第38話

文字数 2,658文字


源三郎江戸日記(弟四部)38

よし戻ろうといって引き返して外にでると、七衛門が大丈夫ですか奥で何か光っていましたがと言うと、この水晶はあの洞窟に入ると、光るのじあよと中の様子を話すと、本当に金が、
あったのですかと言うので、平の敦盛の亡霊がいたぞと言うと、たたられませんかと言うので、二度と出てこないそうだと言うと、銀二があっしには何も見えず、何も聞こえませんで、
したが、

お殿様には見えて聞こえたそうです、驚きやしたと言ったのです、この神社に平の敦盛の木造を祭る事にしょうと言ったのです、この事は内密じあぞと言って、拝殿を出て、中には獣、
がいるみたいじあな、入ったものはその獣に食い殺されたのじあろう、この神社を再建して平の敦盛を供養すれば、獣もいなくなるじあろうと言ったのです、庄屋がヤッパリそうです、
かと言うので、

庄屋の家に行き本当の事を話すと、伝説は本当だったのですね、この村の者はやはり平家の落ち武者だったのですか、お照は敦盛の兄弟の子孫と言うわけじあと言うと、そうでしか、
あの家にも何も残っていません、平家の落人と分かると殺されるのでここに来る前に処分したんですね、その水晶はあの洞窟の何処かにあったのでしょうと庄屋が言うので、この村、
に町を作り、

熊本藩が管理する事になるが、銀二が採掘を取り仕切る、いいな銀二と言うと、ハイ、仲間と人足を集めますと言うので、とりあえず自警団をつくれ金山の警護をさせろ、役人が入る、
と面倒じあからな、庄屋どこが良いかと聞くと、すぐ傍には川が流れていますので、前の野原に作るとよいですと言うので、村人に一日2朱銀、を払うので毎日50人で交替に開発させ、
ようと言うと、

それなら沢山人が集まりますよと言ったのです、ここには右の山に温泉が出ています、ここには引きこんでありますので、それを源泉として旅籠と湯治場をつくりましょう、金山には、
村の者に働いてもらいますと言うので、銀二体には気を使って、病気にならぬように配慮してくれと言うと、ハイ、採掘時には手ぬぐいを口に巻かせますと言うので、採掘は岩盤を、
爆破して採掘する、

一日2回にして長年持つようにすると言うと、爆破ですかと言うので、山形が調合量を教えてくれる、幕府が許可するので問題ない、ところであの鉱脈はどうなっているのじあと聞くと、
地図を出して、ここが入り口で約100間行ったところからまっすぐ伸びています、これはこの山のに沿ってですから、鉱脈の長さは10里もあります、百年はゆうに持ちますよと言って、

まずは砂金を総て取り出します、それだけでも大変な量でしょうと言ったのです、銀二には月20両年240両を手当てとするがと言うと、十分ですと言うので、庄屋には町の開発に8000両、
下げ渡す、両替商に預けてあるので、いる分だけ取りに行き支払うが良いと言うと、ハイ立派な町を作りますと言うので、百姓の次男、三男には町で商売をさせろ、その資金も出して、
やれと言って、

百姓は何家族あるのだと聞くと、50家族で250人がいますと言うので、一家族に迷惑料として20両を分配してくれ、金鉱の事は話しても良いぞと言って、銀二にも金山開発料として5000、
両を渡すので、両替商からいる分だけ貰うのだ、安全に注意して採掘しろと言って、掘り出した金は幕府と熊本藩が半分づつ取る事になる、勿論採掘経費を差し引いてじあ、郡代と熊本、
藩に引き渡すのじあと言うと、

承知しました、金山の警護も自警団を作りますと言うので、これで段取りは終わりじあ、ここにそれぞれに渡すように書いておいたと書付を渡し、残りは5千5百両あるが預けておくので、
必要になつたらわしに飛脚便で知らせよ、両替商に払い出すように知らせて、書付を送るぞ、安心して開発に精を出せというと、承知しました、日田の陣屋町より賑やかな町にしますと、
言ったのです、

ところで後悪人から巻き上げたのはいくらあるのじあと言うと、前に残っていたのが5000両で阿蘇の両替商の手形1万両と銭屋手形の1万両がありますので、2万5000両残っていますと言、
うのでそうか、まだまだ開発できるなと言うと、その他に持ってきた1万両はてつかずですと言ったのです、それでは上様と熊本藩の家老に文を書くので飛脚便で博多の玄海屋に届けて、
くれと、

七衛門の指示書と一緒に庄屋に渡したのです、大工の喜助を呼び金山の話しをして、町作りの建屋を頼むと、承知しました、立派な神社と町屋をつくります、と言うと帰っていったの、
です、後は敦盛の木造も誰かに掘らせてくれと庄屋に頼み、庄屋も町で商いをするが良い、資金は出してもよいぞと言って、管理は頼むぞと言うと、ハイ、これで補修費用も出来ます、
ので手入れしますと言うと、

銀二が入り口は金鉱脈の傍に作り、あそこは塞ぎますと言ったのです、これで日田の巡察は総て終わりじあ、我々は明日佐賀に出立する、無理しないようにするのじあ、この水晶は庄屋、
に預けておく、お照に返してくれ、町が出来たらここに戻り料理屋をやれば良いと言うと、手紙を書きますと庄屋が言ったのです、温泉に入って来てくだされと言うので、みんなで温泉、
に行きサツパリしたのです、

自警団は町人は武器は持てぬので棒をもたせろ、浪人の棒術の得意な奴を雇うが良い、但し信用置ける奴でなければならぬ、その他浪人を雇ってもよいぞと言うと、熊本に知り合いがい、
ます、悪さをする人ではありません、妻女と娘がいます、元は熊本藩の藩士でしたが、お家騒動に巻き込まれて改易となったのですが、領内にいても良いと言う事になったそうです、
50石取りの平武士だったのですが、

奥方が失脚した家老の親戚だったので巻き込まれたのだそうです、腕は一刀流で、たしか棒術も得意だそうです、商人の用心棒で糧を得ていますと言うので、そうか声をかけてみろ奥方、
には何か商売をしてもらえば良いな、古着の仕立てなおしとかがいいだろう、玄海屋が古着を持ってくるので、仕立てなおして売れば良い、七衛門ここで古着屋、両替商と飛脚問屋をや、
ってくれと言うと、

ハイ、土地の者を番頭にしてやらせましょうと言ったのです、この村の者は日田に林業の出稼ぎにいっていますので、金山で働けば行かなくて済みます、畑や田は金山で働きながらでも、
出来ますし、20両貰えば馬が買えます、田仕事等が楽になりますと言ったのです、銀二屋敷を作ってもよいぞと言うと、ハイ、串木野の頭に知らせます、助っ人をよこしてくれますよと、
言ったのです、

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