懲りたであろう、わしらは、
兄弟じあ、

いがみあわず治世を助けてくれと言って、今回の騒動に加担した者は3ヶ月の謹慎に処する、宗春も謹慎せいと言うと、承知いたしました、おのれを反省いたし日々精進いたしますと言って、
御座所を下がつたのです、安藤が人が変わったみたいですなと言うので、300人が死ぬ思いをしたのであろう、唐辛子入りの大砲の玉が爆発したと聞く、源三郎は恐ろしい男よのうと言うと、

しかも1000人いたと言う事ですが、その軍勢はどこにもいませぬ、煙のように消えてしまったとか、みんなは、幻でも見たのですかねと言うので、いや、近隣の百姓が総て味方したのじあ、
ろうと言うと、大砲は何処から持ってきたのでしょうかと聞くので、おそらく花火に唐辛子を仕込んで爆発させたのじあろう、花火の発射つつなら、簡単に持ち運べる、しかし打ち込まれ、
れば、

音は大砲とかわらぬ目もみえず支離滅裂となったのであろう、死人は出ておらぬと言うことじあ、あざやかな兵法じあな、あのような者と戦をやれば、命がいくつあっても足りぬはと継友、
が頷いたのです、安藤がともかく大事にいたらずよう御座いました、参加した者共には厳しく言い聞かせますと言うので、二度とは目こぼししないと言って、起請文かかせて提出させよと、
命令したのです、

源三郎達は若狭屋と船子達と別れて、仁蔵と20人の船子と七衛門を乗せて一路高鍋に向ったのです、順調な航海で四国の外海を回り、土佐から豊後水道を南下し日向灘に入り、2日半で高鍋、
についてのです、上陸して屋敷に行くと、源之丞がよう来たと言うので、戸田先生の娘のエミにございます、わたくしの側室に御座いますと言うと、おうエミ殿か久しぶりじあなわたしが、
最後に会ったのは、

まだ小さい頃であった、前回は大変苦労したと聞く、小次郎殿は近習頭として、若殿について戻ってきていますぞ、殿も隠居所におられるぞと言うので、これから合ってきますと言うと、
エミが父上様母上様宜しくお願いしますと言うと、母上が源三郎を頼みます、今日は美味しい料理を作りましょうと言ったのです、屋敷を出てまずは殿の隠居所に顔を出すと、久しいの、
う、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み