第24話

文字数 2,750文字


源三郎江戸日記(弟四部)24

歌い終わったので拍手をして、この歌の意味はと聞くと、この島を出て本島のへ行った娘の物語です、大きな町に行ったが、なれなくて寂しい思いをしていると、島からお母さんからの、
荷物が届き、その中には島で取れたイモ、米、と少しの銭が入っており、手紙に元気でいるか、お父さんは心配している、たまには島に戻ってきなさい、少しばかりの米をとどけます、
体に気をつけてと書いてあり、

娘は自分達も盆、正月しか口に入らない貴重な米を送ってくれた、お母さんの優しさに涙を流し、いてもたってもたまらなくなり島に帰る事にしたと言う歌です、しかし、一回大きな、
町になれた娘は再び本島へ行ったと言う歌詞になっています、なる程、ありそうな話じあなと頷き、その娘はどうしたのじあと聞くと、島に戻り嫁に行ったと言う事ですと言うので、
これも、めでたし、めでたしじあなと笑ったのです、

ところでこの町には悪い奴はいないのかと聞くと、どこにもいますよ、特に女郎屋をやっているチョウエイと言う奴は金貸しと博打場もやっていまして、高利貸しで金が払えなくなると、
娘やかみさんを女郎屋で働かせています、博打場でイカサマをやってあくどく儲けているそうです、役人は琉球国の事なので取り上げないそうです、琉球の役人に言っても武器はもって、
いませんので手は出せないのです、

子分は匕首や刀を持っていますと言うので、飛猿、才蔵と呼んで、才蔵はチョウエイの蔵を調べてくれ、わしが博打場に入るので飛猿はイカサマをやっている奴を叩きのめしてくれと、
言うと、承知と言って、博打場は女郎屋の放れですと言うと、店を出て行ったのです、七衛門は船子に戦の用意をさせてここで待機していてくれ、何かあれば繋ぎを取るというと、ハイ、
と返事したのです、

女郎屋に行くと女将がどの子にしますかと言うので、金を見せて博打場に案内しろと言うと、男がこちらにと言うのでついて行くと、裏口を出て別の建てやに連れて行ったのです、50両、
を出すと、いいんですか、負けても恨みっこなしですよと言うので、これでは多すぎるかと聞くと、いいえ、結構ですと言うと、木札に替えたので席にもってこらせたのです、それでは、
やるかと言って、

いきなり半に10両掛けると壷振りが愕いています、男が旦那そんな大金を一度に掛けられると盆がたちやせんよと言うので、胴元が受けないのかと言うと、ヘイ、足りない分は受けやす、
と丁に掛けたのです、つぼを開けると半です、続いて20両を半に掛けると、又胴元が丁に掛けたのですが次も半です、次は丁に40両掛けると厭な顔をして受けたのです、次は丁でこれで、
80両です、

この辺が潮時だな金に替えてくれ、元金合わせて120両じあなと言うと、これで帰られるとあっしの顔が立ちませんと言うので、どうするのだと聞くと、さしの勝負をと言うのでいいぞ、
と言って120両を出すと、リユウと言います、あっしが受けますといって120両を出したので、壷が振られたので、旦那からどうぞと言うので、それでは半だと言うと、リユウは丁と言、
ったのです、

壷を開けると半です、リユウは目を白黒しています、残念だったな240両を小判に換えろと言うと、もう一勝負と言うので、240両だぞと言うと、奥から持ってきたのでいいだろうと言う、
と壷が振られたので、お前からでいいぞと言うと半と言うので丁だと言うと、壷が開けられると丁です、ついてなかったな、480両だ小判に換えろと言うと、くそ~、と言うと子分達が、
匕首を抜いたので、

ばかめと言うと片っ端から峰で切り下げるとぐわ~と言って匕首を落としたので、肩をヒシ~と打つとひつくり帰ったのです、刀を歯にしてリユウの首に当てて、無駄な事だ小判に変え、
ろ、仲間にもって来いと言うと、もって来たので、数えると380両しかありません、足りないではないか、しかたない、チョウエイに払ってもらおう、それを風呂敷につつみ担げと言っ、
て、案内しろと言うと立ち上がり店の奥に行くと、

なんですかと言うので、博打の金が100両足りんのだ出してもらおうかと言うと、リユウ負けたのかと聞くので、すみませんと言うと、馬鹿野郎と拳骨でリユウを殴り、金箱から100両を、
だしたので、風呂敷に入れてリヤウに担がせて店を出たのです、居酒屋に行くと七衛門達がまっており、風呂敷をおいて帰れとリユウに言うと、そこにおいて帰っていったのです、飛猿、
が奴らは喧嘩支度をしていますと言うので、

面白くなってきたなというと、山形達も集まったのです、才蔵が戻って来て、蔵にあった賂の書付です、近藤に月50両を渡しています、蔵の中には3千両がありますと言うので、そんな、
もんだろうと言って、酒を飲んでいると飛猿が総勢25名で押し出してきますと言うので店の外にでて、山形肩を射抜いてやれと言って、野次馬に危ないので店に入っていろといったの、
です、

前に来たのでそれ以上は近づくなと言って、山形達が鉄砲を構えると、たたが5丁だそれとチョウエイが言うと、放てと命令するとどか~んと5発の銃声がして5人が転がったのてす、続け、
て連射すると15人が転がり、それ行くぞと言うと刀を抜き切りかかると後の10人も転がり、チョウエイに幕府巡察視に手向かうとはばかな奴だと言うと、命だけはお助けくださいと言う、
ので、

蔵には3千両あるみたいだがと言うと、総て差し出しますと言うので、それなら命だけは助けてやろう、15人は肩を射抜いただけだ、医者を呼び治療してやれと言うと、才蔵が医者を呼び、
に行ったのです、チョウエイの治療もさせて、女郎屋に行くのだとたたせて連れて行き、蔵から3千両を出させて、女郎を全部呼び、お前達の借金はタダにしてやる、チョウエイ証文を出、
せと言うと、

出したので火で燃やして、これでお前達は自由じあ、帰りたいものはいるかと言うと5人が手を上げたので、それでは30両づつやろう、これを持って家に帰るのじあと言うと、貰って店を、
出て行ったのです、残りの30人にも30両づつ渡して今までの取り分じあ、これからは店と折半にする、着物は支給するが、ほかの物は自分で払うのじあ、病気になったら店が治療代を出す、
それでは仕事に戻れというと、戻っていったのです、

チョウエイお前はこの島を追放する二度と戻るな、お前には500両をやる明日子分を連れて島を出るのじあ、さつきの襲撃に加わらなかったものはと聞くと、ハイ、店の使用人ですと5人が、
言うので、そのまま奉公せよリユウお前は手下と、そのまま博打場を仕切れ、500両を下げ渡そう、但しイカサマはするな、毎月の儲けから25両を薩摩に渡せ、女将にも1000両を下げ渡す、
これで女郎屋を切り盛りしろ、

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