第18話

文字数 2,751文字


源三郎江戸日記(弟四部)18

外国船は港に入るとき祝砲を11発撃つしきたりだそうだと言うと、ここに来る南蛮船はシナの船も含めて打ちませんがと言うので、大砲は装備していないのだよと言うと、役人がそうです、
かと言ったのです、代官の処に案内しますと言うので、まずは琉球王に拝謁する案内せよと言うと、ハハッと言って宮殿に案内したのです、琉球王に拝謁して幕府老中の村上源三郎である、
本日は将軍家宣様の使いで参上したと言うと、

こちらにと上座を進めるので、そのままで結構で御座ると言うと、朱印状を見せて、琉球王に頼みがあるのじあが、これより毎年江戸に登り、将軍に挨拶をして貰いたい、あくまでも臣下、
としてではなく、対等の立場での面談で御座ると言うと、傍にいた老臣が使者ではいけませぬかと聞くので、琉球王が直接出向きなされ言うと、断れぬのですなと聞くので、断れば琉球、
を薩摩領としますぞ、

それよりは対等の立場だとみんなに知らしめ、あくまで薩摩は琉球に出先を置いているだけとされた方が都合が宜しいと思いますが、又薩摩に納めている冥加金は幕府に寄進していると、
思いなされ、他に幕府には納める必要はありませぬと言うと、それなら承知いたしますと言うので、江戸に登る時期は都合の良い時で宜しゅう御座る、薩摩の商人の船に、江戸に6日で、
いける工夫がしてあります、

それにて江戸に登りなされと言うと、琉球王がそんなに早くいけるのかと愕いていたのです、薩摩は了承しているのかと聞くので、薩摩は幕府の命令には逆らえませぬ、直接琉球王にお伝、
えしたのは、琉球は薩摩の領地ではないと言う事をはっきりさせる為ですと言うと、承知しました、いままでとおり薩摩には冥加金は納めます、江戸にも挨拶に年一度いきましょうと言っ、
たのです、

お聞き届けいただきお礼を申すと言うと、老臣が先程の砲声は威嚇ですかと聞くので、あれは他国の港に入るときの儀礼の祝砲に御座る、他の南蛮船が撃たないのは、琉球は大砲を持って、
いないと、馬鹿にしているのです、南蛮では撃たないと相手国に失礼になるのですと言うと、そうですかと言うので、今来ているエゲレスの船長共は愕いたでしょう、幕府が認めている、
琉球には手を出さぬでしょうと言うと、

なる程、しかし、凄い威力の大砲ですなと言うので、南蛮船にはない炸裂弾で400間は飛び、発射角度が変えられるので、照準はあわせられます、南蛮船の大砲は破裂せず、発射角度も変、
えられませんので、200間しか飛びませんと言うと、幕府は鎖国しているのに武器の開発はやっているのですねと言うので、ルソン、ジヤワは大砲、鉄砲をもっていなかったので、簡単に、
イスパニア、フランス、オランダに占領されたのです、

エゲレスはインドに進出して、シナを狙っています、この琉球は日本国の南の防波堤なのです、琉球を守る為にも幕府の力は必要なのですぞと言うと、良くわかった、宜しく頼むと言うの、
で、上様にも良しなに取り計らいますと言って、わたしの役目はその地の殖産と言う役目もあります、琉球を豊かにする為にいろいろ指南しましょうと言って、まずは砂糖の生産力を上げ、
る方法と、

水田の開発方法、イモを砂糖の変わりにする方法、漁師の船を工夫して漁獲高を上げる方法、ガラス細工を発展させて南蛮やシナへ売り込む方法などで御座る、これが上手く行けば王朝の、
懐も豊かになりますと言うと、宜しく頼みたいと言うので、琉球には儀間真常と言う偉人がおり、砂糖、唐イモをシナから、木綿を薩摩から持ち込み殖産を進めたので御座ろう、このよう、
な人はいないのかと聞くと、

我が国は薩摩に武器を取り上げられて、民が気がなえておりますと言うので、それならシナの武器を使わない、空手と言う拳法があると聞く、素手ながら刀を持った物にも打ち勝つそうに、
ござれば、これを琉球に広げなされ、さすれば、民は元気を取り戻すでしょうと言うと、なるほどそれは良い、さつそくシナ人に教えてもらい広めようと言ったのです、儀間真常の子孫が、
おりますと言って呼び出したのです、

儀間常正と申しますと言うので、そなたに、琉球の殖産を開発してもらおう、先祖に負けない功績を残されよと言うと、承知しました琉球王の為全力をつくしますと言うので、良い心掛け、
じあ、今日はこの辺でと言うと、老臣が祝宴をと言うので、まずは改革が先で御座る、これより巡察に国内を回りましょうと言うと、常正をつれて薩摩の役所に行き、お墨付きと朱印状を、
見せて、

わしのやる事を邪魔するでないぞ、邪魔すれば幕府よりきついお咎めがあると思え、大砲の威力を役人から聞いたであろう、エゲレス船の船長と通詞を呼んでくるのじあと言うと、ハッと、
返事して呼びに行かせたのです、琉球王に話した事を言うと、藩が承知しているのならそれがしには異存はありませぬと言うので、わしがやる事は薩摩も儲かる事なのだよと言ったのです、

エゲレス船の船長が来たので、幕府の高官の村上源三郎であると言うと、エゲレスの商人トーマスだと言うので、我が国の大砲の威力をみたであろうと、説明するとトーマスがあんな遠く、
に飛び、しかも炸裂弾をもっているとは愕いたと言うので、もう一つ見せよう、この者たちが持っている鉄砲は300間、2000フイートの射程距離があり、確実に1600フイートを射抜く事が、
出来る、今からお見せしょうと言うと、

250間に的を立てて構え放てと言うと5人が撃つと、全弾が的を射抜いたのです、貴方達のもっている鉄砲は1300フイートしか飛ばぬだろう、この鉄砲が幕府には2万丁と大砲500門を装備、
している日本の侵略は止めたほうが良いと言うと、これも愕いて、エゲレスは日本侵攻は考えていないと言うので、琉球との交易は自由じあが、琉球は日本の同盟国だと言う事を覚えて、
おいてもらおうと言うと、

承知した交易を許可して頂きありがたいと言ったので、手を出して握手をすると愕いています、それでは沢山儲けてくれと言うと、サンキュと言うと帰っていったのです、代官にこれ位、
脅かしておけば良いじあろうというと、お見事で御座ると言うので、常正殿まずは養豚からじあ、シナから生きたまま買うて繁殖させるのじあ、豚は繁殖力が強いので直ぐに大きくなる、

この肉を塩と砂糖を均等に混ぜた水に入れておき、3日たったら塩抜きの為に湯を沸かして3時煮ればハムと言う者が出来る、南蛮船やシナ船に売れば喜ぶぞ、琉球でも食すると良いぞと、
言うと、南蛮船から貰い食うた事があります、中々食感がよいですねと言うので、塩か少し残るので日陰においておけば長持ちするぞと言う、ハイ、試してみますと言うので、骨は色々、
な出しをとるのに使うと良いと言ったのです、

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